壁画があふれるインド大都市のいま
目次
■インドの素敵なもの探し♪
インドを旅行してると、日本にはなかなかなくて、インドにあるものを探しちゃいます。・日本にあって、インドにないもの
・インドにあって、日本にないもの
ないもの探しをするものなのではなく、あるもの探しをすることで、より、その国の魅力が感じられる気がするのです。
日本になくて、インドにある素敵なものは本当に沢山あります。
ティラキタのお店にたくさん並んでいる布たちとか、雑貨類とか、民族楽器とかもそうですが。
インドの素敵なものの一つが、街に描かれてる壁画です。インドでは至る所に壁画が描かれていて、絵を描きたい人々の発表の場になっているのです。
インドの街、特にデリーやムンバイなどの大都市をそぞろ歩くと、素敵な壁画が次から次へと出てきて、「インドって街中が展覧会みたい!」と感じたりするんですよ。
今回はティラキタ買付班が今までに収集してきたインドの壁画を紹介してみます。
■定番神様壁画
インドは宗教の国ですから、神様の壁画は定番です。宗教都市バラナシに行くと、シヴァ、ガネーシャ、クリシュナなど、様々な神様がガンジス川沿いに描かれてるのを発見できます。神様勢ぞろいの壁画。アフロのサイババ様もいらっしゃいます
かわいいタッチで描かれたラクシュミー
プシュカルの街中に描かれていたガネーシャ様。つい先日訪問したら、この壁画はもう消されていました。
バラナシの定番の光景。ガート(Ghat)と呼ばれる沐浴場にはたくさんの神様が描かれています。
こちらはデリーのヤムナ河を超えたエリア、イースト・ヴィノード・ナガルにあるお寺の中の素敵な壁画。インド人がとても大切にしているお寺の中の壁画はいつも素敵です。
壁画はヒンドゥー教のものだけでなく、地域が変わればこの様にチベット仏教系のものも出現したりします。
■伝統文化系壁画
インドには、壁画を描くと幸運がもたらされると言う伝統があり、素敵な伝統的な壁画を見かけることもしばしば。こちらはジャイプールで見かけた壁画で、マハラジャとその従者たちを描いたもの。
こちらは蒼の街ジョードプルで。素敵な色合いの蒼と、ドアの周りの植物、両側に描かれたぞうさんが可愛いです。
こちらはインドの伝統的な壁画で、ワルリー画と呼ばれています。人里離れたインドの田舎のお宅でよく見かけますね。
布のデザインに鏡を使う地方がありますが、なんと壁のデザインにも鏡を使うことがあります。グジャラート州あたりの伝統文化なのだそうです。
■メトロ系壁画
大都市の中で壁画をよく見かける壁画スポットと言ったら、大都市を縦横無尽に走るメトロの駅や、高架の支柱などでしょうか。結構立派な壁画が多いので、メトロがお金を出して書いてもらっているのかもしれません。ムンバイ・メトロのキーステーションであるダダール駅で見かけたもの。ムンバイタクシー、2階建てバスなどをポップに描いています。中学生くらいの子どもたちが楽しく描いたのかなぁ…と優しい気持ちになります。
ムンバイ・メトロのマスジド駅で見かけた伝統と現代がミックスした壁画。練習作って言う感じもありつつ、4人のダンスする女性が割と可愛くまとまっています
デリーの最重要文化財の一つであるレッド・フォートと、ヤムナ河を美しく描いた一枚。実際のヤムナ河もこれだけキレイだったら良いんですけどねぇ………
きっとメトロがお金を出しているんだろうなって思ったのは、これを見てからですね。デリーメトロの駅なのですが、南デリーの方だったかな。きれいに黄色の背景が塗られた上に、「緑の未来へ踏み出そう」というメッセージと地球が描かれています
■啓発系壁画
日本でも、時々ポスターとして貼ってあるような内容が壁画として描かれているのもあります。ショッキングすぎるものも、割と多かったりしますね。
大変わかりやすい飲酒運転根絶壁画。インドでも飲酒運転は割と厳しく取り締まられていますが、うちの取引先のおじさんは日常的に飲酒運転しているような…
性暴力をなくそう!ですが、大変おどろおどろしいです。
■自分の建物に好きに描いた系壁画
自分の家に描くのだから、好きな感じで何でも描いちゃえ!!と構図も何もなく、力強さく描くところに好感が持てます。ゴアのアランボールの民家。緑の美しさとサイケデリックが上手にマッチングしています。
ゴアのアンジュナのクラブの中に描かれていたもの。This is 70's Hippie Psychedelic!!な感じ!!
シュールだけど可愛く、メッセージ性もあり、ティラキタ買付班が割と好きな一枚。仲睦まじい結婚したての夫婦とこれからの豊かな生活を願って描いたものでしょうね。
■大きな壁があったから描いた系
ジョードプルを散策しているときに発見した壁画ロード。インドの伝統的なモチーフが街にピッタリとフィットしています。インドにはこんな感じの宮殿風建築がたくさんあります。その昔はちょっと地位のある方が住まわれていたと思うのですが、今は普通の家になっていたりします。その外周をぐるりと壁画が取り囲んでいました。
■学校の発表会的壁画
ティラキタ買い付け班が一番素敵だなと思ってるのはこの種類の壁画です。まだ駆け出しの、アーティストでもないただ絵が好きな人や。
学校の生徒さん達や。
そういう人たちが町のいろいろなところに自由に絵を描き、そして自分の作品をみんなに見てもらう。
自分の作品を見てもらえるのは誇りですし、そのような活動の中から、画家を志す人も出てくるでしょう。
自分の作品を発表できる場がある街の中に発表されているというのはとても素晴らしい事だなと思うのです。
上手でも下手でも良いから、とにかく描く!発表する!っていうもの大切なことですね。
■著作権無視系壁画
ティラキタ買付版が、発見すると大喜びしてしまうのがこちらの著作権無視系壁画。あまりにも下手過ぎて著作権者が文句のつけようのない壁画たちがインドには時々あって。
それを見つける度に大喜びで写真を撮ってはコレクション!
口の開きすぎたミッキーみたいなヤツとか。
デッサンが狂いすぎたミッキーみたいなヤツとか。
ドナルドダックだってわかるような、わからないような。
こちらのピカチュウ様は完全に岩に溶けておられますね。