インドの辺境で、ひまし油の産地を訪問する
■ひまし油の産地を訪問することに
ティラキタ買付班、今回はインド、グジャラート州にて、ひまし油の産地を訪問することになりました。ひょんな偶然から、ひまし油の元であるトウゴマを大量に扱っている人と出会い、案内してもらう事になったのです。
今回、ひまし油を作るトウゴマの畑を案内してくれたのは、グジャラート州アンジャーに住む、パラスさん。グジャラート州にで農作物の買い付けと管理を行っている、この辺の農作物のプロフェッショナルです。
ひまし油なんてアジア雑貨とは大して関係ないのにな~とか思いつつ、何でも見てみようと好奇心旺盛な僕ら、さっそく案内されるままにひまし油ツアーに出発~。
■そもそもひまし油って?
そもそも、ひまし油って何でしょう?
聞いたことはあるけど、あまり日常的に目にしない油ですものね。
ひまし油は、トウゴマと言う植物の種から採取される油です。
ひまし油は太古の昔から人類に利用されていて、トウゴマの種が、紀元前4000年頃につくられたエジプトの墓所からも見つかっていたり、インドでは紀元前2000年頃からひまし油を灯りや便秘薬として使用していたと記録されているのだそう。
日本でも戦時中にこんな広告が作られるなど、かつてはわりと馴染みの深い油だった模様です。
(写真:Wikipedia)
ひまし油が取れるトウゴマは世界各地で栽培できるみたいですが、現代の主な生産地はインド、ブラジル。この二カ国がメインの産地で、あとパキスタン、スリランカなどで作られています。
パラスさんが言うには、暑くて乾燥しているところで作ると上手にできる作物なのだとか。
■トウゴマ畑で働いて
ムンバイからカッチ地方にやってくる電車の車窓から見えていた不思議な形の作物が、ひまし油が取れるトウゴマでした。トウゴマの葉っぱは、うちわのような形をしています。

そして結構でかい!! 大きな株になると高さ2mはあるんじゃないかな?と思われる大きさです。
ひまし油が取れるトウゴマの実が、ちょっと枯れた感じになったら収穫期です。ここ、グジャラート州ではトウゴマのタネを植えてから収穫に至るまで、大体半年間ぐらいかかるそう。水が少ないから時間がかかるのかそれともそういう作物なのか…
トウゴマの実はトゲトゲで、まるで大きなダニのような形をしています。刺さったらとっても痛そうですが、見た目ほどには痛くないらしく、パラスさん、素手で実を開けて見せてくれました。
トゲトゲの中に実があって、その実をすりつぶすことによって、ひまし油が取れます。トウゴマの油分含有量は非常に高く、1kgあたりのトウゴマの実(キャスターシード)から400から450ミリリットルの油が取れるんですって。結構取れますね!!
実を開けると、中に長さ6ミリぐらいの実が入っていました。これがトウゴマの種で、英語で言うキャスターシード。つるつるとしていて、お肌のツヤがいい種でした。
収穫されたトウゴマの実は一箇所に集めて天日で乾燥され、乾燥しきったところを見計らって、機械にかけて種をとります。
採取された種は集められ、ジュートバッグに入れられて、油を圧搾する工場に送られます。
倉庫にあったたくさんのトウゴマの実。この実がすり潰され、油として精製されて各国に送られるのだそうですよ。
現代ではひまし油をそのままの形で見ることはほとんどありませんが、実はいろいろなものに使われています。私達の身の回りでは、石鹸の材料や油絵の油として使われていたり、インドではアーユルヴェーダ用の油として使用されたりもするそうです。
インドで手工芸品を探しているうちになぜかたどり着いたひまし油。
物事ってこんな感じになってるんだな~?と、知らない世界に興味深々なトウゴマ畑訪問でした。
■お仕事お繋げします
ティラキタではひまし油の源産地と付き合いがございます。
お問い合わせいただければ、ひまし油の原産地からの取引が可能です。
インドからの個別輸入になりますので、500L欲しい、1000L欲しいと言う大口しか承れませんが、もしご興味のある方はお問い合わせくださいませ。
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