ムンバイで30年続く、老舗のスパイス屋さんの倉庫に潜入!!
「え? 丸い唐辛子なんてあるの?」
「石鹸の木って何?」
「すごく小さなにんにく!! 大豆みたい!」
と驚くことばっかりの老舗のスパイス屋さんの倉庫に潜入してきました!! 先日の買い付けでは、お客様にもっとクオリティの高いスパイスを安く提供するべく、新しいスパイスの取引先を開拓していたんです。
倉庫の場所はムンバイの中心チャトラパッティー・シバジー・ステーションから一駅行った所にあるマスジッド駅から歩いて5分の倉庫。ところどころ煤け、古色蒼然としているビルの中にスパイス倉庫がありました。
マネージャーのディペンさんが、倉庫をインドパパと一緒に廻り、説明してくれました。
「ディペンさん今日は! 今日はよろしくお願いします」
「よく来たね!」
「まず…このビルはいつごろから建っているんですか?」
「ここはムンバイのスパイスマーケットが始まったときからの建物なんだよ。もちろん独立前の建築で、150年くらいは経っているかなぁ…」
150年以上経っているビルの中ではいろいろな人たちが働いています。おじさんがカレーリーフを選別していました。農村からやってきたカレーリーフの中にはごみや木の枝など、不要なものが混じっているので手作業で取り除いているのだそう。
別の場所ではクミンを選別していました。カレーリーフと同じように、農村からやってきたそのままの状態では石なども入っているし、殻なども入っていたりするので手作業で取り除いています。
この写真は、インドのチリ…唐辛子です。日本で唐辛子というと鷹の爪くらいしか思い当たりませんが、スパイス王国インドでは辛さや用途に応じて、何種類もの唐辛子を使い分けています。長細いやつ、長くてちょっと膨らみがあるなやつ、シワシワの奴、丸っこい奴とさまざま。
この写真は一番代表的なスパイスであるクミンを例にとって、味や収穫された年月日の比較をしているところです。一番緑なのが一番新しく、フレッシュなのだそう。クミンは時間が経つにつれて緑色が茶色っぽく変わり、香りが抜けていくのだとか。彼らがこれからティラキタに輸出してくれるのは、もちろん、一番新しくフレッシュなクミンだけです。
これは倉庫の中で、いろいろなスパイスが並べられているところ。ひとつの袋の中に一種類のスパイスが入っています。場所によっては同じスパイスが何袋も並べられていることもあり…「これ、同じように見えるけど?」と聞くと、「よく見なよ! 大きさが違うだろう? 大きさが違うと、味も違うんだよ」
直径1cmもない程度のにんにくがありました。「食べてみるかい?」と言われ試食してみると…確かににんにくの味がします。日本にはない大きさのにんにくです。
倉庫を歩いていたら硬い木の実がありました。「これも食品?」と聞くと、「これは、ソープナッツさ」との答え。この木はサポニンという成分が含まれた木の実なのだそう。インドの人たちはは昔からこの木の実を一晩水につけ、成分が溶け出した水を石鹸水かわりにして、洗濯をしたのだとか。合成洗剤が大人気の昨今ですが、インドでは今でもこの石鹸の愛好者が居るのだそうです。
パッキングしている所です。この機械に作業員が機械に一個づつ袋を通して行きます。そして、出来上がりです。日本では人間よりも機械の方がコストが安いので、どこの食品工場でも全自動の機械を導入していますが、インドでは本当に必要な所だけが機械で、その機械も人間がずっと付いていなければならず、まだまだ多くの作業が手作業です。
パッキングされた製品たちです。日本で使われているのと同じ、ポリプロピレンの袋に入れています。この袋は匂いがもれるのを防ぎ、入ってくる空気をシャットアウトし、鮮度を保つ効果があります。
「いろいろなバリエーションの物を作るには人間が一番なんだよ!」とディペンさん。確かに、それはそうでしょう。日本人がスパイスといえばコショウ位しか思いつきませんが、インドではクミン、カルダモン、シナモン、コリアンダー、唐辛子、アニス、フェンネルに…と大変たくさんの種類があります。その一つ一つのスパイスに鮮度の違いがあり、品種の違いがあり、粒のままのものと、粉状にしたものがあるのですから…彼らが扱っているものは全部で400種類以上になるのだそう。
ティラキタではこれから、出来る限りに多くの種類のスパイスを輸入し、インドの豊かなスパイスワールドを紹介してみたいと思います。日本人の誰もが知らないスパイスの世界、ぜひ楽しみにしていてください。
「石鹸の木って何?」
「すごく小さなにんにく!! 大豆みたい!」
と驚くことばっかりの老舗のスパイス屋さんの倉庫に潜入してきました!! 先日の買い付けでは、お客様にもっとクオリティの高いスパイスを安く提供するべく、新しいスパイスの取引先を開拓していたんです。
倉庫の場所はムンバイの中心チャトラパッティー・シバジー・ステーションから一駅行った所にあるマスジッド駅から歩いて5分の倉庫。ところどころ煤け、古色蒼然としているビルの中にスパイス倉庫がありました。
マネージャーのディペンさんが、倉庫をインドパパと一緒に廻り、説明してくれました。
「ディペンさん今日は! 今日はよろしくお願いします」
「よく来たね!」
「まず…このビルはいつごろから建っているんですか?」
「ここはムンバイのスパイスマーケットが始まったときからの建物なんだよ。もちろん独立前の建築で、150年くらいは経っているかなぁ…」
150年以上経っているビルの中ではいろいろな人たちが働いています。おじさんがカレーリーフを選別していました。農村からやってきたカレーリーフの中にはごみや木の枝など、不要なものが混じっているので手作業で取り除いているのだそう。
別の場所ではクミンを選別していました。カレーリーフと同じように、農村からやってきたそのままの状態では石なども入っているし、殻なども入っていたりするので手作業で取り除いています。
この写真は、インドのチリ…唐辛子です。日本で唐辛子というと鷹の爪くらいしか思い当たりませんが、スパイス王国インドでは辛さや用途に応じて、何種類もの唐辛子を使い分けています。長細いやつ、長くてちょっと膨らみがあるなやつ、シワシワの奴、丸っこい奴とさまざま。
この写真は一番代表的なスパイスであるクミンを例にとって、味や収穫された年月日の比較をしているところです。一番緑なのが一番新しく、フレッシュなのだそう。クミンは時間が経つにつれて緑色が茶色っぽく変わり、香りが抜けていくのだとか。彼らがこれからティラキタに輸出してくれるのは、もちろん、一番新しくフレッシュなクミンだけです。
これは倉庫の中で、いろいろなスパイスが並べられているところ。ひとつの袋の中に一種類のスパイスが入っています。場所によっては同じスパイスが何袋も並べられていることもあり…「これ、同じように見えるけど?」と聞くと、「よく見なよ! 大きさが違うだろう? 大きさが違うと、味も違うんだよ」
直径1cmもない程度のにんにくがありました。「食べてみるかい?」と言われ試食してみると…確かににんにくの味がします。日本にはない大きさのにんにくです。
倉庫を歩いていたら硬い木の実がありました。「これも食品?」と聞くと、「これは、ソープナッツさ」との答え。この木はサポニンという成分が含まれた木の実なのだそう。インドの人たちはは昔からこの木の実を一晩水につけ、成分が溶け出した水を石鹸水かわりにして、洗濯をしたのだとか。合成洗剤が大人気の昨今ですが、インドでは今でもこの石鹸の愛好者が居るのだそうです。
パッキングしている所です。この機械に作業員が機械に一個づつ袋を通して行きます。そして、出来上がりです。日本では人間よりも機械の方がコストが安いので、どこの食品工場でも全自動の機械を導入していますが、インドでは本当に必要な所だけが機械で、その機械も人間がずっと付いていなければならず、まだまだ多くの作業が手作業です。
パッキングされた製品たちです。日本で使われているのと同じ、ポリプロピレンの袋に入れています。この袋は匂いがもれるのを防ぎ、入ってくる空気をシャットアウトし、鮮度を保つ効果があります。
「いろいろなバリエーションの物を作るには人間が一番なんだよ!」とディペンさん。確かに、それはそうでしょう。日本人がスパイスといえばコショウ位しか思いつきませんが、インドではクミン、カルダモン、シナモン、コリアンダー、唐辛子、アニス、フェンネルに…と大変たくさんの種類があります。その一つ一つのスパイスに鮮度の違いがあり、品種の違いがあり、粒のままのものと、粉状にしたものがあるのですから…彼らが扱っているものは全部で400種類以上になるのだそう。
ティラキタではこれから、出来る限りに多くの種類のスパイスを輸入し、インドの豊かなスパイスワールドを紹介してみたいと思います。日本人の誰もが知らないスパイスの世界、ぜひ楽しみにしていてください。
初めまして。
一昨年、インド北部を回ってあまりの面白さにはまりました。
(水か食べ物かにあたって、初日から吐き通しで苦しみましたが……。(^^;))
機会を見つけて
南インドやラジャスターン地方に行ってみたいなぁと思ってます。
いつも面白い記事をありがとうございます!
今回もとても興味深かったです。
インドのスパイスは未知の世界で、すごく奥が深そうです。
ぜひ一度本物のインドのスパイスを堪能してみたい!
これからも、初心者にもとっつきやすいスパイスと、使い方を
ぜひ紹介してください!
今月ムンバイに行きます
このスパイスショップ二とても興味があります。行ってみたいと思います。
こんにちは!! ご連絡、ありがとうございました
こちらのスパイスショップですが、大きな卸会社の一部門でして多分、紹介がないと入れないと思います…
スパイスは市場などでいっぱい売っていますので、きっと、それで満足できると思いますよ
う?ん、そうでしたか・・
明日発ちます。市場のものを漁ってみます。ありがとうございました。