海外で仕事してもらう大切なパートナーを探す たった一つの優れた方法

■スリランカから荷物がやってきた!
今日はスリランカからのコンテナがやってきました。スリランカからの荷物はお初です。今回は、現地の食堂で使われている、かわいいテラコッタの食器たちを輸入しました。



今回一番びっくりしたのは、コンテナの中のパッキングがきれいなこと!!! 世界各国から色々な商品を輸入していますが、トップクラスのパッキングクオリティでした。スタッフ一同、感動しかありません!!



輸入が上手にできるかどうかって、現地の輸出会社さんによる部分が大きいのですが、今回は本当にいいカーゴ屋さんに出会えました。

ここだけの話ですが、実はこのカーゴ屋さん。実際に会ったことはありません。会ったことがないのに、どうやって信頼できる人を探し出せたのか?

そこにはちょっとしたコツがあります。



■輸入ビジネスは相手を信用する仕事です
ティラキタではタイ、インド、ネパール、ベトナム、インドネシア、フランス、米国…と、世界中の様々な国から色々なものを輸入しています。世界にはその国ならではの素敵なモノたちがあって、やっぱり一つの国にはどうしても絞れないのですよね。

輸入金額も、輸入数量もインドが一番大きくて、インドだけで5割以上を占めるのですが、他の国々との取引もやっぱり大切です。自然と色々な国の会社や、そしてカーゴ屋さんと呼ばれる輸出の仕事をしてくれる人たちとお付き合いすることになります。

輸入の仕事においては、このカーゴ屋さん、もしくはエクスポーターがどれだけしっかりしてるかが、勝負の分かれ道。

もちろん僕らも何度かは現地に行きますけれども。これだけ色々な国々とお付き合いしているので、ほとんどの国には何年かに一度しか訪問できません。多くの場合は、カーゴ屋さんにオーダーを入れて、買い付けから、パッキングから、原産地証明書の発行から、ありとあらゆる輸出の仕事を全部やってもらいます。

もちろん買付するためのお金も全額、先に送金します。
ですので、このカーゴ屋さんがどれだけ信頼できるかが勝負なのです。

何百万円も預けて仕事をしてもらうわけですから…とにかく信頼するしかありません。

とは言うもののです。
癖のある東南アジア諸国のこと。
そんな簡単にいい人が見つかる訳ではありません。

正直な話。この「信頼できる相手を見つける」って本当に難しいんですよね。
いい商品を見つけるよりも遥かに難しい。



■うまくいかなかった方法
色々試してうまくいかなかった方法をあげてみます。

現地に進出してる大手の日系の運送会社と組む方法。日本語は通じるし、色々日本クオリティなので便利なのですが。そもそも、彼らも現地の日本のコミュニティの中で動いているので、現地の会社との折衝が苦手です。というか、上手にやってくれません。

もう、何年も前の話になりますが。ベトナム佐川急便さんとお仕事の話がありました。

一生懸命、仕事するよと言ってくれたのですが。でも、よくよく話をきてみると、一番やってほしい現地との会社への支払い代行や、交渉をやってくれないのでした。

カーゴ会社をネットで探す方法もやっぱりうまくいきません。ネットでカーゴ会社を探すと、色々な会社が出てくるのですが。どんな人達なのかさっぱりわかりません。

その人達が信頼できるかどうかなんて、ネットの情報では全然わからないのです。ネットで探してカーゴ会社に出会えたことは一度もなく、やればやっただけ時間の無駄でした。

街をただひたすら歩く方法も、時間の無駄でした。街をいくら歩いても、信頼できる人を見つけるのは本当に困難で、ただただ疲れるばかりでした。



■輸出をしてそうなお店に紹介してもらう
今まで色々なカーゴ会社の方と仕事をしてきましたが、割と現実的で硬いのは、輸出をしてそうなお店の人に紹介してもらう方法でしょうか。

この方法は特にネパールのカトマンズや、インドのデリーやバラナシなど、多くのお店が観光客への販売もしていて、かつ輸出もしてるような場合に有効だったりします。お店の方も、自分の商品を買ってくれて、輸出もできたらよりいいので、できるだけ信頼できる人を探して紹介してくれます。

傾向としてあるのは、小さなお店の人が紹介してくれるカーゴ屋は、やっぱり小物ってことでしょうかね。大きなフォーワーダーの下請けとして働いている方が多い印象です。



■たった一つの優れた方法は、人に紹介してもらうこと
たった一つの優れた方法とは、「人に紹介してもらう」ことです。
ただ、それだけです。

例えば、誰かにこう聞いたとします。

今度、イベントをやりたいんだけど、信頼できる人を教えて欲しい


聞かれた人は、色々な人脈の中から

そうしたら、鈴木さんがいいと思いますよ

と教えてくれる訳です。聞かれた人は頭の中のデータベースから、何百人の知人の中から、信頼できる一人を探して答えてくれます。信頼できない人は絶対に教えないわけです。

僕ら、人間だから、もちろんそうするじゃないですか。
信頼できない人は決して教えないですよね。

しかも相手がその業界に近ければ近いほど、紹介された人物の確度は高まります。

今回のスリランカでは、実は、アールヴェーダの商品を輸入しようと思って、何社か訪問していたのでした。まだアールヴェーダの商品は輸入できていないのですが、ある会社のエクスポート担当の人にこう聞いたのです。

私たちの会社は、色々な国から様々なものを輸入しているんです。なので、あなたの会社だけでなく、他の会社とも取引して、荷物を作って発送してくれる人を探しているんです。誰か知りませんか?

そうだね…。ちょっと時間をもらえる?

とお返事がやってきて数日後。

アーユボーワン。 カーゴ屋さんなんだけど、いい人見つかったよ。Sanathさんという人なんだけど、連絡してみてね

と、言うことで紹介してもらったSanathさんが、今回、輸出の手はず一切を整えてくれ、コンテナを発送してくれました。きちんとした会社のエクスポート担当であれば、きちんとしたカーゴ会社を知ってるはず。との読みはバッチリ当たりでした。

■最後はやっぱり直感
とはいうもののです。
人の紹介だからと言って、いきなり信用したりはしません。

まずはとりあえず電話でSanathさんと話ししてみます。
話してみて、お互いがどれぐらいの知識量があるか。お互いの理解に食い違いがないかをちゃんとチェックします。

ちゃんとやってない人は、結局、ちゃんとした知識を持っていないので、そもそも話ができません。それはSanathさんも同様で、話の中で我々がどれくらいの会社かを判断しているはずなのです。

20ftコンテナはスリランカからだと、これくらいのお値段だよ。うちは日本向けに他にも色々出荷しているから知っているんだけど、東京港よりも横浜港のほうが便利だよ


とか、こう言うちゃんとした話を最初にサラッとできる人は、完全にプロなのでまずは安心でしょう。

検疫はどうしたらいい? 原産証明書は発行してもらえる? 送金はどうしたらいい?

など、必要なことを、一つ一つ丁寧に聞いてけば、その人が経験がある人かどうか、ちゃんと仕事をしてるかどうか、自ずからと分かってきます。そして最後は相手の話し方が落ち着いているかなどをよく感じて決定です。

■無事にスリランカから荷物がやってきました
スリランカを訪問してから約半年して。
無事に商品が届きました!!!

今回、中に入っているのはこちらの素敵なテラコッタたちです。



現地ではこの様にカレーを入れて使用されている、本当に一般的な陶器たちです。シンプルでいて素敵で、ティラキタ買付班が一目惚れしたアイテムなんです。



去年スリランカに行ったのが10月頃のこと。
そこからサンプルをもらったり、カーゴ屋さんを探したり、注文したりして。
やっとこ、今日、荷物が届きました!!!

スリランカからやってきた荷物たちは、今まで見たこともないほど、パッキングが綺麗でスタッフ一同びっくり!

これからスリランカとの仕事が増えるのかな?なんて思ったり。
改めていい人に出会えてよかったなと思った次第です。

今まで信じて使っていた「現地で仕事してもらうパートナーを探す、たった一つの優れた方法」はやっぱり間違いではありませんでした。

Sanathさん、そして、Dhanushkaさん、Dimuthuさん。今回は本当にありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。

そして、紹介してくれたSanjeewaka Ayurvedic Products (Pvt) LtdのMadawaさん、本当にありがとうございました。御社の製品も輸入させて頂かなきゃですね。

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