こんにちは!!
ティラキタの梅原です。
お元気ですか?
インド、デリーのスパイスマーケット。今、ティラキタでは珍しいスパイスの輸入を予定しています。 |
暑い暑いと言っていたインドですが、日本が梅雨に入ったのと時期を同じくして、そろそろモンスーンに入りそうです。一週間前には「今日は雨よ! 最高!」とムンバイから喜びのメッセージがやって来ました。
モンスーンは西のケララやムンバイから始まり、だんだんとデリーに、バラナシに、そしてインド全域を覆います。だからムンバイがモンスーンに入っても、今はまだデリーは暑いまま。毎日47度にもなる炎熱地獄が続いています。
そんな中、インドから荷物がやって来ました。デリー在住のドグラさんが暑い中、一生懸命集めてくれたのですが、気温47度の中、荷物をまとめてパッキングするだけで本当に大変だったろうと思います。荷物は丁寧にパッキングされ、その多くが綺麗な状態で届きました。
とは言うものの。いくら綺麗にパッキングしても炎熱地獄からは逃れられないもの。
今回は残念ながら、シタールが暑さで壊れてしまったのです。
今回はこれから暑くなる季節ですのでお客様への注意を込めて、インド楽器と熱について書いてみたいと思います。
さてさて、さて、今回の駱駝通信は…
・気をつけよう! 夏の暑さとインド楽器!
・バングラデッシュの手作り移動遊園地
・6月18日まで 全品が送料無料!
・【今週のエスニックレシピ】レバノンのタブリサラダ
■気をつけよう! 夏の暑さとインド楽器! インド楽器と普通の楽器の違いはいっぱいありますが、自分のシタールが残念な状態になってからでないと分からない違いもあります。
インドパパ、以前、長野県の大鹿村というヒッピーが住む村にシタールを持ってキャンプに行きました。そのキャンプは長期旅行者や、オーストラリアをバイクで一周した人が集まるようなキャンプで、楽器を持って行き、演奏すると大変喜んでもらえたのです。
そのキャンプは8月のお盆の暑いさなかに行われるのですが、シタールを持っていったインドパパ、雨が降ると困るからと思って車の中に入れておきました。そして次の日…いざ演奏しようと思ってシタールを見てみると!! シタールがブツブツになっているではありませんか!!! ツルツルだったシタールの表面はまるでやけどのように水疱ができ、ケロイド状になっています。愛するシタールのあまりに変わり果てた姿にその時はただ呆然。
そして、その経験から「インド楽器は熱に弱い」ということを学習したのでした。きっと、インドで楽器用に使われているニスが70度くらいになると溶け出し、蒸発し始めるのでしょうね。
演奏してみると、音は変わらなかったものの、あまりにも見た目が悪くなってしまい、ガッカリな状態でした。結局、そのシタールは一度全部パーツを外し、サンドペーパーでニスを落とし、改めてニスを塗って再生させました。
そして今回。今週届いた荷物を開けてみたら…
「ああ、ヤラれてる!!」
インドで作られた時は綺麗だったはずのシタールの表面がブツブツに…
それもそのはず、今インドは酷暑期で気温が47度とか、そういう状態なのです。
きっと、集荷の車の中にちょっとだけ長く置かれてしまったのでしょう。
表面はこんな感じに…
裏面も…
しっかりしたグラスファイバーケースに入ってきたのに、それでも熱は避けられないって事ですね。 このような状態で届くと本当に残念ですが、これもまたインド、そして海外との取引では避けられない事。
なんでも、すべてが順調に行くわけではありません。
インド楽器を持っている方、これから夏だし危ない季節に入ってきます。
くれぐれも大切な楽器を直射日光の下に放置しておいたり、車の中に放置しないで下さいね。 私たちを反面教師にして、ぜひ、ご自分の大切なシタールを守ってあげて下さい。
あ、このブツブツになったシタールは…演奏自体に全く問題はありませんが、大変見た目が悪いので、通常価格:98000円の所、39000円にお値引きしておきました。ご自分でリペアの出来る方、見た目を気にしない方、ちょっとシタールを触ってみたい方、いかがでしょうか?
■バングラデッシュの手作り移動遊園地 以前、バングラデッシュの衝撃!! イスラム教の犠牲祭イード・ウル・アザーをレポートしましたが、犠牲祭の日はイスラム教徒にとって非常に大きなお祭りなので、街の中には小さな遊園地が出現します。携帯のゲームに夢中な日本の子供たちは小さな遊園地なんて見向きもしないと思いますが…バングラデッシュには古き良き、戦前の日本のような光景が広がっていました。
犠牲祭の日の朝、バングラデッシュの首都、ダッカの旧市街を歩いていると、これから乗り物が作られる準備中のところがありました。奥には半分完成した木製の観覧車が、手前にはまだ作りかけの遊具がありました。奥の観覧車は全貌が見えているのですが、果たして手前の遊具はどの様になるのでしょうか…
見ていると、男性2人が横棒を建っている棒に引っ掛けていきました。鈎状になっている金具をちょっと引っ掛けるだけで、何とも頼りなさそうです。並行が上手に取れるように、対角線上に横棒をつけていきます。廻りでは子供たちが今か今かとワクワクしながら待っています。
横棒にチェーンをつけていきます。準備が進むにつれ、子供の数がどんどん多くなっていきます。子供は地面に置いてあるロケット型の乗り物に勝手に乗り込み、遊び始めています。バングラデッシュの子供には全く遠慮というものがありません。全てが自分たちの思うがまま。
乗っている子供たちを一旦下ろし、チェーンにロケット型の乗り物を引っ掛けました。何ともチープ、あっという間に壊れて怪我しそうな感じですが…きっとこれでも良いのでしょうね。子供たちは待ちきれない様子。まだ完成してないのにもう乗っちゃっている子も見えます。
そして、チケットの販売開始…子供たちがアリのようにチケット売りに群がります。チケット売りの人、子供たちで見えなくなっていますが大丈夫なんでしょうか。
その横の木製観覧車も全部手作りです。籠を木の棒にくっつけるのも、土台も、全部がハンドメイド。ピカピカの観覧車が普通の私達の目から見ると、「こんなの動くのかよ。事故なく出来るのかよ…」と思いますが、バングラデッシュ人にとってはきっとこの手作りが普通なのでしょう。
木製観覧車の準備もできて、子供たちを載せ、さて………あれ?この観覧車、動力がありません。一体どうするのでしょう? まず、一個の籠に子供たちを乗せ、大人2人で回します。そして、対角線上の籠にまた子供を載せて…そして人力でグルグル!!
ギー、ギーと木の擦れる音を出しながら観覧車が回っていきます。 結構速いです! 怖??い!!
どんな感じで回るかは実際に見ていただいたほうが早いと思いますので、ぜひ動画をご覧ください。
バングラデッシュはなんだか、50年前の日本のようなとても懐かしい世界でした。準備から動かすまで全て人力の、何とも心のあたたまる手作り遊園地。こんな時代も日本にあったのかなぁと思う、犠牲祭の血みどろの街の中でのちょっとホッとする瞬間でした。
■ティラキタは送料もお得! 全品送料無料!
現在、ティラキタでは6月18日まで全品送料無料キャンペーンを行なっています。他のお店にない商品をいっぱい扱っているだけでなく、ティラキタは送料もお得です!
■【今週のエスニックレシピ】タブリサラダ
スパイスの効いた挽き割り小麦のサラダです。主に中近東のレバノン等でよく食べられている挽き割り小麦を使ったサラダ。諸国により呼び方が若干違いますが、クスクスサラダのようです。諸国によりスパイスが違いますので、味比べなどいかがかと思います。レモンを絞るとさっぱりあっさり食べられます。
細かい作り方は上記のリンクからどうぞ。 また、レシピを書くと最大500ポイントが貰えるキャンペーンもやっています |