地球の南側にインドの香りを探しにいく – ニュージーランドに見るインド
ティラキタ買付班、珍しくニュージーランドに来ています。いつもいつもインドとネパールばかりなので、たまには別の国に行きたくなるもの。今回は趣向を変えてニュージーランドです。
ニュージーランドは…
牧畜? 自然がきれい? それくらいのイメージかな
特にこれと言った印象のない国だけど、一度も行ったことがないから行ってこよう♪
目次
■空も街もとってもきれい!!!
その国の印象って、飛行機に乗ったときから分かるものです。僕たちが大好きなエアインディアに乗ると、乗った瞬間からスパイスの香りを感じ、インドの人々のおしゃべり好きを感じ、「あぁ、インドに来たなぁ…」と思うもの。初めて乗ったエアニュージーランドの印象は「広々として清潔」でした。座席のシートピッチも他の航空会社に比べると広いような気がしますし、日系の航空会社以上に清潔感がありました。到着してからの第一印象も、飛行機で持った印象と違わず、
空気がキラキラしていて、空がきれい!!
どこもかしこも清潔!!
■国全体が大きな庭のよう
ニュージーランドは国全体が大きな庭のようのような国です。車で走っていると、なだらかな丘陵地帯に、延々と牧草地が続きます。牛や羊がいるところもあれば、ない所もありますが、とにかく延々と延々と牧草地が続きます。
北海道、特に酪農が盛んな道東地域の景色がずっと続く感じでしょうか。
もっとのどかな感じでしょうか。 牧草地が延々と続きます。
国全体が大きな庭のような、本当にのどかな国なのです。
■アウトドアアクティビティ満載!!!
そしてニュージーランドが、アウトドアアクティビティが好きな人のための国であるという噂は本当でした。来てみたら、ウオーキング天国であり、トレッキング天国であり、自転車天国でもあり、山登り天国でもあり、そしてキャンプ天国でもありました。車で走っていると、至るところでトレック=散歩道の看板を見かけます。網の目のように遊歩道が整備され、誰でも楽しむことができます。こちらの看板はトレックではありませんが、同じような自然保護区の看板です。
巨木の道であったり、丘の道であったり、火山地帯の道であったりと景観は千差万別。レベルも簡単な散歩道から、登山まで様々なものが用意されています。
無料のものも含め、キャンプサイトがいたるところにあります。車でキャンプ道具を持っていけば、泊まるところには事欠きません。ただ、無料のキャンプサイトの多くは電気はもちろん、トイレも水道もないので、トイレ付のキャンピングカーでないと、宿泊ができなかったりしますが。
■社会のすべてがキャッシュレス
初めての国ですし、現金の流通度がどれくらいかわからなかったので、とりあえず空港のATMで300NZ$を下ろしたのですが、なんと、ニュージーランドは完全にキャッシュレスでいける社会でした。もちろん現金も普通に通用しますが、現金しか受け取れませんという場所は皆無でした。果物からガソリンまで、何でもかんでもクレジットカードで決済でききます。とても楽ちんでいいのですが、正直、あまりにもクレジットカードに頼りすぎで怖いです。
正直、現金は全く必要なかったね。
スーパーも、観光地も、レストランも、全部クレジットカードで支払えちゃうな
■色々な所にインド人
そして、何日か滞在しているだけでも、ニュージーランドに多くのインド人が住んでいるのが解ってきました。インド系の方々がいるとなると、やっぱり気になって、色々リサーチを始めてしまうのはインド雑貨屋としての性でしょうか…
インド系のレストランはどこにでもあります。レストランの10軒に1軒はインドレストランなのでは?と思われる数のインドレストランがあります。その多くはパンジャブ料理や、タンドゥール料理などの、いわゆる北インドの代表的なインド料理店で、南インド系はあまりありません。
ホテルの受付の人がインド系だったり、ターバンを被ったインドそのままのシーク教徒のおじさんがウロウロしていたり。もちろんスーパーに行ってもインド系の方々を普通に見かけます。
ニュージーランドは白人社会と思いこんでいましたが、私達が思っている以上に移民社会でした。インド系の方々だけでなく、色々な国のいろいろな人種の方々がニュージーランド社会を構成していました。
ホテルの受付に居たインド系の方に話をしてみたところ。
僕はね。もともとはジャイプールに住んでいて、2008年に学生としてニュージーランドにやってきて、住むようになったんだよ。今では家族もいるし、子どもも2人いる。幸せな人生を送っているよ
インド系の方々をよく見かけるけど、実際、ニュージーランド全体でインド系の人たちが占める割合ってどれくらいなの?
欧米系が一番多いけど。その次に多いのが僕達インド系なんだよ。ここ10年くらいでインド系の人たちが本当に増えたんだよ
仕事柄、世界の色々な所に行くのだけど、本当にインド系の方々ってどこにでも居ますよね。ニュージーランドだけじゃなくて、カナダでも米国でも、日本にも
日本でも南アジア系の方々は増え続けていますが、インド系の方々は日本だけでなく、世界全域に移民し続けているんだなぁと肌で感じるのです。世界はインド人で溢れていると言ってもいい状況になってきている気もします。
■スーパーにもインド系食材が沢山!
スーパーでもインド系食材が当たり前のように並んでいました。こちらの写真はいろいろな味のバスマティライスのレトルトです。日本でお米のレトルトと言うと、白米か玄米くらいで、そんなにバリエーションはありませんが、こちらでは様々なバリエーションがあって楽しいものです。 どこのスーパーに行ってもスパイスはふんだんにありますし。 もちろんMTRのカレーも販売されています。
■インド人の移民事情
知り合いになったインド人に、気になる移民事情、海外での就労事情を聞いてみました。僕はね、パンジャブ州からやってきたんだよ
パンジャブ州のパキスタン国境にほど近いところなんだけどね。
永住しているの? それとも短期?
永住は本当に難しいからね
ニュージーランドの5年ビザを持っているんだけど、今は1年働いた所だよ
できたらそれよりも働けて、長く居られると良いんだけどね
働く国って、他にもあるでしょ?
なぜニュージーランドにしたの?
いろいろな国に応募していたんだよね
まず、カナダはもう海外からの労働者をあまり受け付けなくなってて
オーストラリアは移民局が厳しすぎる
そんな中でVISAが出たのがニュージーランドなんだ
ニュージーランド、気候もいいし、住みやすいでしょ? ずっと居たいと思う?
ニュージーランドから里帰りするには13時間かけるけど
UAE諸国からだったら4時間で帰れるからね
UAE諸国でも良いかなぁと思ったりはするよ
そうなの? だって、あそこ暑いじゃん?
いや、昼間の暑い時間帯は働いちゃだめだから
国によって異なるけど、10時から16時までは労働禁止なんだよ
え? じゃあ、一日どんな感じで働くの?
朝の4時から10時までと、夕方の16時から21時まで。
それ以外の時間に働かないように、政府の人が見張りに来たりするんだよ
それって、労動者の環境がきちんと守られているってこと?
そうそう。そういうこと。UAE諸国は本当にちゃんとしているんだよ
へぇーーーー。面白い!!!
そんな海外就労事情があったなんてねぇ…
世の中知らないことばっかりだね
とは言うものの…
今回はニュージーランドに来たんじゃなかったっけ?
なんでここまで来て、インド系の取材してるんだろう…
ニュージーランドに行っても結局、インドの姿を追い続けるティラキタ買付班なのでした。