インド人のお客様、それはあなたの国の商品ですが…


インドのバラナシにて…携帯で話しながら手染め中。なんでも手でやっているんだから、そりゃ、3mmのシミくらい出来ますって。インド人、判ってくれよ。
うちのお客様は9割以上が日本人の方なのですが、ちょっとだけインド人のお客様がいらっしゃいます。インド人のお客様だからきっとインドの商品には理解があるのだと思っていたのですが…

インド人「ちょっと! あなたの所の商品買ったヨ!」
店員  「ありがとうございます!!」
インド人「サリーを買ったんだけど、小さなシミがあるヨ!」
店員  「小さなシミですか?」
インド人「そう! 3mmくらいのシミがあるよ!」
店員  「え、3mmですか?」

サリーってば5mの布です。5mの布に3mmのシミがあるというのは…インド製だし仕方ないのではと思うのですが…

店員  「すいません。そのサリーはインド製ですので、小さな問題がある場合がございます。」
インド人「あなた達! インド人に騙されているよ!! インド人、すぐ人を騙すノヨ!」
店員  「そんなこと言われましても…」
インド人「あなた達、悪いもの買わされているノヨーー!」
店員  「直接工場から来ていますのでそんな訳は…」


日本ではお店で購入した商品に問題があることは少ないですが、インドではよくある事です。インド人の生活の中では、購入した商品の文句を言いに行くことは日常的な事。だから、習慣的に日本でも同じように文句を言うのでしょう。

が、しかし。

このお客様、日本語が堪能なことから見て、5年以上は日本に住み日本の生活クオリティがお気に入りの様子。でもメンタリティはインド人そのまま。自己主張が激しく、他人にずけずけと物を言うインドに居たあのインド人です。そんな日本の生活クオリティに慣れきったインド人が日本人の視点で文句を言い始めたのです。

インド人「ちょっとの問題でもダメ! インド人は品質にうるさいの!」
店員  「判りました。あなたの国から来た商品なんですが、交換させて頂きますね」
インド人「インド人のいう事を信用しちゃダメ!」
店員  「はぁ…でもこれはあなたの国から…」


確かにインド製品の品質は日本のものに比べると良くはありません。だからティラキタでは輸入した商品を出荷前に検品し、2割程度の商品を検品で落としてから出荷しています。そんな商品がお楽しみ袋になるのですが、細かいほつれやシミなど、あまり細かく検品していったら商品がなくなってしまいます。

日本人化した主張のやたら強いインド人とどうお付き合いするか。
この問題は日本国内で出現している新たなグローバリゼーションの影響なのでしょう。
「インドやアジアの物だからね」と納得して頂ける日本のお客様とはまた別なのだな、と考えてしまいます。
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1 Comment + Add Comment

  • 梅原さま
    インドのサリーの原料の布は昔はいざ知らず現時点(第一次石油ショック以後程度?)ではほぼ(もしくは全部)日本の、延岡の旭化成のベンベルグ(レーヨンすなわち「人絹」再生セルロース)だという事はご存知でしょうか。軽量で美麗な事、肌触り、染色性、などサリーにぴったりなのだそうです。この件に関して最近日本経済新聞に関連する技術保存もしくは新用途発見で生き延びた古典技術、とかいう主旨で大きな記事が出ていたように思います。必要ならば再度調べてお伝えしますが。ご参考までにここを見て下さい。
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140810-00000001-jct-bus_all
    もと鹿児島大学教授
    竹内康人

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