[インドモノ辞典]インド人女性が大好きな美しい刺繍 – ザリ・ザルドジ

2021年7月19日     No Comments    Posted under: 商品について, 未分類

■人気のキラキラ刺繍 ザリ・ザルドジ

今回はティラキタの定番商品である、ザリ・ザルドジ刺繍のポーチの作り方について書いてみたいと思います。

このポーチはインド人が大好きなキラキラポーチで、デリーのバザールで女性たちが品定めをしている姿をよく見かけます。

ミラーワークがキラキラ光る、日本人女性にも人気のポーチ。
はたしてどの様に作られているのでしょうか?

■ザリ・ザルドジ刺繍の歴史

ザリとは金を意味し、ザルドジとは刺繍を意味するインドの美しい刺繍です。

ザリ・ザルドジ刺繍は16世紀後半に、イスラム勢力であるムガル帝国によってインドにもたらされました。もともと、ザリ・ザルドジ刺繍はインドにはなく、インドよりも東のペルシアからやってきたと言われていて、伝播の経緯から、イスラム教徒によって作られている刺繍としても知られています。

ザルドジ刺繍は現在ではウッタルプラデーシュ州のラクナウ、グジャラート州、マディヤプラデーシュ州のウジャインなどが有名な産地として知られています。

今回のメルマガで紹介するのはボパールの都市マディヤプラデーシュですが、ボパールには伝統的なザルドジの手法が今でも継承されています。私達日本人がボパールと聞くと、「ガス漏れ事故のあった所」とか、「特になにもない所」と言う印象なのですが、ことザルドジ刺繍に限って言えば、ボパールは、豊かな文化遺産を持っています。

■ザリ・ザルドジ刺繍を作るのに必要な道具たち

ザリ・ザルドジ刺繍を作るのに必要な道具たちです。ザリ・ザルドジ刺繍は昔から作られてきた伝統的な刺繍ですから、インドで容易に手に入るシンプルな材料で作られています。


はさみ:布を切ったり、糸を切ったりします。

トレシングペーパー:下絵を描いて、転写するために使われます。

針:刺繍をするために欠かせないもの

シルク糸もしくは透明ナイロン糸:刺繍糸として使われます。

布:コットン、ナイロン、シルクの布などがTPOに応じて選ばれます。

ビーズ:作るものに応じて、様々なビーズが使われます。

■ザリ・ザルドジ刺繍の作られ方

ザリ・ザルドジ刺繍を作るのに使われている手法は、古来から変わることなく、インド全国で同じ手法が使われています。

デザインの作成。紙にざっくりと大きさなどを描きます。

これから刺繍をする布を木の枠に張ります。

布のサイズを測り、印をつけて、だいたいどれくらいの数が取れるかを測ります。

デザインを書き起こしたトレシングペーパーです。ムガル帝国時代には花や自然の蔓草などがモチーフとして多用されていましたが、現代では伝統的なデザインよりも幾何学模様などが好まれるようになってきています。

トレシングペーパーを布の上に載せて。

ケロシンを含ませたコットンで、上からポンポンと叩くようにします。

ケロシンが色素を溶かし、その結果、模様が布に転写されます。

ティラキタ買付班、しばしば、インドで刺繍されているものが石油臭いことに気がついていたのですが…それはこういう事だったのですね。

現代だったらもっと便利な方法があるとは思いますが、古典的な方法で布に模様を転写しようとすると、ケロシンを使う手法が一番簡単だったのでしょう。

現代的な製品に慣れた僕らからすると、正直、「石油臭いバッグなんて売れないよ!」って思っていて、それは今でも変わらないのですが、石油の匂いにはこの様な製造上の理由があるのでした。

とは言うもののやはり、石油臭いバッグは仕入れませんけど…。
ちゃんとした職人さんであれば、きちんと洗って臭いを落としてから出荷してくれるので大丈夫です。

無事に転写され、乾燥されたところです。

パターンの上に、太い糸をざっくりと縫い付けていきます。

ザクザク!と言う擬音が似合いそうな感じで、大雑把に太い糸を縫い付けていきます。

女性の作家さんがザリ・ザルドジ刺繍を作っている所。5個のバッグが一気に作られています

作業工程のアップです。ビーズを糸に刺し、先程の黒いベースの太い糸の上に乗せるようにして配置することで、ふんわりとした山形のシェイプを出していきます。

ちなみに、ビーズは一個一個、針に挿していくのではなく、針をビーズの山に何回かくぐらせることで、自然と針にビーズが刺さります。

ひと針ひと針、チクチクと丁寧に縫っていきます。

大きくて太い部分の刺繍が終わってから、細かい部分の刺繍をします。

ひと針ひと針縫って作りますので、一個のハンドバッグが完成するには長い時間がかかります。

こちらが完成品のバッグです。

この様にして、人の手で作られるザリ・ザルドジ刺繍製品。ムガル帝国の第3代君主であるアクバル1世の頃は本物の金と銀を糸に使用し、真珠やシルクの生地などを使った贅を尽くしたものが作られていたそうです。

現在では、素材がよりリーズナブルな物になり、私達でも気軽に使えるようになりました。



参考文献:D’source – Zari Zardozi Embroidery – Bhopal, Madhya Pradesh Prof. Bibhudutta Baral and Manasa K. H. NID, Bengaluru

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