羽田を飛び立ったら、そこは新宿ゴールデン街だった。日本の企業が続々と進出するホーチミンの今



■アジアに向けて飛び立ったのに、日本のお店だらけ
ティラキタ買付班、スリランカのついでに、トランジットでホーチミンに数泊することになりました。ハノイはしばしば訪問するのですが、ホーチミンにやってくるのは実に15年ぶりです。ホーチミンには、素敵なハンディクラフトが少ないような気がして、そこまで足が向かなかったのですが…。

久しぶりにやってきてみたら、そこは世界で一番の日本人街でした。

ホーチミンの一番目抜き通りと言えるドンコイ通りを歩くと、まず目に入ったのが ユニクロの旗艦店。



「こんなに大きなユニクロが海外にあるんだね!! そういえばインドにもあったよね。」 なんて言いながら、てくてくとお散歩していると、次から次へと見たことのある日本のお店たちが出現してくるではありませんか!!!



コーナンに無印、そしてしゃぶしゃぶ温野菜に牛角まであるぞ。なんだなんだ!! ここは日本なのか??



■ありとあらゆる日本食が食べられる♪
ベトナムと日本の付き合いは長く、その歴史ははるか江戸時代かそれ以前にまで遡ります。美しいランタンで知られるホイアンの郊外に、江戸時代に亡くなった谷弥次郎兵衛の墓があったりするのだそうですよ。

ベトナムはとても親日的な国としても知られていて、外務省が行った調査によると、ベトナム人の68%が日本を重要なパートナーと見なしており、97%が日本を信頼できると答えたそう。歴史的、国民感情的な背景もあり、ベトナムと日本の関係性は他のどのアジアの国よりも深いのではないだろうか?と感じるくらいです。

そして日本街があるのは、ホーチミンの中心部Lê Thánh Tôn(レタントン通り)。GoogleMapには、その名もSaigon Japan Townと書かれています。




実際に歩いてみると…焼肉屋やラーメン屋、さぬきうどん屋、そば屋、とんかつ屋、うなぎ屋などなど…。およそありとあらゆる、日本食屋さんが軒を並べています。








そして、海外の日本人街といえば!!
日々異国の地で頑張る日本の企業戦士たちを待ち構える夜の蝶たちのお店がたくさん。





南国ならではのとても際どい服を着て、おっぱいをこれでもかと強調した、美しい女性たちが待ち構える素敵な夜の街でした。さすがにおっぱい過ぎて、夜の蝶たちの写真を撮るのは憚られたのですが…。



■ファミマに入ってみたら
アジアでおなじみの日本のコンビニも頑張っています。セブンイレブンに、ファミマ、ミニストップ。異国の地に日本のコンビニたちが軒を並べています。見た目はほとんどそのまま日本のそれです。

中に入ってみたら、おにぎりが並び、サンドイッチが並び、お弁当が並び、サラダが並びと、まるで日本!!!!
タイにもセブンイレブンはありますが、タイの人たちが好むように結構ローカライズされています。それと比べると、ベトナムのコンビニのほうが日本の再現度が高い気がします。



エリンギにお味噌、納豆。そしてドラえもん印の冷奴まで売ってます。


かどやのごま油にキッコーマン、 練りわさびにキューピーマヨネーズまで。ベトナムにやってきた皆様は、日本の味がそのまま楽しめるのだなと。


なかなか日本食材が手に入らないインドとは全く事情が違うなと思ったり。同じ海外出張と言っても、インドとベトナムではこりゃ天と地の差だなと思ったり。これだけ日本のものが手に入るのであれば、ほぼ変わらない生活ができそうです。

コンビニの外には、美味しいお菓子のシャトレーゼもありました!!


■日本とベトナムの島国としての共通性
日本とインドや、他の国々を色々訪問してみて思うのは。

改めて日本は島国であって、大陸の国ではないんだなというところです。

大陸の国々、インドや中国、アメリカは大陸ならではの、そして大国ならではの自負と人口の多さがあります。人口が多い、土地が広いというのは彼らの精神性を作り上げる基礎条件の一つになっていて、島国である私たちとは、どこかメンタリティーが合わないような気がします。

例えば私たちティラキタにしてもです。

衣料品を1デザイン注文するのに、インド人たちは、1デザインで500枚の注文を欲しがりますが、私たちは50枚しか注文できず、彼らの要求を全く満たせません。

インド人たちは12億人いるのに対し、日本人は1億しかいない。
そしてインド服を好む人たちはその中の1%もいない。

だから少ししかオーダーできないのですが、彼らは大陸ならではの大ロットオーダーに慣れきっています。

「お前たち、インドまでやってきて、それしか買わないのか?」

って、ほぼ全員から言われますもん。

「仕方ないんだよ! 日本人は人口少ないからな」って答えるしかありません。

これは本当に一例ですが。

大陸には大陸ならではの、島国には島国ならではのメンタリティーが存在します。

一般的な傾向ですが、大陸の人たちは人が多く、気候も厳しく、そして競争が苛烈に存在するので、性格がきつくなりがちな気がしています。島国の人たちは小さい島国の中で暮らし、コミュニティも小さく、お互いの顔が見える範囲内で生活しているので性格がマイルドになるような気がします。

そしてベトナムは、もちろん島国ではないのですが、小国としてのメンタリティーがあり、そこで、日本人と性格が合うような気がするのですよね。

■ベトナムと日本の相性の良さ
ベトナムの街を歩いていて思うのは、街を歩いてる人々が全員若い!!!ということでしょうか。

カフェに行っても、飲み屋に行っても、どこに行っても若い人が町に溢れていて。活気があり、老いて行く私たちの国、日本とはだいぶ様子が違います。もちろん街には貧しい人たちもいますが、若さが全てを覆い隠してるような気もします。



日本からベトナムに進出した人たちが、ベトナムの若い力を教育し、そして企業の柱にしていこうと思うのは自然なことのような気もします。

老いていく日本と若いベトナム。
同じ小国同士、色々な諸条件を考えてみると、日本とベトナムはベストマッチのような気がします。

中国に進出して痛手を負った皆様たちが、ベトナムに海外進出の安住の地を求めるのは全く違和感がなく、ただ納得でしかありません。

とは言うものの。そこは海外ならではの苦労があることでしょう。同じ日本人として、海外に出て行き、海外で仕事をしている皆様が頑張ってる姿を見るのは心強い限りです。

みんな頑張ってね!! 異国の地で 頑張ってね!という気持ちでいっぱいになるホーチミン訪問でした。




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