インド最高の巡礼地、最低の巡礼地

インドの旅行サイトTripAdviser Indiaが最近、インド人3800人に調査した結果によると「レジャー」ではなく「聖地巡礼」がインド人の大きな旅行の目的になっている事が判りました。確かにインド人に誘われて旅行に行くと、目的地が有名なお寺だったという事はしばしばで「週末に遊びに行く所が違うんじゃない？　もうちょっと楽しいところに行きなよ。」なんて思うのですが、インド人にとってはそれが普通のよう。

有名な巡礼地には多くの人が集まりますが、巡礼地はヒマラヤの山の中などにあったりして、必ずしも交通の便が良いとは限りません。人気の巡礼地であったとしても、道路が悪かったり宿が十分でなかったりと様々な問題があるのです。名前ばかりが先行していて、有名な観光地でもガッカリスポットだったり、あまり知られていなくても本当に素晴らしかったりって、日本でもありますよね。

Trip Adviser Indiaの調査によると、トップ5、ワースト5の巡礼地は以下のとおり。


トップにランクされているティルパティは南インドのアンドラ・プラデーシュ州にある超有名な巡礼地です。ハイダラバードから600Km、チェンナイから136Km離れたところにあり、世界で最も巡礼者が訪れる寺院として有名です。毎年訪れるBrahmotsavamなどのお祭りの時には50万人もの巡礼者が訪れるのだとか。


2番めのシルディ村はアフロヘアで有名なサティヤ・サイババの生まれかわり前であるシルディ・サイババが19世紀に住んでいた村。ムンバイがあるマハラシュートラ州に位置し、人口は2万6千人ほどですが、毎日2万5千人が巡礼に訪れるのだそう。このシルディ村、ワーストの方にも顔を出していますね。きっと、特に風光明媚でもない普通の田舎だからでしょうね。


3番目のヴァイシューノー・デヴィはヒンドゥー教のお寺の中でも最も聖なる寺院の中の一つです。シャクティと呼ばれる「活力をもたらす聖なる力…性力」を祀っています。デリーの北に位置するジャンムー・カシミール州に位置し、約800万人の巡礼者が毎年訪れると言われています。ヴァイシューノー・デヴィの写真はバラナシなどの他の整地やデリーのツーリストエリアなどでも売られるほどメジャーです。


4番目のゴールデン・テンプルはパキスタンとの国境地帯にあるアムリトサルにあるシーク教の寺院です。大理石で作られた寺院郡の中に池があり、その中に黄金の寺院が建っている大変美しい場所です。ゴールデン・テンプルでは巡礼者のために無料の宿坊が用意されます。無料ですから、そりゃ評判良くなるでしょうね。

インドは広く、インドに何回も行ったことのある私でも訪れたことのある巡礼地はバラナシとゴールデン・テンプルだけ。ヒマラヤの麓にあるヴァイシューノー・デヴィには一度くらい行ってみたいと思っていますが…実際に行けるのはいつの事になるのでしょうか。

インドの巡礼地 TOP5 1.ティルパティ(Tirupati) 2.シルディ(Shirdi) 3.ヴァイシューノー・デヴィ(Vaishnao Devi) 4.ゴールデン・テンプル(Golden Temple) 5.アジメール　シャリフ・ダルガー(Ajmer Sharif Dargah)

インドの巡礼地 ワースト5 1.ハリドワール(Haridwar) 2.アジメール　シャリフ・ダルガー(Ajmer Sharif Dargah) 3.プリーのジャガンナート寺院(Jagannath Puri) 4.シルディ(Shirdi) 5.バラナシ (Benares)