ムンバイで支持される高級スパイスカンパニー Viraki Brothersのこと
■人生色々、スパイスも色々
「人生色々、女だって色々♪」っていう古い歌がありましたけど。スパイスもまた色々です。
今回の記事は、色々なスパイスを、どう選んで品質の高い商品にしているのか、の話をしたいと思います。
まず、基本的なことを確認しましょう。
スパイスは農産物です。
農産物と言うことは、スパイスは植物です。
植物ですから、大きさや品質にばらつきがあるのが自然です。
・太陽を浴びているけど、水が少なかったり。
・その逆で全然太陽を浴びれていななかったり。
・また、そもそも、種子が悪かったり。
ちょっと考えるだけで、品質を左右する様々な要因が思い浮かびますよね。自宅で作るトマトだって大きさの違いがありますものね。
見た目がほぼ一緒のスパイスであっても、重さの違いがあり、香りの強弱があり、乾燥の具合があり、色の濃淡があります。
同じカルダモンでも、品質の悪いカルダモンと良いカルダモンがあり。
それは単純に良い、悪いの2種類だけで判別できるものではありません。
まさしく、「人生色々、スパイスも色々」なのであります。
■スパイスの目利き
そこで重要になるのが「スパイスの目利き」です。わかりやすく言うと「スパイスソムリエ」でしょうか。
毎日スパイスを見て、スパイスを嗅いで、今年はどの産地のスパイスが良かったとか、作柄や、気候や、産地ごとの価格の違いなどを考慮して、お客様に許される価格帯の中で、最高のスパイスをセレクトしていく仕事です。
スパイスにどの様な違いがあるか、ティラキタが長年お世話になっている一家の親戚が、大きなスパイス会社をやってるとのことで訪問してきました。
一例として、クローブを見せてくれました。写真の左からマダガスカル、インドネシア、スリランカ産です。スリランカ産が高く、マダガスカル産は安いのだとか。各国のスパイスは、色とオイルの含有量が違く、スリランカ産はよりオイルが含まれていると言います。
正直な話、見た目では、ほとんどわかりません。
味はもちろん違いますが、でも、その味とお値段がどうリンクするかがわかりません。
これは、完全にプロじゃないとわからない世界でした。
農産物という要素に加え、インド国内の各産地に加え、色々な国からの輸入物まで混ざるわけです。
「良いスパイスを目利きする」という仕事の難しさが見えてきます。
■ムンバイ市内で支持される高級スパイス
今回紹介する高級スパイス会社Viraki Brothersは、「スパイスの目利き」として育ってきた会社です。Viraki Brothersは商都ムンバイにおいて30年の歴史を誇るスパイス屋さん。ムンバイは、スパイスの生産地とは離れていますので、彼らが、直接、スパイスを作っているわけではありません。彼らが行っているのは、まさに「スパイスの目利き」なのです。
Viraki Brothersは、商品のクオリティや信頼性が重視される、ムンバイのスーパーマーケットやショッピングモールなどへスパイスを供給しています。
彼らの倉庫を訪問したら、インド各地からセレクトして取り寄せたスパイスの大袋が積まれていました。
大きな冷蔵倉庫もあり、熱に弱いスパイスたちが古くならないように最大限の注意が払われています。
もちろん倉庫内にゴミは一切落ちていません。
また、日本で使われているのと同じ、ポリプロピレンの袋に入れて出荷しています。この袋は匂いがもれるのを防ぎ、入ってくる空気をシャットアウトし、鮮度を保つ効果があるのだそう。
スパイスを目利きして、注文して、ムンバイに輸送して。
人力が必要なところは実直に人力で作業して。
機械が使えるところは機械で作業して。
パッキングした商品は自社トラックでムンバイ各地に運ばれていきます。
■ティラキタで取り扱い中です♪
様々な味も贅沢も知り尽くしているムンバイのインド人が、評価するViraki Brothersの高級スパイスたち。今年から、ティラキタで輸入させていただいております。ティラキタ社内でも輸入を開始する際に、日本に入ってきている様々なスパイスと比較検討しましたが、たしかに、Viraki Brothersのスパイスは一段クオリティが違う感じがしました。
他のスパイスとの香りの違い、確かめつつ、お楽しみ頂けたら幸いです。