全インドマニア必見!! ガウディ級の古民家が立ち並ぶウドゥピの知られざる古民家園を訪問する

2026年10月12日 旅行記 , , , ,


■訪問するまで全然知らなかった!
ティラキタ買付班、アーユルヴェーダのメーカーさんを訪ねる旅を8月頃にしていました。AVP、KOTTAKKAL、CKKM、PNNMの4社を巡り、担当さんに挨拶するとともに、関係をより強いものにするための旅です。

ケララ州でのメーカー訪問が終わり、一つ上のカルナータカ州ウドゥピにやってまいりました。今回話の舞台は地図で言うと、こちらになります。


ねえ、明日何する?

どこに行こうか…。この街でメインとなるお寺さんはもう見ちゃったものね

そう言えば、インドの博物館って、割と面白いの知ってる?
個人がやってる博物館が多くてね、結構マニアックでクオリティが高いんだよ
しかもインドでしか見られないものがいっぱいあるんだ

まぁ、それはそうよね。ここはインドだし

じゃあ、近くに古民家園があるから行ってみようか?


ぐらいの軽い感じで、ハスタ・シルパ・ヘリテージ・ビレッジを訪問したのでした。



■南インド・カルナータカ州の建築の粋が集めるとんでもない博物館だった
博物館は、ウドゥピの市外からオートリクシャで15分ほど走たったところにありました。デリーや北インドの観光地と違って、カルナータカの人たちは全然ボリません。オートも普通にメーターで行ってくれます。

カルナータカ州ってみんないい人たちばかりだな

デリーのあのインド臭い感じがなくって拍子抜けするけど

いや、でも楽ちんでいいよ。デリーだと、いつもどこかでボラれている気がするもん

目的地のハスタ・シルパ・ヘリテージ・ビレッジは、地元で割と有名な博物館らしく、名前を言ったら素直に連れてってくれてくれました。入場料300ルピー、そしてカメラ持ち込み料250ルピーを支払って早速入場!

入場料300ルピーって、インドの博物館の中ではちょっと高い部類に入ります。

中に入ってみると、そこには美しく補完、復元された古民家たちが立ち並んでいました。



■失われゆく伝統建築を救った、ひとりの男の情熱
この博物館を作ったのは、ヴィジャヤナート・シェノイ(Vijayanath Shenoy、1934~2017年)という人物だそうです。もともとは銀行員だったそうですが、古い建築や伝統文化に並々ならぬ情熱を持っていた人で、近代化によって歴史ある建物が次々と取り壊されていくことに強い危機感を抱いていました。

日本でもそうですが、インドでも経済発展に伴い、古い木造建築がコンクリートの建物に建て替えられていきました。立派な彫刻が施された柱や扉、何世代にもわたって使われてきた家屋も、あっという間に失われてしまいます。シェノイさんはそんな建物を救うため、解体される家屋の部材を集め、別の場所で再建するという途方もない活動を始めたのです。



そして1997年に始まったのが、このヘリテージ・ビレッジのプロジェクト。古い建物を一軒ずつ解体し、部材を運び、できる限り元の姿に組み立て直すという、考えただけでも気が遠くなるような仕事です。単に古いものを収集するのではなく、建物そのものを後世に残そうという情熱が、この広大な博物館を生み出したのでした。



■美しい木製の建築たち
北インドの建築は基本的に石造りですが、緑豊かなカルナータカ州、ケララ州の建物は日本の古民家のような木の家です。木の家なので、日本の古民家との共通点も多く発見できます。

日本では、土に塩を混ぜて土間を作りますが、カルナータカ州ではKaavi Flooring(カーヴィ・フロアリング)と言って、土に弁柄とココナッツオイルを混ぜて同じ様に土間を作っています。カーヴィ・フロアリングは高温多湿のカルナータカ州の気候にピッタリの床で、ひんやりとした触感が足に優しい、昔ながらの床です。


こちらがカーヴィフロアリングの床。つるつる光っていて見た目にも大変綺麗です

シンプルな壁の模様、床の赤、扉の使い込まれた木材の感じがたまらん…

もちろん古民家の中には自由に入れます。

古い道具たちが棚の上に並び、窓から光が溢れます。かつてここは乳母の部屋だったのだそうですよ
こちらはかつてのキッチン


これはやばい!!!!!
美しすぎる!!!
インド古来からの建築が、綺麗に保存されていすぎる!!


インドの古いものが大好きなティラキタ買付班、もう完全にハァハァが止まりません。

■19世紀のMUDHOL Palaceに入ってみる
古民家園には30を超える古民家が移築、復元されていますが、その中の一つ、19世紀のMUDHOL Palaceに入ってみました。柱は全部木で作られ、瓦は赤茶色。いわゆる北インドの建築とは大きく違います。

ほんと、インドっていろいろな文化がある国だよなぁ…






中に入ってみると、そこは19世紀の宮殿でした。当時の南インドの贅を尽くした建築で、インド伝統の建築の技が随所に光ります。






床のアラングティ・タイルもいい感じだし、すべてが美しい…

■昔のインドの生活道具が面白い
建物だけでも十分に見応えがあるのですが、ティラキタ買付班として興味を惹かれたのは、そこ、ここに展示されていた膨大な生活道具や工芸品の数々。真鍮や銅で作られた食器、調理器具、古い家具、ランプ、宗教儀礼に使われる道具など、インドの人々の暮らしを支えてきた品々が集められていました。



インドで買い付けをしていると、しばしば古い真鍮製品や木彫りの道具などに出会うことがあります。

今ではプラスチックやステンレスに置き換えられてしまったものも多いのですが、昔の道具には、実用性だけでは説明できない美しさがあります。

何気ない日用品にまで装飾が施されていたり、使い込むことで独特の風合いが生まれていたりします。



ここでは、そうした品々が本来の生活空間に近い形で展示されていました。ティラキタでが普段扱っているインド雑貨のルーツをたどるような、そんな楽しさがありました。



■一つ一つの柱の彫刻に至るまでが美しい!!
ここからは美しく復元された建物たちを写真で紹介していきます。
家の中のパティオ、茶色く光る柱、空間構成、壁のデザイン、赤い土間。計算され尽くされた美しさ…






13世紀の神殿を移築したものだそうです
左上のラクシュミは1900年代の画家ラヴィ・ヴァルマのもの。空間全体のシンプルさの中にある美しさがたまりません
手描きのシンプル美しい伝統絵画がツボ…
■インド好きならぜひ訪れてほしい!!!
ハスタ・シルパ・ヘリテージ・ビレッジは、カルナータカ州の海岸地方、ウドゥピに近いマニパルにあります。インド観光といえばタージマハルや宮殿、壮大な寺院などが有名ですが、ここにはそれとはまた違った、庶民の暮らしや地域文化の積み重ねを見る楽しさがありました。

人々が日々料理を作り、家族と暮らし、祈りを捧げてきた家にもまた、何百年という歴史が詰まっています。それを建物ごと保存してしまおうという、なんとも壮大で贅沢な博物館でした。

とにかく美しい!!!
はぁはぁする!!!
失神する!!
いやこれはガウディ超えかもしれない…


古い建築が好きな方、インドの手仕事に興味がある方、そして普通の観光地とはひと味違うインドを見てみたい方には、ぜひおすすめしたい場所です。インドにはまだまだ、こういう素晴らしい場所があるんですねぇ…。

アジアンアンティークが好きな人だったらもう必見だよ!!!!!
最後の24棟目に突入するまでに、完全に失神するクラスのスーパー博物館でした!!

美しいものを見まくって疲労困憊状態よ…

いや本当に素晴らしかった…
死ぬかと思った…

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