インドに行ったら一度は食べたい! 絶品ストリートフード 10選
インドに行ったことのない人には信じられない事かもしれませんが、インドには独特の香りがあります。デリーの空港に降り立ってタラップを降りるとき、えも言われぬインドの香りが体をふわっと包み、インドの大地が優しく「おかえり」って言ってくれる気がします。
それ位、インドと日本は違うのですが…今回はインドのストリートフードをばばん!!と紹介してみます。サモサにイドリー、ジェレビーに プリー。どれも美味しい!インドならではの独特な食べ物たち、口の中で唾液を満杯にして読んでくださいね!
目次
1.インドのチャイ
チャイは毎日インド人達が5杯以上はかならず飲むインド人のソウルドリンクです。毎日飲むものだからこそ、家によって、地域によってチャイの味も濃さも、中身も様々。大雑把な傾向としては、家族の健康を思うママの作るチャイは甘さ控えめで、お店のチャイはドッシリと濃厚です。チャイの基本的な作り方はそんなに難しくありません。必要なのはCTCと呼ばれる紅茶葉と、できるだけ濃い牛乳。濃い牛乳でCTCの紅茶を煮だし、これでもか!っって言う位砂糖を入れて、お好みでスパイスを入れます。この砂糖の配分やどのスパイスを入れるかが味の決め手です。
下の写真はコルカタのチャイ屋さんですが、見て判るように素焼きのコップを使っています。この素焼きのコップは使い捨てで、一回使ったらその辺にポイ!と投げて捨ててしまいます。素焼きのコップに注がれたチャイはどことなく土臭い感じがし、コルカタのチャイを昔ながらの特別な味わいにしています。
あ、インドの電車の中で飲むチャイはインドの中で一番まずいチャイの一つです。タージマハルのティーバッグに薄い牛乳、ぬるいミルクという最悪の組み合わせで作られていますので、電車の中のチャイには期待しないほうが良いと思いますよ。
2.ラッシー
ラッシーはインドで最も美味しい飲み物の一つです。ヨーグルトをグルグルとかき混ぜ、ジュース状にした飲み物ですが、中に塩を入れたり、バナナを入れたり、コーヒーを入れたり、様々に味を変えて楽しみます。日本でもヨーグルトの味ってメーカーによって違いますが、インドのヨーグルトは各家庭やヨーグルト屋さんで作られていますので、お店によって全然味が違うのです。酸っぱかったり、雑味があったりするのもありますが、たまにびっくりするほど美味しい物もあります。その違いは日本のぬかみそみたいな感じと思ってもらえばあまり間違いがないような気がします。
ですので、そのヨーグルトを利用して作られるラッシーの味も千差万別。インド人たちもどこのラッシー屋の味が自分に合うか、どこのお店のラッシーが美味しいかよく知っていて、美味しいラッシー屋の前にはいつも人だかりができています。
インドパパの一番のお気に入りは砂糖入りのバナナラッシー!! インドの小さく甘みがぎゅっと濃縮されたバナナとミックスされたラッシーは格別の味わいです。
あ、でも!! ラッシーの中に入っている氷には気をつけてくださいね。油断するとすぐにおかなを壊すのがインドです。「この氷はどんな水で作ってる?」って聞いて、「ミネラルウォーターだよ」とか、「ピュリファイド」とか言ったら多分大丈夫です。
ちなみに、インドパパが知っている中で一番美味しいラッシーはジャイプルのM.I.ロード沿いのラッシー屋。大きなラッシーの看板が出ているから行くとすぐわかりますが、クリーミーでソフト、かつ重厚な味わいは他のラッシーの追随を許しません。
3.ジェレビー
初めてインドに行った時から、油の中に花まるの絵を書いているのを見て、「変なもの作ってるな―」と思っていました。ジェレビーは見た目が楽しく、頭が痛くなるほど甘い、インドの子どもたちが大好きな砂糖たっぷりのスイーツです。作り方はそんなに難しくありません。ドーナッツの生地よりももっとサラサラにした感じの生地を小麦粉で作ります。それを先っぽが3角形になっている絞るビニールに入れ、熱せられたたっぷりの油の上に絵を描く様にして落としていきます。揚がったらあらかじめ作っておいた砂糖シロップの中に入れ、砂糖シロップを十分に吸わせて出来上がり!! 砂糖シロップの中にローズ・ウォーターやカルダモンなどを混ぜておくと更にインドっぽい味になります。
作り方を読んでいて気がついたと思うのですが…このジェレビーは小麦粉、油、砂糖がミックスされた最高に高カロリーな一品です。どっからどう考えてもダイエットの敵!ですよねーー。ダイエット中の方は一口だけ試してみて下さいね!
4.サモサ
ちょっとお腹が空いたよな…と思った時にいつも食べているのがサモサです。サモサはじゃがいもとスパイスを混ぜた中身を、カリッとしたクリスプな生地で三角形に巻いたおにぎり型のスナックです。揚げてあるスナックですので、生物がちょっと心配なインドでも安心して食べられる、私達お腹が弱い日本人に嬉しい一品です。
このサモサ、インドで街をウロウロしていると色々な所で売っています。先ほどのラッシーと同じようにお店によって味には大きな違いがあり、美味しいお店、まずいお店、様々ですので、色々なお店を試し、自分の好きなサモサ屋さんを探してみるのがいいでしょうね。
サモサの美味しいタイミングはもちろん揚げたて。揚げたてのホクホクなのを「熱い熱い!」って言いながら食べるのが最高です。冷めたサモサは…正直あまり美味しくないと思います。インドに行ったら、ぜひ、揚げたてを楽しんでみてくださいね。
5.ドーサ
インドに行った時、いつも困るのが朝ごはんです。日本のように白米と納豆は望めませんし、朝からスパイシーなインドカレーを食べたいとは思いません。パンとソーセージ、コーヒーのいわゆるコンチネンタルブレックファーストはインドから逃げている気がして嫌いです。そこでいつもインドパパがチョイスするのがこのドーサです。ウラド豆を一晩水に浸し、発酵させた生地を、平たい大きな鉄板の上で丸く焼くシンプルなようでいて時間のかかっている料理です。ドーサは元々は南インドの料理でしたが、今ではその美味しさ、手軽さかがインド全域に広がり、国民的なメニューになりました。
ドーサ単体でも美味しいですが、中にスパイス&じゃがいもを入れたマサラドーサが一般的。その他にも南インドのマイソールの名物料理マイソールドーサや、三角形の様なマウンテンドーサ、サダドーサ、パニールドーサなど、様々なバリエーションがあります。
あまりスパイシーでなく、薄味で日本人好みの料理でもあります。ぜひ、インドに行った際には試してみてください。美味しいですよ!
6.サトウキビジュース
砂糖の原料になるサトウキビをローラーでグイグイと潰して中のジュースを取るサトウキビジュース屋さんです。市販されている工業的に作られたジュースとはまったく違う、青っぽくてちょっと甘みのある素朴な味わいが特徴です。インドのサトウキビジュース屋の目印はチリンチリンと言う鈴の音。サトウキビジュースを作る際に回るローラーに鈴を付けて、チリチリといつも鳴らしているのです。
このサトウキビジュース、正直な話、衛生面から見たらオススメできる飲み物ではありません。いつ洗ったかわからない黒いローラー、不衛生そうな受け皿、そもそも、作ってる君たちいつ手を洗ったの?って感じで…正直、インドパパ、最後にこれを飲んだのいつだっけ?って言う位避けています。
ジュースの味は結構美味しいんですけどね。これを飲んで、次の日から旅行できなくなるのは困りますし。
インド旅行は食べるもの=危険を自分で選り分けながらの旅行です。
7.パニ・プリ
インドのスナックでよく使われるのがこの不思議な丸っこいボールです。このボールは一言で言うと、丸いポテチなのですが、この丸いポテチはそのままでは使いません。プリと呼ばれるこの丸いボールを指でちょこっと割って、中に何かを入れて食べます。中には色々なものが入ります。スパイス汁みたいなのをさっとすくって作るパニ・プリ(水と丸いボール)という料理はインド人が大好きなスナックメニューの一つ。
カリカリとしたクリスプな味わいと、冷たくソルティーなスパイス汁のミックスが暑いインドではバッチリ!
このパニ・プリ。この料理も煮沸していない水を使っていますので、あまり安全な食べ物とはいえません。食べる前に「パニの水はどんな水を使ってる?」と聞くか、ちょっと大きめなチェーン店で食べるのが安全だと思います。
8.ダヒ・プチュカ
先ほどのパニプリに使われているプリの中にダヒと呼ばれるヨーグルトと、ベビースターみたいな揚げたヌードルを入れたお菓子です。一口でエイヤ!と食べられるちょうど良い大きさ、ヨーグルトの酸味、ほんのりと散りばめられた唐辛子。甘酸っぱくてカリカリしているインドでしか味わえない特別な味覚です。これは先程のパニプリに比べると安全な部類。街中で見つけたらぜひ食べてみてくださいね!
9.グラブ・ジャムン
「甘さで頭が痛くなる!!」と悪名高いインドのスナックの中で一番の甘みを誇るのがこのグラブ・ジャムンです。簡単な作り方は…小麦粉でボールを作って揚げた物に、砂糖、カルダモン、サフランなどを溶かしたシュガーシロップの中に漬け込むだけ。作り方は先ほど紹介したジェレビーと似たような感じです。と、言うことは、コイツも砂糖、油、小麦粉のキラーミックス!!
とは言うものの、この、頭が痛くなる甘さっていうのはインドでしか味わえない様な気がします。インド人はこれをパクパクと何個も食べちゃったりするんですよね…だから君たち糖尿病になるんだってば!!っていつも心の中で突っ込んでいます。なお、こちらはティラキタでも缶詰で購入可能です。
10.クルフィー
クルフィーはインドのアイスです。僕達が親しんでいるアイスはミルク味とか、チョコレート味ですが、インドはやっぱり違います。インドのアイスはスパイスの一つ、カルダモンを使ったカルダモン味なんです。ミルクにカルダモン、カシューナッツなどを入れ、彼らが好きな味のアイスを作るとクルフィになります。インド人をみてていつも思うんですけど、そもそもの味覚や嗜好が違うのだな、と感じるんですよね。スパイスが好きで、超甘いモノが好きで、辛いものが好きで。彼らは凄くはっきりとした味覚を好みます。
薄味が好きな僕達がインドに行くと始めのうちは「何だこりゃ!」って思うのですが、そのうち自分の中に「これはこういうもの」と言う部分が出来てきて、何でも美味しく食べられるようになってきます。食事って体で感じる国際理解だなーー、ッて思います。なお、こちらはクルフィの素がティラキタで購入可能です。