水晶輸入の落とし穴！！　インドからヒマラヤ クリスタルを輸入してみた

■インドは宝石の土地だった

いつも素敵な商品がないかなぁ…と思ってインドやアジアをウロウロしているティラキタ買付班。2025年9月に、インドとスリランカに宝石を探しに出かけました。インドの街をテクテクと歩いていると、色々な所で宝石が売られているのを目にします。

それもそのはず。

ジャイプールはその昔から宝石の集散地として有名で、ムガル帝国の時代には、世界の宝石の8割が集まると言われていた伝統的な宝石のお土地柄です。

つい先日、ジャイプルの街をお散歩していたら、豪華すぎる邸宅を持っている宝石商に行き当たりました。宝石商の邸宅にお邪魔すると…




通された部屋は16世紀に作られたそのままでした。本物の岩絵具で描かれた絵は、決して劣化することがなく、四世紀の時を経てなお輝きを放っていました。天井にはヒンドゥーの神々が描かれホールの中の人々を見守っていました。

部屋の真ん中には、大きな絨毯があり、壁の周りに一つ一つの席があり、そこで宝石を見せてくれる仕組みになっていました。ジャイプルの土地に集積された富は、もの凄いものだなと改めて感嘆したものであります。

■ヒマラヤクリスタルが素敵すぎる

そんなこんなでインドをうろうろ歩きました。
毎日のように宝石商を訪問し、宝石に詳しい人に話を聞き、挙句の果てには鉱山まで足を伸ばしました。



そこで出た結論は
ということで。
ヒマラヤ水晶の通常グレードから、今まで自分たちも見たことがない特別なクラスまで、いろいろ仕入れてまいりました！

まあそんな訳で、だいぶいい仕入れができまして、ムンバイから水晶を送ってもらうことになりました。

■水晶を送ってもらうのが大変だった！！

と、気軽に請け負ってくれたネハちゃん。この後まさか水晶=宝石にまつわる色々な問題が起こるとも予想してなかったのでしょう。

そして、1週間後ぐらいにネハちゃんから連絡がありました。

輸入のお仕事に就いて、25年ほど経ちますが、正直、輸入通関のお仕事、年々難しくなっています。昔は手書きのインボイス、原産地証明書でもOKだったのですが、今は完全に整った書類が必要で、すべての数字の整合性があっていないと輸入を許可してくれません。

今までOKだったものが、いつの間にかNGになったり。インドやベトナムでの輸出の手続きが、より煩雑に、詳細になっていて、それが厳しくなることはあっても、緩くなることはありません。

ネハちゃんが調べてくれたところ、必要な書類は2種類ほど。

と言う事で。ネハちゃんは、証明書を作ってくれる業者を探しに街に出かけました。



インドの方々は宝石が大好きで、ムンバイにも、インドで1～2を争うほどの、宝石街があると言われています。実際にティラキタ買付班も訪問したことがありますが、正直、そんなに大きくなかったような気がしますが。宝石商は表向きが小さくても中は大きかったりするのでしょうか。

もう一つ必要な証明書は、石に金が含まれていないかどうかの証明書です。今、金1gで2万4000円程度でしょうか。驚くほど高くなりました。そうなると、宝石の中にちょろっと金を隠して持ってくるだけで、すぐに10万～20万円の脱税ができてしまう訳です。

なので、送られる宝石に、金が全く含まれてないという証明書が必要で。その証明書も政府の許可を取った業者でないとできないんだそうです。



ネハちゃん頑張って、ムンバイ中からツテを辿って、なんとか書類をゲットしてくれました。こちらが書類の一部です。

まあ、そんな訳で。つい先日、無事にヒマラヤ・クリスタルが日本にやってきました！！！　これから写真を撮って、皆様にお披露目できるのは1月の中旬ぐらいでしょうか。

ティラキタが、宝石王国インドからセレクトしまくったヒマラヤ・クリスタル。どんな感じのものがやってきたか、ぜひ楽しみにしてくださいね！！