インドの列車は最長2泊3日 ロマン溢れるインドの列車旅


■さんざんお世話になったインド鉄道への愛を込めて
ティラキタ買付班、3月の頭から大学生になった息子たちとインドに行ってきます。

今回は、ムンバイ、ジャイプールを経由しつつ、ヒマーチャル・プラデーシュの山の中で行われるドグラさんの娘さんの結婚式に参列するという流れの旅行。

ドグラさんとは2001年にお会いし、かれこれ20年にわたってデリーから荷物を送ってきてもらっているのですが。

デリーはインドの中心ですから、いろいろなモノが集まるのです。

デリー市内の商品だけでなく、工芸品の産地であるラジャスタン、木製品や金属製品の産地のウッタールプラディーシュの産品を取りまとめるのも彼の役割。

北インドのものはほとんど彼が手掛けてくれているという、大変大きな仕事をしてくれているのです。

ドグラさんが居なかったらティラキタは存在していないと断言できる大恩人でもあります。

ジャイプルから結婚式場まではインドの列車を使用するのですが、今回は、さんざんお世話になったインド鉄道への愛を込めて、インド鉄道の魅力を語り尽くしてみます。



■インド旅行は鉄道旅行
インドの旅は鉄道の旅です。インドのあちこちを自由に旅行するとなると鉄道に乗るのが一番です。インドの鉄道はとても一般的な乗り物で、おおよそ全ての人が利用します。ここ最近お金のある人は飛行機を使っていますが、多くの人は鉄道で旅行します。

バスでの移動ももちろん選択肢としてはありますが、道がデコボコなのと、バスの状態が良くなかったりするので、あまり快適ではありません。



■鉄道は英国が残した遺産
鉄道は英国がインドに残した大きな遺産です。イギリスはインドを植民地として、色々な形で収奪しましたが、その反面、法律や鉄道など、残したものもまた多いのです。

大英帝国にとって、広いインドを効率よく治めるには鉄道が不可欠でした。鉄道なしではインドの発展はなく、そして鉄道なしでは植民地の運営はありませんでした。

ですので鉄道はインド全土を網の目の様に走っています。こんなところに人が住んでいるのか?と思うような、デカン高原の真ん中ですら、駅があったりします。



■最長の列車は2泊3日
インドで最長の列車は、アッサム州のディブルガーから、インド最南端のカーニャクマリまでを走るVivek Expressです。インドの北東部から南インドまで、4234Kmを79時間かけて走り抜けます。4000Kmも走る列車は広大なインド亜大陸ならではで、ただただ、ロマンしかありません。

ティラキタ買付班、このVivek Expressではないのですが、コルカタからムンバイまで38時間かかる列車に乗ったことがあります。

実際に乗ってみると、12時間を越えたあたりから飽きはじめますが、30時間を超える頃になると、列車の旅がだんだんと生活になってくるという、とても不思議な感覚を覚えました。



■レールの幅は新幹線と一緒
インド鉄道は新幹線と同じ線路幅の標準軌を採用しているので、乗っててあまり揺れません。日本は、その国土の小ささや、歴史にな背景から線路幅1067mmの狭軌が採用されていますが、インドは土地があり余っているので、1435mmの標準軌がほぼ全土的に採用されています。

こちらの写真がインド鉄道の線路ですが、日本のものよりも明らかに広いですよね。線路の広さは安定感を生み、乗る距離に比べたら旅行の疲れも少ない気がします。



■山岳用のトイトレインもあります
インドの避暑地まで鉄道を通したかった、厚さが苦手な英国人たちが残した遺産が、インドの数カ所に残る山岳用のトイトレインです。トイトレインは、ダージリン、ニルギリなど、割と紅茶の産地に多くある印象でして、お茶が好きな英国人らしいなと思っちゃいます。


トイトレインは、あまりスピードは出ないですが、現地の生活感を身近に感じることができてとっても楽しい乗り物です。



■2階建て列車もあるよ
乗客の多いジャイプール->デリー間では2階建て列車が走っています。レールの幅が広いお陰で2階席でもあまり揺れず、とても快適です。



■苦しい3等、楽しい2等寝台、寒くてつまらないエアコンクラス
ティラキタ買付班の経験では、3等は絶対に乗ってはいけないトコ!! 

3等は基本的にお金のない人たちが乗る所なので、ほとんどの人たちが無賃乗車であり、ヒトがありとあらゆる所にミチミチに詰まっています。我先にとみんなが乗り込むその様はまるで戦争か餓鬼界か。 一度乗ったことがありますが、我先にとぎゅうぎゅう詰めになって乗り込むときの物理的な圧力で、メガネが割れた経験があります。

とは言うものの。インド人の皆様はみんな優しいので、一度乗ってしまったら、なんとか居場所を確保してくれようとするのですが。


2等は割と人間界ww
一般のインド人の皆様が乗るクラスです。
ティラキタ買付班は2等寝台が一番好きかな。エアコンがなく、ちょっと暑かったり寒かったりしますけど、それがインドですもんね。冬場は冷えるときもあるので、寝袋が一枚あるといいですね。



エアコンクラスはお値段がちょっと高く、エアコンが効きすぎて寒く、乗客の方もちょっとお金持ちの方が多めの印象です。乗っていてもインド感があまりなくて楽しくないですね。

■インド鉄道での旅行はとてもリーズナブル
インド国内には様々な所得の人がいるので、鉄道の料金はとてもリーズナブルに設定されています。

もちろん乗る等級によって大きく異なるのですが、標準的な2頭寝台だと、6時間乗って500円かからない位ではないでしょうか?

移動するのにほとんどお金がかからないのは、とても気が楽ですよね。



■インドの鉄道はいつも満席
インドはとにかく人口が多くて。人で満ちている国です。なんせ人類全体の17.7%もの人々がインドに住んでいますからね!!

日本に住んでると、インドは遠くの国と思われがちですが。インド人からしたら、日本は極東の少数民族にしか過ぎません。

だから、インドの鉄道はいつも慢性的に満席です。



■予約は日本からできません!!!
2023年現在。インド鉄道の予約はインドのSIMを日本で使用する以外、どの様な手法をもってしても、日本から取ることはできません。

一見できそうに見えるのですが…重要な局面でインドの携帯にSMSでワンタイムパスワードを送られるので、できそうに見えてできないのです。

日本の携帯電話番号にSMSを送らせることができそうに見えてできない!!!

フガ~~こ~ま~る~~~(泣)

鉄道の予約が自由にできないと旅行プランか建てられないよう…

その昔はMakeMyTrip を使うとかいくつかの手法があったのですが…そのどれもが使えなくなってしまいました。

どなたか、日本からインドの電車の予約を取れる方法を知っている方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてくださいませ。

■とても楽しい鉄道旅行♪ オススメだよ!
インド旅行といえば鉄道旅行♪♪♪
鉄道を自由に乗りこなせれば、インドの隅々までとってもリーズナブルに旅行できます。

ぜひ、インドに行ったら鉄道に乗ってみてくださいね♪♪♪




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