【創業24周年 記念記事】ティラキタが始まった頃のインドを写真で振り返る

毎年8月が来ると、ティラキタを始めた日のことを思い出します。
今年で、お店を始めて、24年が経ちました。
子どもがお腹にやってきたよ、と言う事でティラキタを始めることにしました。
という事で、今日はティラキタを始めた頃のインドの写真たくさんで、昔話をしたいと思います。
目次
■仕事のやり方を教えてくれた恩人
誰でもはじめは素人です。私達ティラキタにも、仕事のやり方を教えてくれた恩人が存在します。
バラナシの今はなきクミコハウスのベッドの上で、「日本に帰ったらどんな仕事をしようか?」と相談した日のことです。その頃の僕らはただのバックパッカーでヒマを持て余していて。ガンジス川のボートに乗っては、泳いでいたりしていました。


ガンジス川で泳いでいたら足になにか柔らかいものがあたったんだけど、あれは死体じゃないかしら…
それはそれとして、僕さ、夢幻堂の仕入先知ってるよ

え? なんで?

前にバラナシに来たときに、日本人を見るとムゲンドーって叫んでいたおっちゃんがいるんだけど。その人、きっとなにか繋がりがあるんだよ
という事で、そのおっちゃんを探しに行って、見つけたのがこの写真の方、ヴィッキーさんです。


俺、昔から日本にいろいろな商品を送っているんだよ
基本は同じだから、俺が知っていることを全部教えてあげるよ!!
まずな、発送方法は海と航空便の2つがあって
海のほうが断然安いんだけど、とにかく遅いんだ
などなど、様々なことを教えてくれました。

彼にとっては、日本の取引先を増やす営業の一部だったんだろうな
と今にして思いますが、僕らにとっては本当に大切なことを教えてくれた先生で、彼に教えてもらったことが、未だにティラキタの屋台骨を支えています。
■初めての仕入れは現金で
初めての支払いは現金で、手持ちの日本円を両替に行ったのですが、インドルピーが机の上に立ってびっくりしました。今はすべて銀行送金、いやWiseでの送金ですから、実際にこんな現金を見ることはもうなくなってしまいました。
■停電ばっかりだった
今のインドは、停電しなくなりましたが、2001年頃のインド、特にバラナシは停電ばかりでした。一日の3分の一は停電していたかな?と思います。お店の前にはこんな大きな発電機がおいてあって、ウンウンと唸りを上げて黒煙を吐き出していましたっけ。
■インターネットカフェがあった
スマホは世界を大きく変えたな、と思います。手のひらに小さなコンピュータがあって、常時世界と繋がっているなんてSF小説の中のようです。2001年ごろのインド、そして世界にはインターネットカフェなるものがありました。
こちらはバラナシのベンガリートラという小道の中のインターネットカフェ。1時間100円くらいでネットに繋ぐことができたのですが、回線速度が遅いので、ブラウザのタブを複数開いて並列で読み込ませていましたっけ。

■動物が元気に働いていた
今のインド。特に大都市圏では流石に動物が働いている姿を目にすることは少なくなりましたが、その頃のインドでは動物は、愛玩動物ではなく、使役動物でした。道路の真ん中で信号待ちをしている牛さんもいたし。

駱駝は普通に町中で働いていました。

流石にゾウは珍しかったですが。それでも街中をウロウロしていましたっけ

■インドの方々はヒマだった
今のインドの方々はヒマでなく、観光客の相手なんてしてくれませんが。その頃のインドの方々は暇だったなと思います。
写真を三脚で一枚撮ろうとしたら、警備のおっちゃんから子ども、スクーターに乗った人までみんなが集まってしまう。そんな日常でした。みんな、ただ好奇心だけが旺盛だったのだなぁ…と思います。

コルカタの道端では、みんなが水浴びしていました。

駅のプラットホームには人が寝ていて。人を避けながら目的の列車に乗り込みました

コルカタでは、人力車が現役の移動手段でした。今はどうなんだろう? まだあるのかな?

そして、その頃のインドはまだ貧しくて。街にはホームレスの方々がたくさんいました。今のインド、ホームレス少なくなったよなぁ…と思います。

■インドにはインド人が好きなものしかなかった
その頃、インド映画が大好きでしたから、インド映画を仕入れられないかと思って、ムンバイに飛ぶことにしました。
レーベルにいったら取引できるのではないだろうか?

そこで、今もお付き合いしているムンバイの一家と知り合うのですが…とにかく、最初に彼が紹介してくれるものが、日本で売れるはずもないものばかりで、とても困ったことを思い出します。
プラスチックケースの中に入った神様を売っているお店に連れて行ってくれました。


この神様たち、モーリシャスではよく売れるんだよ。だから日本でも売れると思うぞ

これ、日本人の誰が欲しいんだろうか…
高級ビンディ屋さんに連れて行ってくれましたが


婚礼用のゴージャスなビンディがあるんだが
これ、日本で売れると思うぞ!
インドのカレンダー屋さんに連れて行ってくれましたが。


薔薇の花がついたカレンダーはどうだ?
日本で売れると思うぞ

薔薇の花のカレンダーはいらないなぁ…
と、色々連れて行ってくれるのですが、自分たちが面白いと思える&日本の皆様に受け入れて頂ける商品を探し出すのは本当に長い道のりでした。
■自分で商品を買って、カーゴ屋さんに持ち込みしてた
最初の頃は自分で商品を集めて、車に乗せて、カーゴ屋さんに持ち込みをしていました。バンコクのプラトゥーナムにあるTACって言う業者さん、カーゴ代が安くってよくお世話になっていました。

■24年になりました♪
日本に帰ってきて、初めての商品が売れた日のこと。徐々にインドと様々な関係ができ始めたこと。
こだまの森のVision Questに出店して、たくさん売れて嬉しかった日のこと。
DANCE OF SHIVAを始める気になった日のこと。
本当にいろんな日がありました。
その一日一日が大切で、輝いていて。
本当に、自営業をやってよかった。
自分の足で仲間とともに歩いてきてよかったと。
しみじみ思う24年目です。
そして、お店の方ではありがとう24周年!!! 総決算大セール!!が8月31日まで延長になりました。もしよかったら、遊びに来てくださいね♪
