【2022年最新レポート】コロナ後のチャトゥチャックマーケットの今
■世界中からヒトとモノを引きつける強力な磁場
バンコクにはチャトゥチャックマーケット、別名ウイークエンドマーケットと呼ばれる超有名な市場があります。タイに行ったらみんな行く、そして私達、アジア雑貨屋さんのお仕事の場でもあるマーケットです。ティラキタを始めた頃はチャトゥチャックで買い付け、タクシーで自分でカーゴに持っていってと言うことを何年も続けていました。
チャトゥチャックマーケットは、バンコクの北に位置する巨大野外市場で、15000店以上が集結するというタイを代表する市場でもあり、人気&観光スポットでもあります。
マッサージ、スパ用品、衣類、陶器、ランプ、食堂、カフェ、ミルク屋さん、雑貨屋さん、薬局、竹細工屋さん、観賞魚屋さん、ペットショップなど、チャトゥチャックにはおよそありとあらゆるモノが集まっていて、全部を見るのに3日間、その全貌を把握するのに2週間は必要かと思う超巨大市場。
チャトゥチャックには世界中から様々な人が集まるので、チャンスも多く、チャトゥチャックのお店が評判になって、世界展開をするまでになったタイブランドはいくつもあります。
若いアーティストたちが将来を夢見て手作りの作品を売っていたり。
タイの山岳地帯から、毎週荷物を背中に背負ってやってくるおばちゃんがいたり。
おしゃれなカフェをカップルで経営していたり。
一つ一つの小さな店にはひとりひとりのタイ人たちの生身の生活があり、何度訪問しても飽きることはありません。
チャトゥチャックは世界中からヒトとモノを引きつける強力な磁場のような場所なのです。
思い起こせば、ティラキタ買い付け班がタイに初めてやってきた1993年にはもう存在していましたっけ。
諸行無常のこの資本主義世界で、30年近く、人気スポットであり続けているって凄いことです。
■チャトゥチャックが完全クローズ
私達も3年間の間、どこにも行けませんでしたが。タイも同様でした。
コロナの間は、チャトゥチャックマーケットも完全にクローズして。
なかなかお店も、客足も戻らなかったとのこと。
チャトチャックが閑散としている姿の写真を見て、寂しく思ったものです。
タイは、そして世界はどうなるんだろうと思ったものです。
■だいぶお店も、お客さんも戻ってきたよ!
ティラキタ買付班、2022年9月に3年ぶりにタイにやってきました!実はここ最近、ティラキタではチャトチャックマーケット経由の取引はほぼ無いのですが。
ほぼ無くなったと言っても、もちろん行くのはチャトチャックマーケットです。
チャトチャックマーケットは、タイ経済のバロメーターであり、物価の羅針盤であり、タイの元気さであり、すべてを映し出す鏡ですからね。
とにかくチャトチャックマーケットに行けば、今のタイのすべてがわかると。
ということで行ってきました!!
そしてちょっとドキドキしながら降り立ったチャトゥチャックマーケット。
おや、だいぶ普通です!!
お店は約8割ぐらい開いているでしょうか。
人の数も前の7割か8割ぐらいはいる気がします。
実際問題、コロナ前は人が集まりすぎて、朝早く行かないと、昼になってるとギュウ詰めになってしまうので大変だったのですが。
細い路地に人が入りすぎて歩くのもままならないぐらいでしたが。
お客さん視点で見ると、今がちょうどいいぐらい!!
■各国からの観光客は
各国からの観光客、そして日本の小さなお店のバイヤーさんたちは戻りつつあります。私たちがチャトゥチャックを歩いてる中でも、結構な数の日本人バイヤーに出会ったな〜〜という印象でした。
みんな「やっとこ買い付けに来れる!!」と喜んでいるのだろうなと思うのです
■インフレの影はタイにも
そして色々な値段を見て歩くのですが…だい~~~~~ぶ値段が上がってるなぁ………
というのが正直な感想でした。
ぶたちゃん貯金箱は約480円。
Tシャツは約600円から1000円くらい
こちらのカラフルバッグは約480円くらい。
値段も上がっていますが、ここ最近の円安も響いています。
もちろんまだまだ日本よりは安いですが、日本より全然高いものもあったりして。
欧米からの観光客、そしておしゃれでお金を持っているタイ人をターゲットにしたお店づくりもされていたり。
チャトチャックマーケットはファッショントレンドの場所でもあるので、若い子達が自分達の手で作ったり書いたりして、自分達の作品を売ったりしています。
お店が数万軒あるので、色々な形で商売してる人たちがいますが。モノによっては、お値段がほとんど日本と変わらない。
もはやタイは安い国ではないんだなぁと、痛感したのです。