予約した部屋に泊まれない!? インドでブッキングサイトが信用できない問題について



■予約したのに泊まれない
ティラキタ買付班、素敵な金属製品を求めてインドの田舎にやってきました。外国人がまず来ないであろうモラダバードと言う街で、北インド、デリーから200Km離れた場所です。



到着したら、リノベーションをしているのか、街が空爆後の都市みたいな状況になっていてびっくり!!

生活している横で、レンガ造りの建物をハンマーで壊しているものだから、埃が大量に生み出され、それが地面に層となって積み重なり、その上を人が歩き、車が通るものだから、常に埃が舞っている状態です。



こんな中で生活していたら大変だなぁ…と思いながら、Booking.comで予約したホテルに向かいました。向かったホテルはこちら。モラバダード市内のなかで上から2つ目のランクのホテルである、HOTEL Grand Saiです。



エレベーターに乗り、レセプションに入り、自分の名前を伝えます。ホテルの人が予約を検索していますが…。首をひねりながら検索しています。何回か調べた後、こう言われました。

お前の部屋はない。 お前は今夜は泊まれない。

え!? ちゃんとブッキングドットコムで予約してきたよ。ほら、見てよ。ここに予約あるでしょ。ちゃんと支払いも済んでいるよ。


と画面と領収書を見せます。それを見たホテルのマネージャー、めんどくさそうに、

ブッキングドットコムとの契約は、15日前に打ち切った。お前の予約はなにかの間違いだから、ここには泊まれない。

と言い放ったのでした。

ええええ?? そんなこと言われても困るんだけど…

何回も食い下がりましたが、

俺は全く知らないから、Booking.comに文句を言ってくれ。俺には一切関係ない!!!

あろうことか、ホテルマネージャーは完全に客である私達を突き放してきました。さて、これからどうしよう…まず、Booking.comに連絡しなきゃだな…

■どうやら日常的にオーバーブッキングしてる模様
インドの田舎町から事態の解決を図りました。

1つ目の問題は、Booking.comのサイトからだとAIチャットだけしか繋がらないサイト設計になっていて、問題解決ができない。ということでした。これは「Booking,com 電話連絡」などのキーワードでサポートを探して電話番号をゲット。

2つ目の問題は、サポセンが日本の電話番号なので、インドから国際電話をしなければならないことです。コールセンターでの対応で何十分も待たされるのだろうから、通常の国際電話は高すぎます。そういえばSkype経由で固定電話にかけられたなと思い出して、Skypeにクレジットを支払い、インドからネット経由で国際電話ができるようにしました。

すいません。ホテルに来ても、部屋がないと言われたんですが。

2つの問題をクリアして、やっとこBooking.comのサポートセンターに繋がりました。
やったー!!!

ご迷惑をおかけして申し訳ありません。まずはホテルの人と連絡を取ってみますね。

色々あって20分後。英語で折り返しの電話がやってきました。これ、英語ができない人はどうするんだろう。完全に詰んじゃうよなぁ…泣き寝入りなんだろうなと思いながら話をします。

ホテルとの契約はまだ継続してるのですが、ホテルの方でオーバーブッキングをしているようです。

契約が切れているのはなく、オーバーブッキングなの?

はい、そうです。オーバーブッキングです。

ティラキタ買付班、インドで予約サイトのオーバーブッキングに遭い、宿泊を拒否されたのは、実は2回目です。今回はBooking.comだったんですが、その前はAgodaで予約した時に同じ目に遭いました。

その時に説明されたのは、

オーバーブッキングしているとお客に言うと、悪いコメントをつけられて、自分たちの評価が下がるから、契約を解除されてると言うのですよ

とのこと。

契約を解除されていると嘘をついてお客さんが泣き寝入りすると

 ・クレームは書かれず
 ・評価は下がらず
 ・金はそのまま彼らの懐に転がってくる

というオーバーブッキングしたホテル側が3重に美味しい塩梅です。

ふざけんな!!! これが深夜の到着だったらどうするんだよ!!!
激怒でしかありませんが、怒っても仕方ないので問題の解決を図ります。

今回は20-30分、英語と日本語で頑張った挙げ句、なんとか返金まで持ち込むことに成功。ホテル側の問題ではありましたが、Booking.comの担当者は、誠実に仕事をしてくれたと言えるでしょう。全部英語だったけど…。

聞いた話では、インドのこのようなホテルたちはBooking,comや、Hotels.comなどの海外サイトと直接契約していず、真ん中にエージェントを挟んで契約してるのだそうで、宿泊代金の相当部分を持ってかれるのだとか。

だから直接ホテルにやってきたお金の取れる客で、できるだけ部屋を埋めて、もし部屋が空いていたら、ブッキングサイトのお客さんを入れるようにしている宿が多くなってきているとのこと。

アゴダの担当者からは、

私からのアドバイスなのですが、インドで評価が6以下、もしくは1000ルピー以下の宿は、日常的にこういうことをするから外人は泊まらない方がいいですよ

とも言われました。

だから、ちょっと高いホテルを取ったのに、結局同じでした。街の中でも中から上級に位置するホテルにも関わらず、こういう事をするのか…インドってば…

そういえば、プシュカルで存在しない宿がブッキングサイトに掲載されていて、深夜に到着したのに泊まれなかったこともありましたっけ。「そのホテルは2ヶ月前に潰れたよ」と言われた記憶があります。

友人のインド人に聞いたところ、

そもそも俺たちはブッキングサイトなんか使わないで、街に着いたら足で宿を探すよ

とのこと。

実は、インドの田舎では、その方法もまた問題があるのです。

■外人が泊まれない宿が割とある
ティラキタ買付班、仕方なく他の宿を探しに行きました。目の前にある宿に突撃して聞いてみたところ…。

申し訳ないけど、外人はうちの宿には泊まらせられないわ。

とのお返事。他の宿に行って聞いてみても。

申し訳ないけど外人はうちには泊まれないんだ。

との返事でした。

あまり知られていないことですが、インドでは、外人があまり来ない場所では、一般の安宿に泊まれない場合があります。

泊まれない理由は、宿が警察に対して、外人が泊まるための事前申請をしてないから。私達が宿に泊まる際には、パスポートのコピーを取られ、大きな宿帳にサインを書かせられますが、これは全部地元の警察に提出するためです。

そもそも外国人がやってこないから、外人用の宿帳も準備していないし、事前申請をしてないので泊まらせることができない、という事の様なのですが。

外人がほとんど来ない街、モラダバードで1軒目の宿で門前払いされた後、何軒も宿を巡ったのですが、どこも外人はお断りでした。

予約サイトに載ってる宿しか泊まることができず、予約サイトも信頼できなくなってくている。

そんな困った状況が、インドのド田舎では出現しています。



■予約サイトが信頼できない日がやってきた
インド歴が長い友人に聞いてみました。

ここ最近、泊まれないことが多いのよ。昨年1年で5回も門前払いされたよ。ホテルのサブブランドの中でもOYOが一番タチが悪い。他のホテルでもFabとか、Spot Onとかあるけど、チェーンの冠がついているホテルは怪しいと思ったほうがいいよ

とのこと。

予約サイトは信頼できなくなってきたし、宿の値段はどんどん上がっているし。いよいよインドでの貧乏旅行が難しくなってきたような気がします。バックパッカー天国インドは、終わりを迎えてる気もします。

そう言えば、最近、インドでバックパッカーを見ないもんなぁ…。わかるなぁ…。

同じような問題はインドだけではなく、他の諸外国でも発生している模様で、「Booking.com 泊まれない」というキーワードで検索してみると、アゴダ、トリバゴ…海外系旅行予約サイトを使ったら「泊まれない」上に苦情も通じない「怒髪天の実体験」と言う記事も出てきました。

私達も全く同じような状況に直面した訳です。

■こうやって解決しました
まず困ったのが、日本語の連絡先が日本の電話番号しかなく、インドの現地SIMだと、どうにもならないことでした。コールセンターで何十分もたらい回しにされるのだろうから、高い 国際電話を使うわけにもいかず…。これはスカイプから電話を固定電話に電話できるサービスを使うことで解決。ついでにスカイプで電話番号をもらっておくと、折り返ししてもらうことができるので安心です。




あとブッキングドットコムのサイト上では、AIエージェントにしか繋がらず、全然話にならないので、こちらの日本語担当に電話をするしかありません。




しかし、予約サイトが信用できないとなると、もう安心して旅行ができなくなるわけですよね…正直、 これからどうすればいいんだ。
困ったもんだなぁ…

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