全く英語が通じない!! 英語大国インドにおける言語事情

■インドは英語大国?
インドという国は、本当に英語がよく通じる国です。ティラキタ買付班、仕事柄、インドのあちこちに出かけますが、都市部に行けばだいたい英語でなんとかなります。ホテルでも、お店でも、取引先でも、駅でも、空港でも、まあなんとかなります。
インドのみんな、英語をなんとかして喋ってくるんだよな
上流階級の人たちは、家の中の会話まで英語だったりしますし、仕事の現場では英語が普通に飛び交っています。
英語だけではなく、自分の母語があって、ヒンディー語もあって、さらに英語も話します。つまり、普通に3言語くらい操っている人がたくさんいます。
私たち日本人は、英語ひとつでヒーヒー言っておりますが、インドでは「家ではベンガル語、外ではヒンディー語、仕事では英語」みたいなことが普通です。
俺はね、故郷と家ではヒマーチャル語、お前とは英語、市場ではヒンディー語、そしてパンジャブ語も理解できるぞ
頭の中、どうなってるの?
うーーん。慣れだね
■オディシャ州で英語が通じない!
今回の話の舞台はこちら、オディシャ州です。伝統工芸品である布を探しに行ってきました。
まあインドだし、英語でいけるでしょ…
インドではどこに行っても、誰かしら英語を話せる人がいるんですが。
そんなつもりでいたのですが、オディシャではその前提があまり通用しません。

ホテルの人も、英語はかなり片言。
街で出会う人たちに話しかけても、こちらの言っていることがなかなか伝わりません。
オディシャ州、ぜんぜん英語が通じないヨ!!
いや、まったくゼロではないのですが、本当に片言です。
こちらが言っていることが、なかなか通じません。
相手が言っていることも、なかなか分かりません。
レストランの人もあまり英語が得意ではありません。
ここ本当にインドよね?
もちろん、インドにはたくさんの言語があります。州が変われば言葉も変わりますし、地域によって教育環境も違います。だから、英語が通じない地域があるのは当然と言えば当然なのですが。

■商品の注文が難しい
オディシャは伝統工芸品がまだまだ残るお土地柄です。なんとか織物を仕入れられないものかな?と思っての訪問です。街に出て商品を探すと、確かにオディシャには素敵な織物がたくさんあります。お値段も手織りにも関わらず、なんとか手の出るお値段です。
素敵な布がたくさんあるわよ
やっぱり、手織りは良いよねぇ。色使いもいいし、ぜひ持って帰りたいなぁ

この布ヤバい…かわいい…
すいません、この布ほしいんですけど
ସ୍ୱାଗତ। ଆପଣ କ'ଣ ଚାହିଁବେ?
あれ? おじさん英語は?
ମୁଁ କେବଳ ଓଡ଼ିଶା କହିପାରିବି।
うーーん。困ったな

仕方ないので、Google翻訳でなんとか会話を始めます。色々聞いてみると…村の工房にいる50人ほどの職人さんたちの中で英語を話せる人がいないとのこと。
これは文字通り話にならないやつだ…どうしたもんか
こちらが日本語や英語で入力し、それを現地の言葉に翻訳して見せ。相手にもスマホに向かって話してもらいます。そうやって、なんとか意思疎通を試みるんですが。
一応、役には立ちます。
「これが欲しい」
「何個作れますか」
「いつできますか」
「値段はいくらですか」
そういった基本的なやり取りは、どうにか進められるんですが。でも、実際に商談となると、やっぱり難しくて。結局、オディシャの布は未だに仕入れられていません。
オディシャ、ハードル高いな。俺達だけではどうにもならないや。ここで協力してくれる人が必要だなぁ…

■スーラトでも英語が通じなかった
思い出してみると、英語が通じないインドは、今回が初めてではありません。以前、マハラシュトラ州の布の街スーラト周辺に行った時も、同じ状況でしたっけ。詳しくはこちら、レストランに入るだけでスーパースター! インド・ポリエステルの魔都スーラットを訪問するをご覧ください。
スーラトはインド有数の布の街です。布市場には、ものすごい量の生地屋さんや問屋さんが並んでいます。とにかく布、布、布。右を見ても布、左を見ても布。布好きにはたまらない場所なのです。

でも、ここも観光地ではありません。完全に現地の商売のための場所です。
なので、外国人がほとんどいません。
そして、英語もあまり通じません。
布市場の周辺でお店に入っても、レストランに入っても、なかなか英語が伝わらない。
それどころか、外国人が来ること自体が珍しいらしく、レストランに入ったら全員に見られる。
そして、なぜか写真を撮られるww
■コナーラクの太陽寺院でも写真を撮られまくる
今回のオディシャ州でも、同じようなことが起こりました。訪れたのは、コナーラクの太陽寺院。

世界遺産にも登録されている、オディシャ州を代表する大寺院です。太陽神スーリヤを祀るために造られた寺院で、巨大な石の車輪の彫刻が有名です。インド紙幣の裏側にも描かれている、あの大きなチャクラです。
おお、これがあのお札のモチーフか!
と思って前に立っていたら、次から次へと人がやってきます。

「セルフィー撮ろう!」
「一緒に写真撮って!」
「こっち向いて!」
「うちの子と一緒に撮って!」
「家族写真に入って!」
小さいお子さんを膝に抱いて写真を撮ってほしいと言われたり、なぜか結婚式写真みたいなノリで一緒に写ってほしいと言われたり、若者グループに囲まれてセルフィーを撮ったり。
こちらは普通のおじさんです。
映画スターでも何でもありません。
でも、現地では外国人がよほど珍しいのでしょうね。んで、だいたいこう言う状況になります。

こちらはジャイプルですが、やっぱりこう言う状況になります。

団体客の人たちはみんな帽子をかぶっていて、ツアーでぞろぞろ歩いています。その雰囲気が、なんとなく昭和30年代、40年代の日本の観光地みたいでした。箱根とか日光に団体旅行で行っていた時代の写真を見ると、こんな感じだったのかなあ、と思うような風景でした。
英語がうまくないのが、逆に新鮮。
そして、写真を撮りに来る人たちも、英語はあまり得意ではありません。
「Photo?」
「Selfie?」
「One photo?」
だいたいそんな感じです。
インドの有名観光地に行くと、英語がやたら上手な人たちがたくさんいます。デリー、ジャイプール、アグラ、バラナシ、リシケシあたりに行くと、外国人慣れした人たちが本当に多くて、しかも日本語まで話してきます。
「こんにちは」
「安いよ」
「見るだけタダ」
「友達、友達」
「日本人?大阪?東京?」
「バザールでゴザール」
こちらが何も言っていないのに、流暢な英語と怪しい日本語を駆使して、ぐいぐい寄ってくる人たちがいます。そういうインドに慣れていると、オディシャ州の人たちの反応はとても新鮮でした。
言葉が通じないのは、正直なところ大変です。
仕事の話をするには苦労しますし、注文内容がちゃんと伝わっているのか不安になります。Google翻訳を使っても、細かいところまではなかなか難しい。
結局、行っても布は持って帰ってこられなかったよ
インドは一筋縄ではいかないね
でも、その一方で、すごく新鮮なインドに出会った気もするのでした。






































