古い布を上手にリサイクル! 古来から伝わるインドの刺繍 – カンタ [インドモノ辞典]

■伝統的なカンタ刺繍
インドにはカンタと呼ばれる刺繍があります。 カンタ、もしくはカンタ刺繍とは、パッチワークの布に、チクチクと針を通し、美しい一枚の布に再生させたもの。パッチワークのカラフルさ、刺繍のかわいさが特徴で、インドの布製品の中でも、人気のあるデザインの一つです。



■古い布をリサイクル
カンタは基本的に古い布を使って作られます。 ティラキタで販売しているカンタの中には、新品の布を使って作られたものもありますが、それは衣料品を作るために大きな布を切り出した後の小さな布をリサイクルしたものです。カンタを作る時、完全に新品の布を使うことはありません。 インドの田舎では、今でも中古のサリーが原料として使用されています。 サリーは美しいですし、モノによっては上質なシルクを利用していることもあります。 ただ捨てるのではなく、カンタ刺繍にして再生することで、思い出もまたアップサイクルできるのです。 伝統的に、カンタは乳児や新生児用のキルトやベッドカバーとして使用されてきました。古着から作られたものなので、とても柔らかくて着心地が良く、赤ちゃんにとても適しているからです。 現在、ティラキタで取り扱っているものは、カンタのショールや、カンタのクッションカバーなど。500年前から続く伝統工芸品なので、流行に左右されず、デザインが古くなることもありません。
■いろいろな種類のカンタ
カンタと一口に言っても、パッチワークと直線縫いのカンタだけでなく、いろいろな種類があります。 スジャニカンタは、一枚のショールにとても複雑な刺繍が施されたカンタの事で、作り上げるのに数ヶ月かかることもある特別なカンタ刺繍です。


