衝撃!! イスラム教の犠牲祭イード・ウル・アザー
知らないこと大好き!!
面白いこと大好き!!
だから海外に行って何かビックリすることを探したい!
常々そう思っているインドパパですが、実際の所「心の底からビックリすることなんてもう絶対にないよね…」なんて思っていたのですが…
今回ばかりはバングラデッシュに、そしてイスラム教にヤラれました!!!
今回心の底からビックリしたのはバングラデッシュでの、イスラム教の犠牲祭イード・ゥル・アザー(Eid-ul-Azha)。イード・ゥル・アザーは全能の神アッラーに自分の一番大切な物を捧げる宗教的なお祭りで、その起源ははるか昔のアダムとイブの頃にさかのぼり、アダムとイブの子孫の一人が全能の神への捧げ物として、自分の息子を殺したという言い伝えから派生しています。
現実には、さすがに自分の息子を殺すわけにはいかないので「じゃあ家畜を殺して捧げよう」と言う事になり、家畜を殺すのだから「普段食べられないお肉が食べられる」という事でお祭りになり、イスラム教徒の人たちがとても楽しみにしている年間の行事に化けたと言う所なのでしょう。
イードの前になると、男たちは牛、羊、ヤギ、もしくはラクダを買いに行き、女性はスパイス、ドライフルーツなどの他、必要な物を買い出しに行きます。この写真は牛市場で買った牛を自分のトラックに乗せて自宅へ連れて帰っているところ。
イードの一週間くらい前からダッカの街としての機能はほとんど停止し、街の色々な所が牛市場になります。犠牲祭の日に、ダッカ全体で殺される牛の数は数万頭。新聞によると、今年はマーケットに出ている牛の数が多く、街の至るところで牛が販売されたのだとか。
このバングラデシュに3万頭もの多くの牛が居る訳はなく…そのカラクリはどういう事になっているかと言うと、その多くは、インドでもともと神様だった牛だったのだとか。インドでもともと神様だった牛が、国境を超えて犠牲祭用の牛に大変身!!
「マジかよ! インド人、神様売っちゃっていいのか!?」
と真剣に思いますが、この資本主義の時代、お金には逆らえないとうことなのでしょう…インドから牛を輸入してくると儲かるということで多くの人達が神様牛の輸入に手を染めた結果、2012年の犠牲祭の時は、例年よりも市場に出回った牛の数が多く、供給過剰になると共に、牛の小売価格も下落したのだとか…供給過剰で神様の価値が大暴落した訳です。
とは言うものの、暴落したといっても牛の値段は高く、小さい牛で3万5千円から。大きい立派な牛になるほど高くなり、20万や30万円を超える牛もいます。
買った牛をドナドナの様に曳いていく人たち。イードの数日前からこんな人たちが増えてきます。牛は結構従順であまり暴れないものなのですねーー
バス停前ロータリーだったと思われる場所が牛に占領されていました。街の中が牛臭く、まるで街が牧場になったかのようです。
牛に食べさせる藁の山と牛を満載したトラック…知らなければここが普通の町中だなんて全く思えません。てか、ここはどこの牧場!???
立派な牛ちゃんには、首輪がついていたり、飾りがついていたり。高く売れるようにデコレーションされています。中には角がインドの国旗の色に塗られた牛もいて…「本当にインドから輸入されているんだなぁ…」と実感。
日本人と船に乗った事があると言う、ニシャさんのお家の牛ちゃん。ニシャさんのお宅は裕福なので、一家で7頭も殺すのだそうです。この犠牲祭では牛の肉の3分の1は自分たちで食べ、もう3分の1は親族に分け、残りの3分の1は貧しい人たちに喜捨としてプレゼントするのだとか。
バングラデッシュは世界の最貧国の一つで、多くの人達がお肉を日常的に食べていません。でも、この犠牲祭の日だけは特別で、お腹いっぱいお肉が食べられるのです。だから裕福な家庭ではできるだけたくさんの牛を殺して神に捧げることが美徳とされ、貧しい人たちにプレゼントするのです。
犠牲祭当日の朝7時頃の様子です。犠牲祭は朝の9時からですので、牛ちゃんたちはまだ何も知らない様子。
「この牛が全部殺されるのか??」と心がなぜか落ち着きません。
日本では自分たちが食べているお肉がどうやって作られているか、全く見ることが出来ないわけですし、牛が屠畜される光景を見ると言うのは正直、インドパパにとってもはじめての経験な訳です。
牛が洗われていました。どうやら、この牛ちゃんが一番最初の犠牲牛に選ばれたようです。小ぶりの牛ですが、毛並みは立派。健康そのものです。なんでも、この犠牲祭で殺される牛は健康でなければならないという規則があるそうなのです。
細かいところまで洗うかと思いきや、ざざっと適当に洗っていました。てか、汚れもうんちもあまり落ちていません。雑菌とか気にしないのかなぁ…
正直、ここからの過程はあまりにもスプラッター過ぎて…別のページに分けさせて頂きました。
血を見ても平気な人、スプラッター大丈夫な方、異国の文化を非難せず受け入れられる方のみご覧ください。
閲覧は自己責任でお願いいたします。
間違ってクリックして気分が悪くならないよう様、ページにはユーザー名「gazou」 パスワード「1234」というパスワードがかかっています。
[パスワード付き:閲覧注意]バングラデッシュの犠牲祭写真
お肉にわかれた牛ちゃんです。さすがにここまで来ると、僕たちの知っている牛肉に見えてきます。
インドパパ、正直、ちょっとホッとしました。
だって、街の至るところが血だらけでスプラッタでしたから…………
犠牲祭のあとに大量に出現した牛革。バングラデシュでは、犠牲祭のあと、いろいろな国から牛皮の業者が買い付けに来るのだそうですよ。イードの後は世界で一番安く牛革が買える国なのだそうです。
楽しような子どもたちが街のあちこちに居ました。「今日は楽しいお祭りだよ!」ってみんな凄く楽しそうです。子供だけでなく、大人たちも牛を殺し、アッラーに捧げ、家族全員で楽しい時が過ごせるのは、イスラム教徒にとって一番の幸せだとみんな口を揃えて言うのです。
この犠牲祭、私達が表面だけ見て残酷だと非難するのは簡単です。でも、一見残酷なようですが、よく考えると生き物の命をいただくと言う食育にもなっていますし、3分の1は必ず喜捨しなければいけないので社会貢献にもなっています。
もしかしたら、自分たちの食べているお肉が元々は動いている生き物だったなんて考えなくていい、僕たちの生活のほうが残酷なのかもしれません。 本当に心の底からビックリし「こんなの、ありえない!」って何度も思った犠牲祭ですが、よく考えてみると、古くから続く、よく出来た社会的システムに思えてきました。
それがこのイスラム教の犠牲祭イード・ゥル・アザー(Eid-ul-Azha)の本当の顔なのでしょうね。
面白いこと大好き!!
だから海外に行って何かビックリすることを探したい!
常々そう思っているインドパパですが、実際の所「心の底からビックリすることなんてもう絶対にないよね…」なんて思っていたのですが…
今回ばかりはバングラデッシュに、そしてイスラム教にヤラれました!!!
今回心の底からビックリしたのはバングラデッシュでの、イスラム教の犠牲祭イード・ゥル・アザー(Eid-ul-Azha)。イード・ゥル・アザーは全能の神アッラーに自分の一番大切な物を捧げる宗教的なお祭りで、その起源ははるか昔のアダムとイブの頃にさかのぼり、アダムとイブの子孫の一人が全能の神への捧げ物として、自分の息子を殺したという言い伝えから派生しています。
現実には、さすがに自分の息子を殺すわけにはいかないので「じゃあ家畜を殺して捧げよう」と言う事になり、家畜を殺すのだから「普段食べられないお肉が食べられる」という事でお祭りになり、イスラム教徒の人たちがとても楽しみにしている年間の行事に化けたと言う所なのでしょう。
イードの前になると、男たちは牛、羊、ヤギ、もしくはラクダを買いに行き、女性はスパイス、ドライフルーツなどの他、必要な物を買い出しに行きます。この写真は牛市場で買った牛を自分のトラックに乗せて自宅へ連れて帰っているところ。
イードの一週間くらい前からダッカの街としての機能はほとんど停止し、街の色々な所が牛市場になります。犠牲祭の日に、ダッカ全体で殺される牛の数は数万頭。新聞によると、今年はマーケットに出ている牛の数が多く、街の至るところで牛が販売されたのだとか。
このバングラデシュに3万頭もの多くの牛が居る訳はなく…そのカラクリはどういう事になっているかと言うと、その多くは、インドでもともと神様だった牛だったのだとか。インドでもともと神様だった牛が、国境を超えて犠牲祭用の牛に大変身!!
「マジかよ! インド人、神様売っちゃっていいのか!?」
と真剣に思いますが、この資本主義の時代、お金には逆らえないとうことなのでしょう…インドから牛を輸入してくると儲かるということで多くの人達が神様牛の輸入に手を染めた結果、2012年の犠牲祭の時は、例年よりも市場に出回った牛の数が多く、供給過剰になると共に、牛の小売価格も下落したのだとか…供給過剰で神様の価値が大暴落した訳です。
とは言うものの、暴落したといっても牛の値段は高く、小さい牛で3万5千円から。大きい立派な牛になるほど高くなり、20万や30万円を超える牛もいます。
買った牛をドナドナの様に曳いていく人たち。イードの数日前からこんな人たちが増えてきます。牛は結構従順であまり暴れないものなのですねーー
バス停前ロータリーだったと思われる場所が牛に占領されていました。街の中が牛臭く、まるで街が牧場になったかのようです。
牛に食べさせる藁の山と牛を満載したトラック…知らなければここが普通の町中だなんて全く思えません。てか、ここはどこの牧場!???
立派な牛ちゃんには、首輪がついていたり、飾りがついていたり。高く売れるようにデコレーションされています。中には角がインドの国旗の色に塗られた牛もいて…「本当にインドから輸入されているんだなぁ…」と実感。
日本人と船に乗った事があると言う、ニシャさんのお家の牛ちゃん。ニシャさんのお宅は裕福なので、一家で7頭も殺すのだそうです。この犠牲祭では牛の肉の3分の1は自分たちで食べ、もう3分の1は親族に分け、残りの3分の1は貧しい人たちに喜捨としてプレゼントするのだとか。
バングラデッシュは世界の最貧国の一つで、多くの人達がお肉を日常的に食べていません。でも、この犠牲祭の日だけは特別で、お腹いっぱいお肉が食べられるのです。だから裕福な家庭ではできるだけたくさんの牛を殺して神に捧げることが美徳とされ、貧しい人たちにプレゼントするのです。
犠牲祭当日の朝7時頃の様子です。犠牲祭は朝の9時からですので、牛ちゃんたちはまだ何も知らない様子。
「この牛が全部殺されるのか??」と心がなぜか落ち着きません。
日本では自分たちが食べているお肉がどうやって作られているか、全く見ることが出来ないわけですし、牛が屠畜される光景を見ると言うのは正直、インドパパにとってもはじめての経験な訳です。
牛が洗われていました。どうやら、この牛ちゃんが一番最初の犠牲牛に選ばれたようです。小ぶりの牛ですが、毛並みは立派。健康そのものです。なんでも、この犠牲祭で殺される牛は健康でなければならないという規則があるそうなのです。
細かいところまで洗うかと思いきや、ざざっと適当に洗っていました。てか、汚れもうんちもあまり落ちていません。雑菌とか気にしないのかなぁ…
正直、ここからの過程はあまりにもスプラッター過ぎて…別のページに分けさせて頂きました。
血を見ても平気な人、スプラッター大丈夫な方、異国の文化を非難せず受け入れられる方のみご覧ください。
閲覧は自己責任でお願いいたします。
間違ってクリックして気分が悪くならないよう様、ページにはユーザー名「gazou」 パスワード「1234」というパスワードがかかっています。
[パスワード付き:閲覧注意]バングラデッシュの犠牲祭写真
お肉にわかれた牛ちゃんです。さすがにここまで来ると、僕たちの知っている牛肉に見えてきます。
インドパパ、正直、ちょっとホッとしました。
だって、街の至るところが血だらけでスプラッタでしたから…………
犠牲祭のあとに大量に出現した牛革。バングラデシュでは、犠牲祭のあと、いろいろな国から牛皮の業者が買い付けに来るのだそうですよ。イードの後は世界で一番安く牛革が買える国なのだそうです。
楽しような子どもたちが街のあちこちに居ました。「今日は楽しいお祭りだよ!」ってみんな凄く楽しそうです。子供だけでなく、大人たちも牛を殺し、アッラーに捧げ、家族全員で楽しい時が過ごせるのは、イスラム教徒にとって一番の幸せだとみんな口を揃えて言うのです。
この犠牲祭、私達が表面だけ見て残酷だと非難するのは簡単です。でも、一見残酷なようですが、よく考えると生き物の命をいただくと言う食育にもなっていますし、3分の1は必ず喜捨しなければいけないので社会貢献にもなっています。
もしかしたら、自分たちの食べているお肉が元々は動いている生き物だったなんて考えなくていい、僕たちの生活のほうが残酷なのかもしれません。 本当に心の底からビックリし「こんなの、ありえない!」って何度も思った犠牲祭ですが、よく考えてみると、古くから続く、よく出来た社会的システムに思えてきました。
それがこのイスラム教の犠牲祭イード・ゥル・アザー(Eid-ul-Azha)の本当の顔なのでしょうね。
[…] 以前、バングラデッシュの衝撃!! イスラム教の犠牲祭イード・ウル・アザーをレポートしましたが、犠牲祭の日はイスラム教徒にとって非常に大きなお祭りなので、街の中には小さ […]