結婚式は突然に 婚約から一週間で挙式するネパールのこと
■ナイスガイ サントシュ君
今週、ティラキタで働いているサラダちゃんの弟にあたる、サントシュくんが結婚することになりました。サントシュくん、おめでとうございます!!!
ティラキタスタッフ一同、お祝いを申し上げます。
さてさて。
今回は。
サントシュくんの結婚式を通じて、日本とネパールの埋めようもない、常識と感覚の違いについて書いてみようと思います。
ティラキタ買付班、昨年の9月にネパールの買付に行っていました。その時に色々と細々アテンドをしてくれたのが、今回の新郎のサントシュくんです。
サントシュくんは、アウトドアが好きで、バイクでヒマラヤを駆け巡り、フェルト工場の運営を任されていて、ヨーロッパの展示会へも足を運ぶという、元気いっぱい、やる気いっぱいの好青年。
そう言えば、サントシュは結婚しないの?
サントシュ位のデキる男であれば、縁談は色々と舞い込んでくるはずですしね。
そうですねぇ。ガールフレンドがいないし。そのうちかなぁ…
サントシュの結婚式にはぜひ参列したいな。インドの結婚式は何回も参加したけど、ネパールの結婚式はまだ一回も経験がないんだ。
もちろんだよ。結婚が決まったら招待するから、ぜひ来てね!!
ちなみにサントシュくん、こんなフェルト工場を運営していて
こんなおもしろ帽子を作っています。
欧米諸国、特に米国でよく売れるんだそうです。
ティラキタでも、面白いのでちょっとだけ入荷してみました。
■結婚式は突然に
つい先日、ネパールのラムちゃんから、Lineで連絡がやってきました。月曜日の早朝からどうしたのだ?と思ってメッセージを見ると…
「うちのサントシュが結婚することになったから、結婚式に来て下さい。結婚式は今週末の土日です。」とのこと。
ハイ!!!? 一週間後に結婚式って!??? どう言う事だ?
ラムさん。一週間後に、カトマンズで結婚式やるって言われたって困るよ。
ちゃんと半年くらい前から予定を立ててくれないと参加できないよ。航空券の手配だってあるしさ…
と言うと、「ごめんなさい。結婚が決まったらできるだけすぐに結婚式をするのがネパール流なんです。」と返ってきました。
そうか…そう言われたら仕方ない。
それがネパールの文化なのだったら仕方ない。
当然のことながら、ただ、ありのままを受け入れるしかありません。
ちなみにこちらが招待状です。
さっぱりなにが書かれているかわかりませんが。きっと招待状です!!
■サラダちゃんもそうだった
あまりにも突然の結婚式に、ティラキタ社内も流石にざわつきます結婚が決まって一週間後に結婚式ってば…。準備とかちゃんとできないですよね。結婚式場とかどうするんでしょう
サントシュ、あの時は彼女いなかったのに。あまりにも突然だな。
一週間後にカトマンズに来いって言われても、流石に困りますよね
日本だったらなにか深刻な事情がありそうな感じに見えちゃいますよね
と異国のこととはわかっていつつも、やはり我々は日本の民。自分たちの心の中の日本の常識で話をしてしまいます。
サラダちゃん、ネパールでの結婚式ってそう言うものなの?
そうですね。ネパールの結婚式はそう言う場合がありますね。結婚が決まったら、できるだけ早く結婚式をするんです
よくよく記憶を思い返してみると、サラダちゃんの結婚式のときも突然でしたっけ。その頃、サラダちゃんをお世話していたNPO法人の方が
サラダが、なにも言わずにネパールで突然結婚してきたんだよ
■ネパールと言っても色々
とは言うものの。ネパールにも色々な部族の人々がいて、それぞれに習慣が異なるはずです。「ネパール人=決まったら、すぐ結婚式をする」と決めてかかるとこれもまた間違いなのだろうなと。
異国のことを紹介するティラキタですが。
我々自体が、異国のことが一番わからないのだと、心に刻みながら、この文章を書いていたりするのです。
そして改めて、サントシュくん、そしてラムさんご一家。
ご結婚おめでとうございます!!!