インドとアジア諸国から輸入できない、いろいろなものについて

2020年12月3日 商品について , , ,
ティラキタはインドやアジアからの商品を輸入してきて、素敵なものをお客様に紹介するのが仕事です。仕事というよりも、人生で一番楽しいことを毎日やっている感じでして、この仕事が僕たちは本当に大好きです。 輸入業をやっていますと、色々な輸入できるもの、できない物があるのだなと分ってきます。 当然ですが、大麻やMDMAなどの麻薬類は輸入できませんね。 刑務所行きになっちゃいますね。 麻薬が輸入できないのは当然かと思いますが、他にも輸入できそうで、できないものはたくさんあります。 今回は、税関のポスターをお題に、輸入できるもの、できないものを見ていきたいと思います。
■税関には色々なポスターが貼ってある
つい先日、荷物の受け取りで税関に行ってきました。基本的に輸入通関は業者さんに任せているのですが、新人さんが入社したということで研修の一環として自社通関をしたのです。 税関に行ってみると、色々なポスターが貼ってありました。そのほとんどは密輸や薬物に関してのものです。普段見ることのないポスターなので、興味深く一枚一枚見てみます。 これは金の密輸に関するポスター。金の輸入自体は合法なのですが、申告をしないと密輸になるのだそう。日本国内で金を購入すると消費税がかかるので、1000万円の金を海外から持ってきて申告しないとそのまま100万円の儲けになるという仕組みです。 この金の輸入。どうやって見つけてるんだかさっぱり分かりませんが、けっこう見つかるみたいですね〜。 税関の Twitter を見てると、ハードディスクの中に隠されていたり。 額縁の留め具に金を使って密輸したり。 USBケーブルの芯線に偽装したり。 ここまでしても見つかるのかよ!と、驚愕でしかありません。
■麻薬密輸のポスター
密輸といえば麻薬。 麻薬といえば麻薬犬ですね。 もちろん麻薬犬のポスターも貼ってあります。 海外から輸入するのが仕事なので、輸入した荷物を麻薬犬にチェックされるという、珍しいシチュエーションに遭遇したことが何回かあります。 別に悪いことしてないのになんだかドキドキして。もし何か出てきたらどうしようなんて気持ちが脳裏を駆け巡っちゃいます。 この麻薬犬、控え目に言っても全然かわいくなくて。しかも嗅覚を高める為にか、朝からご飯を与えられてないそうで、気が立ってたりして。 正直マジ怖いっす!! 怪しい物なんか絶対入ってない!って知っていても、麻薬犬の検査が終わった後は、いつもホッとします。 ちなみに輸入貨物の検査は年間に何件やらなければいけないってノルマがあるみたいですね。怪しくても、怪しくなくても検査される模様です。
■漢方薬の年間の取り締まり件数233件
他にも輸入してはいけないものが色々あります。それを教えてくれてるのがこのポスター。漢方薬の年間の取り締まり件数233件。これは絶滅危惧種の動植物を守るための法律ワシントン条約のポスターです。 結構色々な動植物がワシントン条約にリストアップされていて、海外で気軽に買ってくると問題になるものが多いのですよ。基本的に動植物系はヤバい感じがしますね。剥製とか爬虫類の革とかは NGオーラが漂います。 その昔、ピラニアの剥製をブラジルのアマゾン川流域から持ってこようとした所、だいぶ怒られましたっけ…。 漢方薬で引っかかるのはきっとオットセイの角とかトラのペニスとかが多いからでしょうか。 意外なところで植物のアロエも駄目な品種があるそうです。アロエの中でも、化粧品等に利用されるAloe vera(アロエ・ヴェラ)は規制の対象から除外されています。しかし、同じく化粧品等によく利用されているAloe arborescens(キダチアロエ)は規制の対象になるとのこと。このように同じ「アロエ」でも、種によって規制が変わるんですって。 もっと意外なところでは、タイの空港などで売られてる蘭も持ち込めないのだとか。タイの空港で堂々と売られていると思うんですが、おみやげに買っても日本国内に持ち込めないなんて! これはワシントン条約ではなくて、植物防疫法によるものみたいですね。
■検査が必要なものたち
石鹸は輸入に際して検査や許可が必要です。石鹸は手をきれいにするものだし、そのまま輸入できそうなものですけどね。あとアロマオイル等も検査と許可が必要ですね。 食器、食品や化粧品など人間の体に触ったり手に触れたりするものは、すべからく規制がかかっています。 これは私たちの体やお肌を守るためにあるので、必要な輸入規制だなといつも感じます。私達の生活は、法律によって守られてるんだなって感じますね。 輸入するのは正直面倒なんですけれども、まあ、仕方ないですね。
■輸入できるものは限られる
ということで輸入できないもの、輸入の難しいものを税関のポスターを例にして、見てきました。海外には行くといろんなものがありますけれども、割と輸入できるものは限られるんです。 そのまま検査なしで輸入できるのは、市場にある商品の2割から3割ぐらいなのかな。 そして日本に輸入してお客さんに買っていただけるのは、そのうちのさらに3パーセントぐらい。雑貨屋さんというのは、色々な国に行って、1万個のものを見てきて、その中から300個を選ぶようなそういう仕事なのです。
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