まだまだ昭和健在! 飲まされ放題なベトナムの酒文化

目次
■ベトナムは飲まされ放題!
ベトナムという国は、とにかく酒を飲ませる国である。そしてタバコを吸わせる国でもある。昔、ベトナムに仕入れに来ていた頃は、それはもう大変だった。取引先の人たちと食事に行くと、次から次へとお酒が出てきて、飲んでも飲んでも終わらない。「もう飲めません~」なんて言っても、そんなのは全然通用しないのである。
2015年にベトナムを訪問した時は本当にヒドかった。
・イッキをする。しかも頻繁にする
・飲めないとか言わせない
・ドライバーも飲む
・たばこをやめた人にもたばこを強要
・ゴミは机の下に投げる
・楽しいからって毎日飲み会をする
日本では完全に禁止された行為が、フルコースで出てくるベトナムだった。

あれからずいぶんと時間が経った。日本も昭和から平成、そして令和になり、お酒を無理に勧めるなんてことは、すっかりご法度になってしまった。ベトナムだって経済成長著しい国である。街には高層ビルが建ち並び、若者たちはスマホを片手にバイクを乗り回している。
さすがに、あの頃のような飲ませまくり文化はなくなったんだろうな~と思っていたのだが。
全然そんなことはなかった!!

■合言葉はモ・ハイ・バー・ヨー!
ベトナムでお酒を飲むと、必ずと言っていいほど聞こえてくる掛け声がある。モ・ハイ・バー・ヨー!!
ベトナム語で「1、2、3、乾杯!」という意味なのだが、この掛け声が始まると、もう大変である。
みんなでグラスを掲げて、ヨー!!
そして飲む。
しばらくすると、また誰かがグラスを持ち上げて、モ・ハイ・バー・ヨー!!
また飲む。
これが延々と続くのである。

■取引先の息子さんは19歳
さて、今回のベトナム仕入れでは、ハノイの取引先であるタイさんにお世話になった。タイさんは長年お付き合いのある取引先のおじさんで、最近は少しずつ息子さんに仕事を譲っていきたいらしい。息子さんの名前はファットくん。なかなか気の利く、感じのいい青年である。
ファットくんって、いくつなの?
19歳だよ
へぇ~、19歳かぁ。じゃあ、まだお酒もタバコも無理だね
は? 何言ってるの? 当然、両方やるでしょ!
えっ!? いやいや、さすがにそれはちょっと……
いやいや、全然問題ないよ!
ファットくん、親父さんの目の前で普通に酒を飲むわ、タバコを吸うわ!!

えええええ~~!!
いやいや、まだ未成年だよ!!
いやぁ、ベトナムって自由だなぁ
これがベトナムなんですねぇ
■ホーチミンでも飲まされ放題!
もっとも、これはタイさん一家が特別なのかもしれない。そんなことを思っていたのだが、今回、ファットくんに付き合ってもらってホーチミンへ行った時に、そうではないことが判明した。深夜、屋台で食事をしていた時のことである。
このアヒルの卵、うまいんだよ!
ベトナムでは、この30度の酒が一番うまいんだ!
おお、そうなんだ~
さあ、飲め飲め!
いや、僕はそんなに……
ヨー!!
ヨー!!
まだ会ったばっかりなんだけど!? 見知らぬ人から突然お酒を勧められるって凄いなーー!!
いやぁ、やっぱりベトナムだよなぁ~~

■19歳なんて、全然関係ない!
さて、そこで気になったのが、19歳のファットくんである。さすがに若いし、みんな多少は遠慮するんじゃないかなと思って見ていたら。
全然そんなことはなかった。
普通に飲んでいる。
普通にタバコも吸っている。
そして周りのおじさんたちも、ファットくんが19歳だからといって、まったく手加減する様子がない。
お前も飲め飲め!
ヨー!!
そして、ファットくんも普通に飲む。さらにはタバコまで差し出される始末。
お前、飲めるんだったら飲め! 吸えるんだったら吸え!
そんな感じなのである。
いやいやいや、ベトナムすごいな~~!!
■日本の昭和がここにあった
日本では、今やお酒を無理に勧めること自体が、あまりよろしくない行為になっている。ましてや19歳に酒やタバコを勧めるなんて、まず考えられない。でも、ここベトナムでは、そんな日本の常識なんてまったく関係ないのである。思い返してみれば、昔の日本もこんな感じだったような気がする。飲み会に行けば、先輩からどんどん酒を注がれて、飲め飲めと勧められる。
飲めば褒められ、飲まなければもう一杯勧められる。
そんな昭和の飲み会文化が、ベトナムではまだまだ現役なのだ。いや、昭和以上かもしれない。

■若い国のエネルギー
それにしても、ベトナムの人たちは本当に元気である。若い人も、おじさんも、みんなよく食べ、よく飲み、よく笑う。初めて会った人でも、酒を酌み交わせばあっという間に仲間になってしまう。そこにある人懐っこさというか、遠慮のなさというか、勢いというか。日本ではだんだん見かけなくなってきた、何とも言えない熱気がアジアだ。
社会全体が若くて、これからどんどん豊かになっていくぞ!というエネルギーに満ちている国だから、こんな感じなのだろうか。
日本がまだ若かった昭和の時代も、きっとこんな空気だったんだろうなぁ。
アジア良いなぁ
好きだなぁ






































