南インドのお味噌汁サンバルの中に入っている筋だらけの食べずらい奴は何か?

■サンバルの中の食べづらいアイツ
初っ端から食べカスの写真で申し訳ありません。この不思議なモノを説明するのに適切な写真がこれしかなかったので…。 今回のお題はこの食べカスの話なんです。
南インド料理にサンバルっていう料理があります。南インドの味噌汁みたいなものでしょうか。茶色っぽいスープで、食事の際には必ずで出てくるものです。こう言う見た目の料理です。

こう言う見た目の料理でもあります。

南インドのナイスなレストランで、でてきます。いや、レストランだけでなく、南インドであればどこでもでてきますね。

サンバルって美味しいんだけど、このスジスジの野菜はなんだろう?

そう言えば、これよく入ってますよね
うん、たいして美味しくないし。不味くもないけど。
入っている意味が解らないヤツ
はいってますねぇ…。まさに今、歯に挟まってきましたww
食べづらいです
しかしこれ、なんで入ってるんですかね…?
正直こいつ、そこまで美味しくないよね
美味しくないです。いつも口の中で邪魔してくるなって思ってるんですよね。全然噛み切れないし、繊維質が多いし
なぜ入ってるかわかる?
いや全然わからないです
なんかちょっとこう、とろっとした味がするようなしないような
でも口の中で筋が邪魔しますよね
するする!! いや、なんか昔からサンバルにはこれが入ってるんだけど。
なぜ入ってるか全然わかんないんだよ

■レストランの人に聞いてみた
すいません。サンバルの中になんかこの変なスジスジの物体が入ってるんですけど。何ですかこれ?
あ、それはね。ドラムスティックって言うんだよ
ドラムスティック? 何それ?

へ~~~。 モリンガ!
知ってるよ。モリンガ。日本でもパワーフードとして珍重されてるよ。
モリンガパウダーって、結構高くて1袋500円とか1000円とかしますよね
するする普通にする
南インド料理では、それが毎日食べられるのか!
まさに食べる薬膳だ!! びっくりした!!

■ドラムスティックとは
ということで、ドラムスティックのことについて調べてみました。南インドのサンバル(Sambar)に入っている「ドラムスティック(Drumstick)」は、楽器ではなく植物のモリンガ(Moringaoleifera)の実のことです。細長い棒状なので「ドラムスティック」と呼ばれています。
サンバルにドラムスティックが入る理由は主に以下です:
1.独特の風味
モリンガの実はほのかな苦味と香りがあり、サンバに加えると深みのある味になります。
種の周りが柔らかく煮えて、タマリンドの酸味やスパイスとよく合います。
2.栄養価が高い
ビタミンC、ビタミンA、カルシウム、鉄分などが豊富です。インドでは「奇跡の木」とも呼ばれるほど栄養価が高い植物で、健康面でも好まれています。もちろんアーユルヴェーダにも取り入れられています。
3.伝統・地域の食文化
南インド家庭料理では昔から「サンバル=ドラムスティック入り」が定番とのこと。特にタミル・ナードゥやアーンドラ・プラデーシュでは欠かせない具材のひとつです。
ドラムスティックは「風味と栄養、そして伝統的な食文化の一部」としてサンバルに入っているのですね。
旅先で毎日食べるものの中にも、色々知らないことがあるもんだ…インドって深いなぁ…
■南インドの食事風景
ということで、南インド大好きなティラキタ買付班。今まで訪問してきたインドのレストランの風景を載せつつ、終わりにしてみたいと思います。こちらはタミルナードゥ州、カライクディのチェティナードレストラン シュリ・プリヤメス(Sri Priya Mess)。みんなが手づかみで食べるチェティアールの伝統を汲んだ料理は絶品でした。

マドゥライのチェティナドゥ・メス(Chetty Nadu Mess)です。緑の壁、青い看板と南インドの雰囲気たっぷりで入る前からワクワクさせてくれます。

チェティナドゥ・メス(Chetty Nadu Mess)でセレクトできる肉や魚介たち。鶉の卵やモツもありますね。この様に、タミルナードゥ州のチェティナード地方では色々なタンパク源を食べます。インドは菜食の方々が多いのですが、ここではその常識は通用しません。

机の上に綺麗に敷かれたバナナの葉っぱ。これからお昼時です。

Google Mapには乗っていない家族経営の小さなレストラン。薪の火で煮炊きした料理を出してくれました。シンプルでかつ、滋味あふれる素敵な料理でした。








































