ウッドブロックスタンプ - ベッドカバーの工場に行ってきました
インドは昔からサリーだけでなく、ありとあらゆるコットン製品、ベッドカバーやテーブルクロスなどの生産が盛んな土地です。インドは布地のワンダーランド。布好きにとっては天国どころかお財布からどんどんお金が抜けていくとっても怖いところです。
インドは広いですから地方が変わればその地方独特の布地があり、色が変わり、織りが変わり、品質が変わり、作り方ももちろん変わります。各地方に特産品の布があり、バラナシだったらサリーですし、200kmくらい隣のラクナウは白い布地に白糸で刺繍をした上品な布で知られています。パキスタンとの国境の方に行くと鏡が入っている布があります。
今回紹介する布の産地はインドの首都デリーから200Km程度南下したジャイプルと言う古都。その昔、とても頭のいいマハラジャが住んでいたので、町が良く整備され、産業が発達し、今でもその面影が残っている街です。ジャイプルの特産品はベッドカバー。ジャイプルのベッドカバーはインド国内だけでなく、諸外国でも大変有名でサンガネールという名前で呼ばれていたりします。
ベッドカバーのような大きな布に印刷するには、シルクスクリーンと言う方法で印刷するのが一般的。シルクスクリーンは大きな版を作れば、本の数秒で布に印刷できてしまうのでインドでも主流の印刷方法です。ですが、シルクスクリーンでは出せない味、出せない風合いと言う物があります。シルクスクリーンの印刷はあまりにも正確すぎて人間味がないという人もいるのですね。
そこで登場するのが、インドで昔から使われてきたウッドブロックプリントと言う方法です。シルクスクリーンはスクリーンを張る大きな鉄枠が必要だったり、特殊なスクリーンが必要だったりと言う事で、大分近代になってから使われてきたモダンな手法。
じゃあ、その前の布は無地だったのかと言うと、そうではありません。やっぱり人間はおしゃれしたいですし、奇麗な物が大好きです。そのためにインド人は色々なことを考えました。細かく絞り染めしたり、貝殻をつけたりとか、刺繍をしたりとか、鏡をつけたりとか、本当に色々考えました。そして、ここジャイプルでは木を細かく彫り、木版を作って一つづつ押していったのです。




必要なのは時間だけ!!
工房で聞いてみたら一枚のベッドカバーを作るのに必要な押す回数はなんと4000回!! 一色だけだったら1000回位で済むらしいのですが、やっぱりカラフルなベッドカバーの方が素敵と言う事で4色使うと4000回も押す事になるのだとか。

手元を大きく見てみると…本当によくパターンが合っています。ビックリするほどです。私たちだったら目を凝らして、慎重に合わせないと出来ない気がしますが、この女性たちはスイスイと押していきます。


以下に、当店で扱っているウッドブロック製品を集めました。
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