これがインドの最新セールス手法! 日本人の誰もが思いついてもやらない驚愕の営業とは



インドに行かれた方、こんな経験はありませんでしょうか?

・一回お店に入ったら、延々買えと言われた
・サリー屋に入ったら、これでもかと布を広げられてしつこく勧められた
・最初は友達になろうとしてきて、気がついたらモノを買わされていた

これは日本人旅行者が、インドで出会う典型的なケースだと思うのですが、僕達のようなアジア雑貨屋さんも、インドとお付き合いしている以上、このインド人流の商売方法から逃れられません。

インド旅行に行って、その時だけしつこいインド人のセールスを味わっているうちはまだよかったんです。インド人商人がしつこいのも、暑苦しいのも、全部インドの中での出来事ですから。

僕は、インドは日本人にとっては、ファンタジーの国なのだと感じています。
インドは日本に帰ってくると終わるおとぎの国です。

どんなに日本と違くても、どんなに音楽や美術が素敵でも、どんなに暑苦しくても、どんなに埃っぽくても、感動しても、騙されても。日本に帰ってくればインド体験は全部終わり。インドはインドの中で完結するものでした。

「インドランド」というテーマパークは、飛行機に乗らないと行けないものであり、帰ってきたらそれで終わりでした。




■スマホで毎日営業をかけてくる

しかし…

スマホ時代になって、インド人が全員携帯を持つ様になったら話が変わってきました。
インド人商人が外国に向けてダイレクトに営業をする手段をゲットしたのです。

彼らががスマホを持つようになって最初のうちは、「いつも連絡がつくし、写真も送れて便利だな??」くらいに思っていたんですよね。

その後、What's AppやLINEの様な簡単にメッセージを送れるツールが出現してくるようになったら、「毎日インド人がLINEでダイレクトにセールスをしてくる」様になったんです。

日本に帰ると終わるファンタジーだったインドが終わらなくなったんです。

その結果、「インドランドが毎日のように襲ってくる」事になりました。
「押しの強いセールスマン」がスマホ越しに毎日エンドレスでやってくるようになったんです。

インド人商人たちがスマホでどんどん、セールスをしてくるようになりました。
わかりやすく言えば、「ディズニーランドのミッキーたちがランドの外に出て暴れまわってる」状態です。

つい先日、荷物の重量について聞きたかったので、ムンバイに済むヒテン君にインド版のLINEであるWhat's Appで問い合わせをしました。それが、下の画面の一番上の写真です。僕からの用件は1つだけ。そして、用件が終わった後に、ヒテン君から「Shall I send photo of new items?(新しい商品の写真を送っていいか?)」と聞かれて、「いいよ」と答えたのですが…



「いいよ」と言ったら、写真を送ってくるわ送ってくるわ!!!

全く収まりきらないので、PCの画面で縮小表示、画面を合成をしたのを掲載しますが…
彼らはこちらの迷惑を考えず、延々、エンドレスで写真を送って来るのです!!!!!



3秒毎にスマホが「ピコーン!」、「ピコーン!」と鳴りっぱなしになり、鳴り止みません。

無視してると、3日後くらいにまた「ピコーン!」、「ピコーン!」、「ピコーン!」とスマホが鳴り出します。

夜中になっても、深夜でもまるでお構いなし!!!
延々、延々、延々送ってきます。

完全に画像テロです。



PCで縮小表示しているので、これがどれだけウザいか実感がないと思うので、改めて携帯の画面サイズで表示してみます。
このサイズです



そしてこれだけ、毎日のように延々送ってくる…
ヒテンは毎日送ってきますので、実際はここに貼り付けた写真の10倍は送ってきています。



すごい疑問なんですが、これって営業効果あるんでしょうか??

あっという間に拒否されたり、無視リストに入れられてしまうのではないでしょうか?
インド人の自由なところが好きな僕だって、こいつにはもう会いたくないって思う様になりました。

日本人だったら、数枚の写真は問題ないとしても、20枚ぐらい写真送った所で嫌がられますよね?
それが普通ですよね。だから、絶対にこんな画像テロのような営業はしないですよね。

でも、インド人商人のヒテン君は人の迷惑を一切省みることなく、今日も延々と写真を送ってきます。

■インド人に日本人のココロはわからない
写真を見て気がついた方も多いと思うのですが、彼らがセールスしてくる中には僕らが欲しいものはあんまり入っていません。 彼らは彼らの都合だけでセールスしてくるのです。

そして、ここ最近、最後に送られてきた画像はこれです。

何だこりゃ!?
なんかの顔? 誰の首?

一応宗教用品だと思うので、彼らには大切なのだと思いますが…日本人にこれが欲しい人は1人もいないと断言できるアイテムです…



特にこの子供の首!! プレゼントに貰ったら絶交するレベル!!
やっぱり、彼らには僕ら日本人の心は一ミリもわからないんだなぁ…



■他のインド人も同じ方法でセールスしてくる
このセールス手法、ヒテン君が独自に編み出した手法だと思っていたら、そうではありませんでした。
最高にウザいこのセールス手法、実は他のインド人も使ってくるのです。

半年ほど前からハリヤナ州の衣料品屋さんも、僕らが絶対欲しくなさそうなモノの写真を延々と送りつけて来るようになりました。

その中でもたまーーーに「お、これはちょっと欲しいかも」って言うものが存在するんですよね。
だからウザいと言っても無視できないのですが…

ある日、一つだけ、欲しいと思うものがあって、話を聞いてみることにしました。
こちらのファー付きのショールです。



「ねえ、このショール、いくらするの?」

と聞いてみたところ…なぜか
「New Jafrabaad d.34 DDA」
「OK」
とだけしか返って来ません。ハテ…どうなっているのでしょう?

メッセージを送った後、実際に現地に行って、この衣料品屋さんと会う機会があったので聞いてみると…

「ねえ、写真の商品について聞いたんだけど、全然返事来ないんだよ。なんでなの?」
「それはね…お店の店番に、『客に忘れられないように、毎日写真を送っとけ』って言ってあるんだよ。」
「え? じゃあ、メッセージは社長のキミじゃなくって、店番が送ってるの?」
「そう。」
「でも、返事来ないんだよ」
「そうなんだ。彼は英語できないんだ。だから返信はできない
「ええええーーー!! 意味ナイじゃん!!!」

自分のところの店員が暇だから、What'sAppの連絡先を知っているお客さんに写真を送れと命令したけど、そいつは英語ができなくて、ただ写真を送るしか出来なくて、送った商品に関する問い合わせが来ても返信できない!! 

そんなバカな…どんな冗談ですか!!!と聞きたくなります。

それってセールスでもなんでもなくて、ただの嫌がらせ以外の何物でもないですよねぇ。

■本当にインドって不思議な国
僕がインドに惹かれるようになったのはもう20年前。一回インドに行って、インドは見たし、もうこれでいいや、って思っていたんですよね。そしたら友だちから電話がかかってきて

「インドはもう行かなくてもいいよ」と言ったら、
「お前はインドのことを何もわかっていない!! わかるまで何回も行け」と言うのです。

「なんだって?」と思ってインドに通ううち、インドがもの凄い多様性と、様々な人で出来上がっている事を理解するようになりました。

しつこいセールスの話も、全員、そうやってくるわけではありません。他のインド人にこの話をしたら「そいつは馬鹿だ。俺はもっとスマートにやる」って言うことでしょう。インドでは聞く人毎に、言う事が全く違うんです。

インドは、個人個人が様々な別の意見を持っていて、決して同じにならない国。
だからこそ面白く、だからこそ魅力的なのでしょうね。

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2 Comments + Add Comment

  • 首の像ですが、一番左のものが予算が合えば
    結構ほしいです。でもかなり高価そうですね!

  • いやこれが…写真付きでこれが欲しいって言うじゃないですか。
    そうすると次は
     ・同じものを5個送ってくる
     ・違うものを送ってくる
    と言う事になるのです…問題は値段以外にも色々あるんです。

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