その名はルドラクシャ。 シヴァの涙と呼ばれる不思議な木の実



■インドで珍重される不思議な木の実
インドには、ルドラクシャと言う不思議な木の実があります。
ルドラクシャは菩提樹の実なのですが、ただの木の実とは思えないほど不思議なもの。

不思議1:自然と数珠になる木の実である。
菩提樹の実ルドラクシャは、数珠を作るためにある木の実です。
成熟した種の真ん中に、紐が一本通せるような細い穴が自然と空きます。

実を拾って、ただ紐を通すだけで、数珠が出来上がる。
そんな木の実は世界中にこの実しかありません。

不思議2:形が様々である
普通、一つの植物の品種では、種の形は常に同じだと思います。朝顔の種は、大きさの大小はあったとしても、やっぱり朝顔の種の形をしていますよね。

しかし、ルドラクシャは異なります。ルドラクシャの形は様々で、割れていないものから2面、3面…そして21面に割れているものまで、様々なバリエーションがあります。




不思議3:宗教的な言われがある
ルドラクシャはお釈迦様が悟りを開かれた所にあったとされる菩提樹の実です。という事は、仏教的には非常にありがたいもの。



ルドラクシャの名前の由来はヒンドゥー教の神様シヴァの別名であるルドラと、涙を意味するアクシャが繋がったもの。すなわち、ルドラクシャとは、シヴァ神の涙と言う意味なのです。という事は、ヒンドゥー教的にも非常にありがたいもの。


ヒンドゥ教的にも、仏教的にも、ありがたい由来がある木の実は世界でもルドラクシャだけです。

■珍重されるルドラクシャ
そんな理由から、ルドラクシャは、インドやネパール人たちの間で、聖なる力を宿している木の実として非常に珍重されています。

これはだいぶ極端な例ですが…ルドラクシャが大好きな人の一例として、マナリに住んでいる通称ブラックババと呼ばれるババ(修行者)を紹介しましょう。彼は、自分で作ったルドラクシャで作られた帽子とベストを着用しています。

沢山のルドラクシャを身にまとっている理由を尋ねると、「ルドラクシャが悪を弾いてくれるのだ」とのこと。



ルドラクシャ専門ショップも存在します。
珍しいコレクター級のルドラクシャだけを取り扱うお店です。

形と珍しさに応じて、凄まじい値段がついておりました。
幾らだったか正確な記憶はありませんが、高すぎてビビったのをよく憶えています。


ちなみに通常は、ルドラクシャを108個つなげて数珠にして使用します。


■実の形ごとに効果が異なる
さて、先程の写真にもう一度出てきてもらいましょう。
1面から10面までのルドラクシャです。



そして11面から16面までのルドラクシャもあります。



ムキ(Mukhi)というのが~面と言う意味で、この割れ方の違いにより、いろいろな効果があるとされています。

1面のルドラクシャは支配神がシヴァであり、唱えるべきマントラはOm Namah Shivayaであるとか、3面のルドラクシャは支配神がアグニであり、唱えるべきマントラはOm Kleem Namahであるとか。詳しくはDifferent Types of Rudraksha Beads and their benefitsを参照してください。


■とにかく形が違うのが面白い
スピリチュアルなことはさておいても。
雑貨が大好きなティラキタ買付班としては、ルドラクシャは形が色々と違うのが面白いなと感じています。

17面のルドラクシャ



18面のルドラクシャ



19面のルドラクシャ



20面のルドラクシャ



21面のルドラクシャ



この21面なんてなると、相当お高いはずです。色々なものを見てきたティラキタ買付班も見たことありませんもん。

ルドラクシャについて、私達は価値がわからないので、「変わった形の木の実だね」としか思わないのでしょうが、インド人たちに見せたら、きっと大興奮間違いなし!!!

ティラキタで取り扱っているルドラクシャは標準的な形のものばかりですが、話の種に一個いかがですか?
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