動物に優しいインド インドの犬が服を着るようになったよ!
■インドは動物に優しい国
インドって、深く知ると、とても素敵な国だなと思うのです。インドに行くと、気候も、人々の性格も人の多さも、カレーの辛さも、すべてが過剰です。それだけを見ちゃいそうになるのですが、でも、その奥に素敵なことがたくさん隠れています。
素敵なことはたくさんありますが、その一つが、動物や、虫など、生きとし生けるものに対して、とても優しいことでしょうか。
ジャイナ教徒の方々は、虫を殺さないために農業に従事せず、にんにくや玉ねぎなど、地中で育つ根菜類を口にしません。口にマスクをつけているのは、衛生のためではなく、口の中に虫が入って虫を殺すことを避けるためだったりします。
全ての生きとし生けるものは、私たちの生まれ変わりであり、そして同じ宇宙から出てきた霊魂を持つものと考えられていますので、とにかく、彼らにとっては不殺生がとても大切なのですね。
ジャイナ教徒の方々は極端な例としても、インドの人々は、本当に身の回りの動物たちを大切にしています。
■インドの犬が服を着るようになった
30年前に初めてインドに行った時は、動物たちが痩せこけていて、例外なく皮膚病を患っていて、とてもかわいそうな状態だった記憶があります。ここ最近、インドの経済成長とともに、犬たちの健康状態もまた良くなっているのを感じます。今年の冬、インドに行ってびっくりしたのは、インドの野良犬たちが服を着るようになっていること!!
インドの犬が、服を着ているぞ!!
服を着ている犬はデリーに来て初めてみたわ。ムンバイはいつも暑いから必要ないのよ
■色々な動物が夜間騒ぐインド
インドには日本と違って、野良犬や野良猫、そして野良牛に野良猿など、色々な野良動物がいます。その多くは、地域の動物として存在し、基本的には放し飼いになっています。いや、飼われてもいないのでしょうね。そうするとどうなるかというと…
昨日の夜、3時位から動物たちが大合唱して寝られなかったんですよ。犬と猫が大喧嘩してて、日本では聞いたことのない声出してました
インドって何か生命感が空気の中に満ち溢れてるよねぇ
インドの動物たちは何かが違いますよ。インドってクラクションもうるさいけど、動物もうるさいです!!
盛りのついた猫と、盛りのついた犬と、盛りのついた鶏が、夜中の3時頃に大騒ぎし始める訳です。わんわん!! にゃーにゃー!! コケコッコー!! と、真夜中に、聞いたことのないような動物たちの大騒ぎ合戦が繰り広げられます。
■そして定番のインドの面白写真コレクション
インドの動物たちは本当に心の底から安心しているのか。日本では見たこともないほど、あられもない姿で寝ていることがままあります。ひっくり返って大股開きで寝ていたり。
暑いからってバイクの下で、ビローンと伸びていたり。
歩道の真ん中に堂々と寝ていたり
インドらしく人間と寝てたり!
車の屋根の上でゆっくりと寝ていたり
牛ちゃんと仲良くしていたり
仲良く3匹で寝ていたり。
駅の構内で寝ていたり。
■インドの宗教観と生命観が動物に優しい
そんな自由な動物たちの姿を見て、改めて日本のことを思います。自由なインドの動物たちを見ると、
日本にもいたはずの、野良犬はどこに行ったんだろうか。ことごとく捕まえられて殺処分されたんだろうか
ここ最近、とてもかわいいブランド犬が増えているけど。昔いた、雑種はどこに行ったのだろうか
お寺にたくさん居た鳩たちはどこに行ってしまったのだろうか。確か、鳩がなんかの病原体をもっていると報道があったら突如居なくなった気が…
日本では人間が、すべての環境と動物を、自分たちの都合のいいようにコントロールしている訳です。
しかし、インドでは、野良犬であっても、野良猫であっても、そして野良猿であっても、野良鳩であっても、常にそこにあるがまま。自然のままに受け入れているように見受けられます。
生き物を大切にする心は、日本とインドで変わらないとは思いますが。
お互いのスタイルは大きく違うよなと思うのです。
そしてそのスタイルが、最終的に、私達人間の生きやすさ、生きづらさに繋がっているような気もするのです。