古典アーユルヴェーダの処方で、超贅沢石鹸を作り続けるコチのCKKM Pharmacy訪問記



■素晴らしい石鹸を作っているアーユルヴェーダ・カンパニー
南インドのケララはアーユルヴェーダの盛んなお土地柄です。アーユルヴェーダ自体は、インドの文化としてインド全土で愛されてきましたが、実際にアーユルヴェーダのオイルを作るとなると、ケララ州やタミルナドゥ州の豊かな自然が必要となります。

「ケララ州のハーブなくして、アーユルヴェーダは存在しない」

と言い切れるほど、アーユルヴェーダにおいてケララ州の存在は重要です。



もちろんケララでは今なおアーユルヴェーダが生きていて、街には必ずアーユルヴェーダ薬局があり、地元の人達が伝統医療としてアーユルヴェーダを受け入れ、生活に生かしています。

そして、古くからスパイス貿易の中心地として栄えてきた街コチにあるのが、今回訪問を快く受け入れてくれ、ティラキタにOEM商品としてアーユルヴェーダ石鹸を納入してくれているCKKM Pharmacyです。

CKKM Pharmacyは南インド、ケララ州のコチに本社を構え、1965年にDr KS Chandranによって設立されたアーユルヴェーダ専門の会社です。会社設立自体は1965年ですが、同じ職業を親子代々受け継ぐことの多いインドですので、その歴史は100年以上にさかのぼります。高品質なアーユルヴェーダ製品を作り、伝統的なアーユルヴェーダの良さをインドのみならず、世界に伝えている会社です。


■実際に工房を訪問してみました!!!
工場を案内してくれたのは、社長のリンダさんと、プロダクションマネージャー兼ドクターであるヒマーさんです。工場内に入る時に髪の毛が落ちないようにキャップをつけてから入場しました。


一番最初に案内してもらったのは、ケララの野山から集められたハーブたちを、切ったり粉にしたりする場所です。各部屋には間違いがないように、何をする部屋か、プレートできちんと使用目的が書かれていました。


■ハーブ庫に案内される
ティラキタ買い付け班、次は薬草倉庫に案内されました。部屋の中に入るとハーブのいい匂いがふわりと香り、中華街に入ったかのような気分になります。中華街って独特の漢方の香りがありますよね。一つ一つの青いボトルの中にはハーブが保管されていて、必要に応じて使われます。


カッティングしたりする前のハーブ達がありました。ケララの野山から集められてきて、乾燥された後に、この部屋に集められています。常に1000種類ぐらいの薬草が、この部屋にストックされているのだそうですよ。


リンダさんが、ティラキタのトリファラソープに使っているハーブを集めてくれました。グースベリー(アムラ)、カディカ、ターンニカがトリファラソープに使われています。乾燥された状態で見せてもらっても、正直、よくわからないよ…という感じですけどね。


■ハーブからオイルを作る
アーユルヴェーダでは、一つ一つのハーブから有効成分を抽出して、オイルに溶かし込み、アーユルヴェーダのマッサージ用として使える製品を作っていきます。

400Lは入ろうかという大釜にどさりとハーブ達を入れ、そこに古典書に書かれている通りのレシピでごま油や、ココナッツオイルを入れ、何十時間も煮込んでオイルを作っていきます。一旦作られたオイルは、成分が非常に安定しているので、常温で3年は持つのだそうですよ。炉のところにはマラヤーラム語で何を作っているかが書かれていました。



この現代においても、アーユルヴェーダのオイルは薪の力で作るとされています。使う薪は古典書に書かれているとおり、高温で燃えるタマリンドの木です。


■石鹸を作る
アーユルヴェーダ用のオイルができたら、通常はそれを瓶詰めして販売しますが、CKKMでは、それを更に石鹸化させています。ハーブの成分がふんだんに含まれたアーユルヴェーダのオイルから作られる超贅沢石鹸!!

こちらはニーム& トゥルシーソープの原型が入っている箱です。35kgあり、だいたい1000個の石鹸ができるのだそうです。CKKMの石鹸は、すべてナチュラルな成分なので、熟成して乾燥するまで、45日もかかるのだそうですよ。



白いスレート状になっているのはナルパラディーソープです。硬さ的にはだいたい出来上がった所との事で、これから切るそうです。


こちらが石鹸に刻印をする機械です。出来上がった石鹸を一個一個、この機械に通して行くんですね。


一個一個切られて、刻印が押されたチャンディニ・ソープ。本当にナチュラルなままの石鹸ですね。

余談ですが、リンダさんのメヘンディの手が綺麗ですよね。メヘンディはインドの伝統で、ディワリのお祝いとして施したものとのこと。


CKKMでは英国、マレーシア、オーストラリアにこちらの石鹸を輸出していて、日本のティラキタ向けが4カ国目になります。こちらの石鹸は、高級ホテルにも供給しているそうで、用途ごとに応じてサイズを変えて出荷しています。小さい25グラムや、50グラムのものがカタールの高級ホテル向けとして好評だとのこと。


■最終製品エリア
出来上がった製品は、最後に最終製品エリアに持って来られます。リンダさんの所では、80から90種類ぐらいの製品を作っているそう。石鹸とオイルだけでなく、飲み薬、薬酒、アイライナー、リップクリームなど、様々なものを作っています。


圧巻の商品量!!!
これから出荷される、すごい量のオイル等がありました。


どこを向いてもオイルだらけ!!!


リンダさん、なかなか見ることのできないアーユルヴェーダの秘密を見せて頂き、本当にありがとうございました!!!


ちなみにこちらが、ティラキタのパッケージをまとい製品化されたアーユルヴェーダ石鹸。外見も素敵に出来上がりましたが、本当に素敵なのは中身です。

お値段もリーズナブルですので、ぜひ一度お試しくださいませ。
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