豪商の夢の跡を買いに行く♪ 素敵なインドアンティークが山盛りの街カライクディ



ここの所、フィリピンの話が多かったのですが、ティラキタはやっぱりインドだろ!と言う事で、あまり知られていないインドの話を今日はしたいと思います。

今回は、インドの素敵なアンティークの話です。ティラキタ買い付け班、素敵なアンティークを探して南インド、チェティナード地方に行ってきました。地図ではこちらになります。



■アンティーク天国インド
歴史のあるインドには数多くのアンティークが存在していています。デリーにも、ムンバイにも、大きな街にはアンティーク街があって、一体どこからやってきたのだろうと思う素敵なアンティークがたくさんあります。

こちらの動画はムンバイの市場です。一見するとちょっと古めのビルが並ぶインドの街なのですが、ビルの奥に入っていくと素敵なアンティークが眠っていたりします。


■アンティークで有名なカライクディ
そして今回の目的地であるカライクディは、タミル・ナードゥ州のド田舎なのにも関わらず、アンティークで有名な街とのこと。情報は断片的にしかありませんでしたが、行ってみなければ何もわからない!と訪問してみました。

カライクディはチェティアールと呼ばれた豪商の住んでいたエリアです。「チェティアール(Chettiar)」とは、主に南インド・タミルナードゥ州を中心に広がった商人・銀行業者のコミュニティのことを指します。タミル人の一部族・カースト集団で、特に「ナッガラチェティアール(Nagarathar Chettiar)」として知られています。

チェティナード(Chettinad)という地域を故郷とし、インド国内だけでなく、19世紀以降はビルマ(ミャンマー)、スリランカ、マラヤ(マレーシア)、シンガポールなどにも進出しました。伝統的に高利貸しや資金仲介を行い、植民地時代の東南アジアで非常に影響力を持っていました。

この地域には、南アジアを股にかけ、栄華を極め、競って故郷に豪邸を建築した豪商たちの夢の跡が、1軒だけでなく、その地域に何千軒もあるのだそう。

こんな感じの豪邸=夢の跡が残っていて、びっくりしたよ!!




■カライクディまでの道のり
カライクデディへは、だいぶ遠い道のりでした。日本から飛行機に乗って…飛行機の中では天才的な方法でスマホを見ている人がいました。



シンガポールで乗り換えて国際空港のあるコインバトールへ。コインバトールでは巨大なゾウの模型がお出迎えしてくれました。


コインバトールから、5時間ほどバスに乗ってマドゥライへ。バスはとっても安くて、4時間乗って120ルピーでした。地元のおばちゃん、おじちゃんを乗せてどんどこ進みます♪


バスの中は、インドのいつものバスと一緒でした。音楽がうるさくて、高音がキンキンして、耳が痛くなっちゃうけども、それもまたインドです。


マドゥライには空港があるので、時間を短縮したい人はマドゥライへ飛びましょう。マドゥーライは大きなゴープラム(仏塔)で有名なミーナクシアンマンテンプルや、門前町に素敵なレストランがいっぱいあって、またそれはそれでめっちゃ素敵な街です。

マドゥライのバスターミナルから、更にバスに乗って3時間。かつて栄華を誇った、チェティアール商人の中心地カライクディに到着しました。


いや~~ 長かった~~ 遠かった~~~~

■南インドの田舎町
長い道のりをかけてやってきたカライクディは、南インドの田舎街でした。レストランでは、バナナの葉っぱに手でむしゃむしゃ♪ ディープサウスの雰囲気満点です。ちなみにこの街で出されるチェティナード料理と呼ばれるインドご飯は、めちゃくちゃ美味かったです!!


食器屋さんがありまして


なんともレトロなココナッツ削りを売っていました


南インドらしい寺院のゴープラムを横目に見て、アンティーク通りへ向かいます


市場はいつものインドです


■カライクディ アンティークストリート
カライクディの街中にアンティークショップが並ぶアンティークストリートがあるというので、足を向けてみました。石造りの小道を歩いていくと…


誰もいないこんな小道にアンティーク屋さんがあるのかな?

と思いながら進んでいくと、10軒ほどが軒を並べていました!!
こちらはアンティーク金庫屋さん。


古びたブラスの器に、古くて素敵な風合いの神様の絵が飾ってありました。


かつて豪邸の中にあったであろう太い柱や扉も並んでいました。

チーク材はビルマから、サテン材はセイロンから、大理石はイタリアとベルギーから、鋳鉄と鋼はイギリスとインドから、金属板の天井はイギリスから、タイルはボンベイ、日本、ドイツ、フランス、イギリスから、シャンデリアはベルギー、フランス、イタリアから輸入してきたそうです。


彼らは最高のものを求めたため、木彫り、フレスコ画、卵の漆喰塗りなど、インドのさまざまな地域から技術を持ち込んだとのこと。

かつての豪商たちは、こんな素晴らしいものたちに囲まれて生活していたのか…


1800年代に活躍したラヴィ・ヴァルマの絵画を中心に、オールドホーローなど、素敵なアンティークが山盛りです!!


古くて素敵なものに目がない私達。もうずっとはぁはぁしっぱなしでした!!

アンティークホーローたちは、メイドインジャパンだったり、メイドインチェコだったり、メイドインオーストラリアだったり。かつて世界中でホーローが作られていたことがわかる、様々なホーロー達がここに集まっています。








これはチェティアールの豪邸の中で使われていた神様の木彫りでしょうか。


古くて素敵なものがたくさんあります。


や~ば~い~~~!!!
鼻血でる~~~~!!!

でも…残念な事に、お値段はお安くないのですが…。
この写真の左にある絵が70000ルピーと言われました。


絵が一枚15万円か。自分の1点物コレクションとしてだったらありかなぁ…
まぁアンティークだし、仕方ないか


とにかく、はぁはぁだけはたっぷりしてきました!

■夜の街に戻って
アンティークをたっぷり堪能したあとは、南インドの夜の街に戻ります。タスマックと呼ばれる酒場にはおじちゃんたちが並んでいました。インドではお酒を買うのが一苦労です♪



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インド雑貨・アジアン雑貨・民族楽器- ティラキタのブログです。僕たちが大好きな面白インド&アジアを楽しく紹介しています

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