インドの料理マシーンが なんだかとっても面白い
ここ最近、インドの料理マシーンにハマっています。
インドにはインドらしい、インドのための、特有の料理マシーンがあります。
我々日本人の目から見ると、
あ、それを自動化するんだ!!!
インド特有のお料理マシーンの存在を知ったのは、10年くらい前にオールドデリーの目抜き通りチャンドニ・チョウクにある、シーク教徒のお寺グルドワラを訪問したときのことでした。
グルドワラにあったのは、全自動チャパティマシーン。人の手を介さなくとも、チャパティがどんどんできていく、インドにしかない魔法の機械です。
むにゅーと出てくるのは、アタ粉で作られたチャパティの生地ですね。センサーに生地が当たるとちょうどいいサイズと認識してサクッと切られます。
適切な大きさに切られた生地は、徐々に押しつぶされてゆき、ベルトコンベアの上を流れて行きます
完全に平べったくなったチャパティ生地は、ベルトコンベアの上で移動しながら焼かれます。
2秒に1枚位づつの間隔で、焼き上がったチャパティがどんどん出てきました。たらいに入り切らず、床に落ちちゃうのは、何事にもおおらかな、インドならではです。
大変面白い機械なのですが、インドを旅行していても、なかなかキッチンの奥までたどり着くことはむずかしく、今までの30年のインド人生の中でも、お料理マシーンを発見したのはこの時だけでした。
目次
■インスタでお料理マシーンを発見
ここ最近、何気なしにインスタを見ていたときのことです。こちらの機械の投稿が流れてきました。こちらはドーサを自動で作ってくれる、ドーサプリンティングマシーンです。インスタにインドの料理マシーンがありそうだ…
インドならではの、おもしろお料理マシーンを色々発見しましたので、紹介してみたいと思います。
■知恵と工夫の勝負が面白い
ムルクと呼ばれる、インドのくるくるお菓子を作る機械です。順当に上から印刷するようにムルクを作る機械もあれば
板の上にギザギザを作って、上手にくるくるさせる機械もありました。
くるくるお菓子一つとっても、知恵と工夫の勝負がありますね。
■超絶早口が面白い
お料理マシーンの動画は、基本的にそのお料理マシーンを作っている会社の宣伝動画になるんですが、これがめっちゃインドが出てて面白いものです。こちらは多分、牛乳からバターミルクとクリームを作り出す機械だと思うんですが。速すぎて、何言ってるかわかりません。なお、こちらの動画からは音が出ませんので、リンク先のインスタ投稿をご覧ください。
■インド風セールスが面白い
かつて、日本でも商品を紹介する話芸がありましたが、おしゃべりが大好きな国インドではまだまだ話芸は健在です。話芸の舞台は、市場や街角からインスタグラムに移り、インスタ内でめっちゃストロングにセールスしてきます。こちらはインド風のシェービング・アイスクリームマシーンですが、リンク先のインスタ投稿を開くと…すごい勢いでインド人がセールスしてきますので、お気をつけください。
■凄まじい量が面白い
インドってとにかく人口の多い国です。だからなのか、大鍋料理がよく出現します。結婚式で、レストランで、屋台で。様々なところで大鍋料理を作ります。こちらはナムキンと呼ばれるインドのスナックを大鍋で作るマシーン。ナムキンはティラキタでも売っていますが、揚げ菓子なので、正直、50gもあれば十分なんですよね。それを大鍋一杯、すごい量で作ります。
1回で500人分とか、1000人分できちゃうんじゃないかしら…と思うのですが、インドでは割と普通の光景だったりします。ちなみに高火力で使っている燃料は石炭です。
インドの方々は大量に料理をするので、他にも色々な機械があります。
こちらは大量の玉ねぎをあっという間にカットするオニオンマシーン
さっきのチャパティマシンも、このオニオンマシーンもそうなんですが。床に食べ物がこぼれてるのが気になります
確かに…。インドってそう言う所あるよね
そして、こちらは大量のにんにくをあっという間に剥いてくれるガーリックマシーンです。
■清潔なサトウキビジュースマシーン
インドの街中で、しばしばサトウキビジュースを売っています。インドに30年以上も通い、様々な体調不良と下痢を経験した身としては、屋台のものは一切手を付ける気にならないのです。インドのサトウキビジュースはだいたい下の動画のような機械で作られますが、お世辞にも衛生的とは言い難く…飲みたいなとは思っても、いつもスルーしてしまいます。
どうやら同じことをインド人たちも思っていたようで、ここ最近、もっと衛生的な機械が開発された模様です。ステンレス製のピカピカの外装で一見衛生的に見えますが、中はどうなっているんでしょう? インドだけに外側を見ただけでは信じられないかもであります。
■サモサマシーン
サモサはインド人の日常のスナックで、生地の中に、スパイスを混ぜたじゃがいものフィリングを入れた揚げ物です。揚げたてはホクホクでとても美味しく、これが嫌いだというインド人に会ったことがありません。上の金属コーンにじゃがいものフィリングを入れると、どんどんサモサが出てきます。サモサって言うよりも、大きなラビオリみたいな形になっていますが…そこは御愛嬌♪
■インドならではの礼拝用品も
そして、こちらはお料理マシーンではないのですが。インドの方々はとても敬虔で、すべての人々が神様をとても大切にしています。朝晩の礼拝は欠かしませんし、家によってはギーランプの灯明をずっとつけている場合もあります。ギーランプの灯明を作る時に欠かせないのが、コットンで作られた灯心です。そしてこちらはコットンから、灯心を自動的に作るマシーン!!!
適量のコットンを機械に通してあげると、あっという間にコットンの灯心が出来上がります。
流石にこの機械はインドにしかないわ…
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だそうです
商品から売り方まで、何から何までインドらしいな
■最後にジュガート!
インドにしかない、面白い機械の数々を見てきましたが、この根底にあるのはインドのジュガート精神だと思います。ジュガートとは、「ないものは知恵と工夫でなんとかしよう!」という文化のことなのですが、この自転車洗濯機は本当にその精神をよく現していますね。