なんと!!! インドのお香屋さんで手に取ったものは
ムンバイって正直、旅行者にとってはたいして魅力のある街ではありません。見どころといえば、古代からの遺跡があるエレファンタ島とか、世界遺産に登録されているムンバイのメインステーション、チャトラパッティ・シバジー・ターミナスとか。大したものはないのです。しかもなんといっても旅行しづらいのがホテルが馬鹿みたいに高いこと。
ヒンドゥー教の聖地バラナシでは100ルピー(180円)もだせばドミトリーに泊まれますが、ムンバイでは最低でも600ルピー(100円)位は出さなければ泊まることが出来ません。シングルルームがほしいなぁ…とか思うとすぐに2000ルピーとか3000ルピーとか行ってしまい、結局「日本と変わらないじゃん!!」って事になってしまいます。正直、貧乏旅行者には縁のない街です。
さて、今回、ムンバイのお香屋さんで発見したのがこちらのボトル。ペラペラの薄そうなプラスッチクボトルに入っていて、牛の絵が書いてあります。内容量は40ミリリットル、あとは住所のようなものが書いてあります。これ、一体何でしょう…インドパパも、これは初めて見ました。
「ねえ、これなあに?」って店員さんに聞いてみると…
「ああ、それはね、牛のおしっこだよ」と、平然と答えます。
「え? 牛のおしっこ!!」
あまりのショックで、手に持っているものを落としそうになりました。牛がヒンドゥー教の聖なる動物で、食べちゃいけないって知ってはいましたが…まさか、おしっこが製品化されているとは夢にも思いません。牛のおしっこなんて、インドだったらその辺に行けばあるだろうに…これを買う人がいるから製品化されているのでしょうが、おしっこが製品になるとは正直ショックです。
手に持っているものを落としそうになっているボクの気も知らず「そっちに、うんちもあるから、一緒にどうだ?」とおすすめしてきました
「いやいやいや…遠慮しておきます…ごめんなさい…」おずおずと答えるボク。
後ほど、友達のヒーラルちゃんに会った時に聞いてみました。
「ねえ、ヒーラル。今日さ、牛のおしっこを売っているのを見たんだけど…」
「それはね、ヒンドゥー教の儀式に使うのよ」
「え、儀式に!!」
「そう、牛のおしっこは儀式の最初のほうで使うのだけど、シヴァ神を形どったシヴァ・リンガムに牛のおしっこをかけ、清めるの」
「清める…」
「そうよ。牛のおしっこは清潔なのよ」
いやいやいや、あのですね。
牛のおしっこは汚いものですよ。
だって、おしっこだもん。日本人100人に聞いても、1000人に聞いても、答えは変わりませんよ。
「牛のうんちも儀式に使うのよ」
「あ、それは何となく分かる。燃やして使うんだよね?」
「そうそう、よく知っているじゃない!!」とヒーラル。優しく褒めてくれます。そして付け加えるように…
「牛のおしっこで洗顔すると、近視が治るのよ」
「マ・ジ・で・す・か!!!」
「そうよ。みんなそう信じているわ。牛のおしっこは素晴らしい効果があるのよ。」
「ホントに?」
「そうよ、あなたも今日からやりなさいよ!!」
いや、牛が聖なるものだとか、うんちを燃料にするとかは知っていますよ。みんながうんちを素手で触って、燃料にしている光景はちょっと汚いかなぁ…とは思いますが、でも、最先端のエコロジーだと思っていますよ。
でもね。でもね。
いくら聖なるものだと言っても、牛のおしっこで洗顔するとか、そういう事はどうしても心のなかに抵抗があるのですよ、インド人様…それだけは本当にごめんなさい!!!!
アーユルヴェーダで、牛のおしっこは最強のダイエット薬だと先日ききました。
ほかにもいろいろ、薬効があるのかもしれませんね。
どんなに効果があっても、試したくはないですが…。
梅原さま
戦後、昭和20年代の記憶ですが、赤児の尿が茶色いガラスのアンプルに入った美顔薬として薬局で売られていた事をはっきり記憶しています。我が伯母や近隣の中年婦人が時折買って手でポキンと折って手の平に採って頬に摺り込んでおりました。明らかに尿特有の臭いがしました。ご紹介の牛の尿を宗教儀式『および」近視治療の洗顔薬に、の記事でもっでこの記憶が一気に還って参りました。ちなみに正常な(健常人あるいは健常な動物の)尿は清潔すなわち無菌の水性の液体である事は事実でして、軍医は野戦病院で外科手術をする時に、若し確実に清潔な水が手に入らない時には兵士を集めて尿を出させ、その尿で手術器具を洗いながら手術を敢行します、いや、しました。遠い遠い過去の満州での事件色々、短期間でしたが軍医として従軍した父から聞かされました。父も物故してすでに数十年です。
竹内康人
健康な生き物の膀胱から出たばかりのおしっこは決して汚いものではないですよ。薬効があるともいわれ、日本でも人間の尿を治療に使う人もいるようですよ。まして草食動物の牛ともなればその尿は(採取後の扱い如何では清潔かどうかわからないですが)、決して危険で汚いものでは無いです。しかし、商品になっているのは驚きますね!
マトゥラーの横のブリンダーヴァンに行った時、泊まったお寺の売店で牛のおしっこの製剤売ってました。
お寺のゴーシャラ(牛舎)で飼っている牛の糞や尿を使っているとのことでした。
牛糞のインセンスも売っていて室内を清める時に焚くそうです。
藁を燃やした時のような優しい香りで、確かに部屋の雰囲気が変わった感じがしました。
以前流行してた、おしっこ健康方って知らない?
デリーで朝飯食べてた時に、牛が店の前でおしっこしたら、店のお兄さんがおしっこをコップに受けて
飲んでたよ。
わたしも(マイ おしっこ)を飲んでいたので、全然不思議でもなかった。
(やっぱり飲むのかと思った。)
いや??、知っているのですが、あれは凄くハードルの高い健康法でした。
確か、健康状態がおしっこに出るのですよね。
友人に勧められたのですが、ちょっと無理でした