ネパールビジネスのプロである僕達が考える最適な支援方法とは
新聞やTVなどでご存知だと思いますが、ネパールの首都カトマンズ近郊で大地震が発生しました。ネパールはティラキタでも大変お世話になっている国で、その付き合いは20年以上に及びます。ティラキタからお客様にお送りしている商品の3?4割位はネパールから来ています。
ネパールはティラキタにとってインドに次ぐ最重要国です。首都カトマンズだけで8000人以上が亡くなる可能性という大惨事に際し、ティラキタでも支援を始める事にしました。支援をするのであれば最大限効率的な形で支援をしたいと思います。
■今のネパールの現状
ネパールは山の国です。世界に14座ある標高8000mの頂きのうちの8座がネパールに集中すると言う、山岳国です。山岳国ということは平地がない、あっても少しと言う事を意味します。山は日本の山よりも険しくて大きいです。そのため、幹線道路であっても2台のトラックやバスがすれ違うのが精一杯だったりします。「僕らの家の前にある普通の道路すら満足にない」のがネパールです。下の写真は2013年に撮影した、カトマンズから外に出る4本の幹線のうちの一本、カトマンズ←→ランタン線です。幹線なのに未舗装なのが見えますでしょうか。
ネパールの隣国はインドと中国ですが、インドからの物流はビルガンジ方面からの道とカカルビッタからの道の2つです。首都のカトマンズにインドから荷物を陸路で届けようとする時、届けられる道は2つしかありません。また中国側からの陸路は険しいチベット超えの1本のみです。
今回は観光地のポカラとカトマンズの丁度中間地点で地震が起きていますので、ポカラとカトマンズを結ぶ幹線、インドからの物流で言うとカカルビッタからの道路が地割れで使えなくなっているものと思われます。他の道路も寸断されていると聞きます。現状、カトマンズに支援物資を早急に届けるには空路を使うしか方法がありません。
このような現状を考えると、近々の支援はインドなどの周辺国や自衛隊に任せるのがベストで、僕達ティラキタは復興を支援するために半年から1年スパンで考えた支援をするのがいいと言う事になりました。
■僕らに出来る最大の支援とは
僕達に出来る最大の復興支援はネパールの商品を仕入れて売ることです。支援というと、じゃあ寄付金をと思いますが、寄付金は実は思っているほど効率的な支援方法ではありません。
今回の支援をティラキタ店内で話しあった時も寄付の話が出ました。
「寄付はどうなんですか?」
「寄付はね、先進国側の事務手数料で半分程度がなくなってしまうんだよ」
「あ、その話は聞いたことがあります」
寄付はお金だけを送るので簡単です。僕らも一番楽チンです。とは言うものの、現実はそこまで効果的ではありません。きちんとした支援を行うのであれば、先進国側の体制をしっかりする必要があり、そのために多額のお金がかかるからです。これは、当然のことです。
「やっぱり、商品を売って買うのが一番なんじゃないかな。仕事っていう形になって一番必要な所にお金が行くよ」
「寄付じゃ、農家のおばちゃんの所にお金は行かないよ」
「商品を注文するのだったら、ティラキタの払ったお金の100%がネパールに行くね」
「注文貰ったら元気が出るけど、寄付だとどうかな?」
「震災後に、頑張れって言っていっぱい注文貰ったらやる気でるよね」
という事で、ティラキタが考える一番効果的な支援方法はネパールの商品を売って、買うことでした。
ティラキタの商品はネパールの人々が手作りで作っています。ティラキタのオーダーはネパール現地では2000人以上の人々の雇用に繋がっています。2000人以上の人々は農村のおばちゃんであったり、カトマンズに住んでいる縫製工であったりします。
お客様が買った代金の一部は、ティラキタがネパールで仕入れるお金になり、そのお金がネパールの2000人以上の人々の手に渡っていきます。寄付よりも効率的ですし、直接的な現金収入になりますので、中・長期的な復興支援になります。
ということを考えると、私達がネパールに対してできる最大のことは、今、頑張ってネパールの商品を売って、次回大きな発注をするのがベストと言う事になりました。
「頑張れよ!!」という気持ちを込めていっぱい注文を入れたいな!と思います。
■とは言うものの…
とは言うものの。
「そんな事言って、ティラキタはこの機に乗じて一儲けしようって思ってるんだろ?」と言う見方をする方もいらっしゃるかと思います。その見方はあながち間違いではありません。
その理由は、完全に利益を出さないのではティラキタ自身の存続が出来ず、結果として中・長期の支援ができないからです。ティラキタがなくなってしまったら僕たちは支援ができない。だから必要最低限の利益は私達も必要です。そこには寄付と同じ問題があります。
でも、今は非常時です。
僕らはもっと、ネパールにお金を回したいよねと思っています。
注文することで元気を出してもらって、復興してほしいなと思います。
ですので、ネパール商品全品、お買上金額の10%をネパールへの寄付にすることにしました。
寄付は全額が現地に行かないと知りつつも、緊急の支援をするにはそれしか方法がないとも思われます。
ネパールへの効率的な寄付先を検討しまして、半金をグッドネーバーズ・ジャパンさんへ、そして半金は私達日本に輸出するために衣類や小物を作っている人たちへ直接送金させて頂きます。できるだけ多くのネパールの方に、効率的に皆様の寄付が行き渡る様にさせて頂きます。送金後の領収書などは、随時、私達の寄付のページにて公開させて頂きます。
ティラキタで買うと、売上で寄付ができつつ、次の注文でもまたネパールにお金が送られます。
2000人のネパール人に中・長期的な支援ができます。そして何よりも、経済を回すことがネパールの人々を力づけ、現地における将来の自助的な復興に繋がります
ぜひ!! ティラキタで商品を買ってネパールを支援して下さい。
買うとネパール支援になるキャンペーンを開始いたしました。
これから数週間、キャンペーンは続きます。
また、商品を介さない直接的な募金も平行して受け付けております。
皆様、ぜひ、よろしくお願いいたします。
災害国日本だからこそ解る、被災者の気持ちにそった支援をしていきたいですね。
そして、長期的に支援していくことや、現地の方々のこれからの生活を支えていくことが大切だと思います。
今すぐは無理でも、頑張ろうって前向きな気持ちになれるような応援をしていきたい。
店長の方針におおまかに賛成。
2度出かけたことがある。レポートも書いたことがある。
寺院も相当やられたようで、見て回ったところも無事では
なさそう・・・。
東北災害で、半壊だったが、修築に全国の方から
義援金をいただいた。
今度は、こちらからネパールの庶民に、と思ったている。
江戸時代、恩回しという言葉があった。ご存知でしょうか。
それです。
では、ゆっくり、商品を閲覧します。
以上
いつも夢のあるアジアの商品を販売していただきありがとうございます。
この度のネパールにおける大地震の発生に際し犠牲になられた方々へ心からご冥福をお祈りいたしますと共に、一日も早い復興を願います。
私共にできることは、ほんの些細なことではありますが、貴店の支援行動にに心から賛同するものであります。
この度は、わずかではありますが、ネパール由来の商品を数点購入させていただきました。
応援しておりますので、またよろしくお願い申し上げます。
合掌
廣田様、インドパパことティラキタの梅原です
コメントの書き込み、本当にありがとうございます。
また、お買い上げ、ありがとうございます。
廣田様のお気持ち、ネパールの先方に伝えました。また、次回の仕入れとして、必ず反映させていただきます。
もちろん、寄付も行わせていただきます。寄付は一ヶ月後辺りにレポートしてまとめさせて頂きますね。
本当にありがとうございました。
Takashi oishi様
この度は、書き込み、ありがとうございました。
観光名所のダルバールスクエアでも旧王宮に属する建物の一部が倒れていたり、シンボル的な寺院が倒れていたりして、心が痛みます。
また昔のように復興しますように…と祈らずにはおれません。
恩回しという言葉、あるのですね。
私達のお店も、ネパールの方のお陰で続けていけるようなものです。今、その恩を返す時だなと感じております。
ありがとうございます。
つばき様
書き込み、ありがとうございました。
そうですね、被災者の気持ちに沿った支援をしていきたいなと思います。
センセーショナルな災害ですので、今は世界全体から支援が来ているのだと思います。
とは言うものの、そう言う支援は一過性のものが多く。
他の大きな災害が起きたら、みんなネパールのことなど忘れてしまいます。
僕達、アジア雑貨屋さんは、みんながネパールの事を忘れてからが勝負です。
継続して注文を入れ、じわじわと中長期的な支援をしていきたいなと思います。
ありがとうございます。
赤十字などへの義援金などは信用できません。
ティラキタさんからネパールへの義援金に是非協力させていただきたいと思ってます。
振込先など 教えていただけませんか?
カトマンズのダルバール広場やポカラの写真を見て愕然とし
3年前 ポカラでガイドをしてくれ 今もメールで近況のやり取りをしている友人には連絡がつかず
心配です。生きていてほしい。
門前様
書き込み、ありがとうございます。
寄付の商品ページをご用意させていただきましたので、ぜひ、よろしくお願いいたします。
カトマンズやパタンのダルバール広場の写真は本当に痛ましいばかりで…残念すぎると思います。
きっと、復興の過程で古い建物は全てなくなり、カトマンズは以前よりは尋ねる価値の無い場所になっていくのでしょう。
とは言うものの、ネパールの真の魅力はそこに住む人々と自然の美しさであると思います。
ご友人はその後、連絡がつきましたか? きっと、通信できないだけだと思います。
あそこは普段でも通信状況が悪いですものね。
ネパールの産品を購入することで支援しようというティラキタさんの考え、大いに賛成します。
われわれ一般人は一過性の義捐金に終わってしまいがちです。
本当に大事なのは持続的に復興と今後の更なる発展を支えることですが、そのためには支援する側にも何らかの「利」は必要だと思うのです。お店には経営的な実利、買う側には商品を手にする喜び、それがネパールを長期的に応援することになる。
むしろ災害のあるなしに関わらず、商売を通じてインドをはじめとする各国の産業を応援するというのがティラキタさんの基本理念の一つなんだと思っていますし、そういう意識も持ち合わせた客でいたいと思います。
というわけで今回、ネパールの口琴職人さんに思いを馳せながら買い物させていただきました。