進化する生春巻き 中国とフランスのエッセンスが混じった美食の国で 新世代のベトナム料理を食べる



■経済発展とウマいもの
「経済発展とウマいもの」って割と相関関係があるなって個人的に感じています。

凄く単純化した話になるのですが、縄文時代よりも、平安時代よりも、令和の我々のほうがよっぽどウマい飯を食べていると思うんですよね。

世界が繋がり、簡単に行き来できるようになって、「フランスのワインは美味しいぞ」とか、「日本酒は美味しいぞ」とか、人々が色々な情報を伝え合うようになってますから、美味しいものが増えるのは当たり前です。

人々が食事にお金を使えるようになったら、レストランの料理はもちろん美味しくなり。
有名店では天才が腕をふるったりするわけです。

一般家庭でも色々なレシピサイトがありますし、やっぱり、料理のレベルは上がり続けていると思うのです。人々は、毎日料理のことばっかり考えて、美味しいものを作り続け、食べ続け、アップデートし続けています。

「日々、世界は美味しくなり続けている」

これは、地球は自転すると同じくらい明確なことなのかもしれません。

そして今回の話のベトナムも。

既にベトナムは昔の貧しかったベトナム戦争時代のベトナムではなく、平和に経済発展し、人々が美食を楽しめる程に十分に発展したのだなと、ホーチミンで食べ歩きながら思ったものです。

ちなみに、今回の話の舞台のホーチミンはこちらです。日本から海を渡れば辿り着けるので、はるか昔から日本人が渡航した記録が残っています。


■進化する生春巻き
ベトナムと言えば、美味しいものがたくさんある国です。海産物もたくさん、中華とフランスのいいとこ取りをした、アジアの中でも有数の美味しい国です。

ティラキタ買付班が大好きなベトナム料理のポイントと言えば、生野菜、特に香味野菜がふんだんに使われているところでしょうか。ベトナムで料理を頼むと、これでもか!!と食べきれない位のお野菜がたくさん出てきて、生野菜好きとしては本当に嬉しい限りなのです。



世界は広いですが、ベトナムの様にどっさりと野菜を出してくれる国って、あるようでないんです。

野菜をベースとして、フォーがあったり、バインセオがあったり、生春巻きがあったりする印象です。まずは野菜。そして、そこから派生する各料理っていうのがベトナム料理だと思っています。

さて、その中でも特に好きなのは、ベトナム生春巻き。日本でも、スーパーの惣菜コーナーに出現したりする、割とポピュラーな料理なのですが。ベトナムでいただくフレッシュな生春巻きは格別の美味しさです。



何を今更、生春巻きなんて。って思いますけど。シンプルなだけに奥が深いと言う感じでしょうか。

もっちりとしたお米ベースの生春巻きの皮に、お野菜をたっぷりと入れて手巻き寿司感覚でいただきます。一度、生春巻きの皮を作っている所を見たことがありますが、たしかにお米で皮が作られているんですよね。




お米を白いスープ状にしたものを、スチームされているコットン布の上に塗りまして。そうすると、蒸気の力で蒸されて、ツルンとしたお餅状になり、それをすくい上げて竹の上で乾かすわけです。乾燥するとライスペーパーになります。



さて。

生産場所までじっくり見てしまうほど大好きな生春巻きなのですが。

ベトナム No.1のおしゃれタウン ホーチミンで、新しい生春巻きの食べ方があったので紹介します。

訪問したお店はGánh - Đặc sản Nha Trangと言う、ホーチミン中心部のお店です。それほど有名なお店でもなく、お高いお店でもありませんが、まずまずのお値段で、おしゃれで素敵な店構えでした。正直な話、ただふらっと入っただけです。

出てきたのは、ベトナム定番のお野菜がたっぷりと、四角い生春巻きの皮、そしてお魚の刺身でした。
正直、最初は何が出てきたのかわからず。
これをどうやって食べるの??と思ったのですが。



聞いてみたら、「魚の生春巻きを自分で作って食べるんだよ」と教えられて。

食べてみると、これが凄まじく美味しい!!
魚と生春巻きって、今までなかった組み合わせだけど、凄い美味しい!!!
エビの生春巻きはあるけど、もちろん美味しいけど。魚もイケるなぁ。

魚の白身が薄い生春巻きと相まって、ものすごく映えます。上質感があって、とってもいい感じです。



生春巻きは、そのままでも美味しい料理ですけど、生魚を入れるという、ちょっとの変化で、こんなに素敵な料理に進化するとは全く思っていませんでした。

なるほどなぁ。

よく考えたら、生春巻きって、どんな具を入れてもいい訳ですよね。
お刺身を入れてもいいし、お肉を入れてもいいし、本当に色々なものを入れて。

たっぷりの野菜と一緒に包んで、半透明の皮で食べる。

凄い簡単なことだけど、これは、生春巻きの新しいアプローチなのではないだろうか。
とか思ったのです!!

そんな楽しいアプローチが、以前、インドのパニプリでもありましたっけ。インドからやって来たパーティーフード 350円のパニプリを全力で楽しんでみた♫って言うブログを書きましたっけ。

あと、美味しかったポイントは、手巻き寿司タイプの四角い生春巻きの皮でしょうか。

一般的な生春巻きの皮は円形をしているのですが、巻いてみると、皮が多すぎる感じになりがちです。ベトナムではいわゆる日本の手巻き寿司タイプの生春巻きの皮が手にはいりまして、これがちょうどいい食べ心地なのでした。



そして南国だからなのか、出てくる量が多くないのがまた良くて。ちょっと食べて、あっという間にお腹が空いてまた食べられて。

旅行だと、それもすごく楽しい♪♪

ベトナムは美味しい国だなぁ…と改めて感じた一食でした。


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