オオタニありがとう!! 10年間で20本しか売れなかったクリケットバットが突然完売した件について
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■突然、クリケットバットが売れだした
つい先日、いきなりクリケットバットが売れだしました。インド人たちが熱狂しているクリケットバットも「インド文化の一部だしな!」という事で輸入販売していたのです。クリケットは日本では全く知名度もなければ、競技人口もいないスポーツですので、持ってきたところで売れるわけもありません。1年間で数本売れるかなぁ…日本在住の南アジアの方がたまに買っていく位かな?と言うアイテムでした。
むしろ、取り扱いを停止してもいい。それ位の温度感だったのですが…先週、瞬時に在庫が全部なくなったのです。
なんだなんだ、何が起こった??
理由は、今話題の、あの漢の一言でした。
今回はクリケットバットが突然売り切れたことにちなみ、インドの国民的スポーツ クリケットについて書いてみたいと思います。
■インドの国民的スポーツ クリケット
日本の国民的スポーツと言えば野球ですが、インドの国民的スポーツは英国由来の紳士の球技クリケットです。日本ではベースボールが人気なんだよ
インドの町中を歩いていると、もれなく、子供たちがクリケットをやって遊んでいる光景を目にします。
(c)wikipedia
インドの家庭にお邪魔すると、結構な確率でクリケットマッチを観戦していたりします。
(c)wikipedia
一旦クリケットの話題を口に出そうものなら、「確実に相手が知っている共通話題」として、当然のように何年前のインドパキスタン戦が素晴らしかったとか、コモンウェルスゲームズでの誰それの働きが素晴らしかったとか言ってきます。
クリケットかぁ…。そんなに人気なのかな?
クリケットはもともとは英国のスポーツで、いわゆる英国の植民地だった国々で人気です。世界の競技人口はサッカーに次いで第2位なのだそうですよ。特にインド、パキスタン、スリランカ、バングラデシュなどの南アジア諸国では、圧倒的な人気を誇り、トップ選手の年収は30億円を超えるのだとか…
■Yo○exのパチモンがやってくる
クリケットのバットを輸入販売しようと思ったのは10年以上前のことです。クリケットのボールが革製であまりに美しいものだから紹介しようと思いたちました。クリケットのボールはすべて手作りで、つるりと輝いていて、革製で、丈夫な糸でスティッチングされています。スポーツの道具というよりも、まず、モノとして美しいのです。
インドの文化をそのまま紹介すると言うモットーだからね。やっぱり、クリケットも紹介しなきゃだよ!
そして輸入してみたら…一番初めにやってきたのはある国際ブランドのパチモンでした。全部焼却処分し、
あのね、Yonex、Adidas、ASICS、Nike、そしてGoogleもFacebookも全部送っちゃダメだから!!
そうなのか? 俺達はどれが国際ブランドだか知らないんだよ
ここ最近、インド人たちも国際ブランドのがどれかがよく解ってきましたが、その頃はまだまだ、スマホも普及していず、国際的な常識も理解していませんでしたので、よくある話ではありました。
■クリケットバットと日本で働く南インド系人口
そして輸入したクリケットバットですが。正直、あまり売れる商品ではありません。バットは平たくてかさばるし、輸入されてくるときに傷ついたらやっぱり売り物にはならないし。クリケットバット、もう取り扱いを停止したらどうですか?
と思っていたら、年月を経る度に、ちょっとずつ、ちょっとずつ、クリケットバットが売れるようになってきたのです。誰が買ってくれているのかな?とお客様のお名前を見てみたら、南インド系の方の名前がズラリ。
日本にやってくる、南インド系の方々の人口が増えるとクリケットバットが売れるのか
■オオタニ、ありがとう!! もうクリケットバットは完売だよ
さて。そんな売れるわけでもないクリケットバット。 一週間前に突然、売れ始めて数日で持っていた在庫が全部完売しました。なんか、突然、クリケットバットが売り切れたんだが。どうしたの???
オオタニですよ。
そうですよ。オオタニがクリケットバットで練習しているって言った瞬間、突然売れ始めましたよ
【大谷翔平の打撃秘話】復調の背景にクリケットバット"の存在が‼︎なんだそうであります。
凄いなぁ。オオタニ。
世界の大谷翔平は、日本のこんな小さなお店の経済まで動かしてくださるのか。
オオタニ、ガネーシャが好きとか言ってくれないかね。シヴァのダンスを踊ったらホームランが打てましたとか言ってくれないかな
そりゃ、いくらなんでも無理じゃないですかね…