ただひたすらに素敵が詰まってる!! インドのユダヤ人街とフォートコチ
今回は、大航海時代と現代インドが融合する港町コチを、写真たくさんでレポートします。
上の写真たち、全くインドらしくないですよね。言われなければ、どこかのヨーロッパの街に見えるかと思います。
でも、これもまたインドなのです。インドって本当に様々な顔を持っています。
その顔の中の一つに、私達が大好きな、古き良きインドの顔というのがあります。新しいモノはいいのですが、なんでも新しければいいかというと、そうでもない気もします。
インドは古い物が色濃く残る土地です。地震がないからなのか、100年前の建物がそのままに残り、使われ続けて、味わいを深めています。
古い大きな神様や、すでに見ることはない昔の小道具たちも、なんだかとっても素敵なのです。
■歴史の中のインド
インドは今でこそ独立国家ですが、歴史の中では、様々な欧米列強たちの交易の場になり、そして植民地化の波にさらされてきた歴史があります。インドが大英帝国の植民地だったというのは有名な話ですが、ずっと英国の植民地だっかたと言うとそうではありません。
1500年代辺りから、フランス、ポルトガル、スペイン、そしてユダヤ。ある人は布教の夢を見て、ある人は交易で成功する夢を見て、そしてまたある人は新たな見知らぬ土地を夢見て、インドの西海岸に続々とやってきていました。
インドは古いものを大切にするお国柄。ゴアには日本にキリスト教を布教したフランシスコ・ザビエルの墓がありますし、ポンディシェリーには、大航海時代のヨーロッパ人たちの夢のあとが残っています。
■コチのユダヤ人街
そして今回紹介する、南インド・ケララ州のコチには、シナゴーグを抱くユダヤ人街があります。このユダヤ人街、全長200mほどの小さな通りで、いわゆる観光通りなのではありますが、アンティークショップやカフェが並ぶ佇まいがとても素敵です。
この街のことを書こうと思ったのは、とにかく骨董品屋さんが素晴らしいから。
初めてやってきたけど、素敵なところだな。アンティーク屋さんがすごい多いぞ。観光地だけど、うるさくないし、町並みや景観を大事にしている感じもするな。
中世ヨーロッパ感があって、現代ヨーロッパよりも、素敵な気がするなぁ
インドには、骨董が多く残っていて買付の合間に見る機会も多いのですが、長年インドを廻っているうちに、すっかり骨董が好きになってしまいました。
割とお高いのと、大きくて持って帰れないので、買いはしないのですけれども、そのモノたちに秘められている、年月などを想像しながら骨董屋さんを眺めるのが大好きです。今のものにはない魅力を感じてしまうのです。
そして、ティラキタ買付班、インドの色々な所を歩いたのですが、多分、コチのジュータウンが、インドで一番素敵な骨董品屋街だと思います。
■フォートコチもおすすめ
ユダヤ人街も素敵ですが、それに負けず劣らず、フォートコチもおすすめです。フォートコチには、ポルトガル人やスペイン人たちが作った家が所々に残っていて、それらがホテルになっています。こちらはフォートコチにあるNiyati Boutique Stayと言う、3000円位のミドルクラスホテルなのですが、16世紀の古民家をリノベーションして味わい深いお部屋にしてありました。
大航海時代の人たちが住んでいたのと同じ部屋に泊まれて胸熱!!
安いブティックホテルから。
ちょっとお値段のあるホテルまで、どこに泊まっても決して後悔しないと思います。
ちなみにこちらはフォートコチにあるBloom Boutique | Waterfront Fort Kochi。通路の真ん中がアンティークギャラリーになっていて、その横に客室が位置しています。お値段はシーズンによりますが、6000円くらいかな。雰囲気からすると3万はしそうですけどね。
インドの中でも随一と言っていいぐらいおしゃれな町コチ。
もしどこかインドに行こうっていう風に相談されたら、昔は北インドを勧めてたんですけど、最近はもっぱらケララ、そしてコチを勧めているんですよ。