ウズベキスタンの地下に広がる魅惑の世界☆タシュケント地下鉄全29駅中21駅を回ってみた!
青の都サマルカンドで有名な中央アジアの国ウズベキスタン。この国の首都タシュケントに美しすぎる地下鉄駅が存在することはまだ世界的にもあまり知られていません。
今回、そんなタシュケントを訪問する機会に恵まれたので、魅惑のタシュケント地下鉄駅全29駅中21駅を写真レポートします!
目次
■タシュケント地下鉄とは?
タシュケント地下鉄は、ソビエト連邦では7番目(中央アジアでは初)の地下鉄として1977年に開業しました。現在、チランザール線、ウズベキスタン線、ユヌサバード線という3つの路線が運行されています。全部で29ある駅の設計にはウズベキスタンでも有名な建築家や芸術家が参加していますが、社会主義国であったソビエト連邦の影響と、シルクロードの時代から続くウズベキスタン固有のアート、そしてイスラム教のテイストが絶妙に混ざり合い、地下鉄駅とは思えない美しさを生み出しています。
■なぜ知名度が低いの?
ウズベキスタンはソ連崩壊後の1991年に独立を果たした比較的新しい国です。ソ連時代、地下鉄駅には「非常時には核シェルターとして利用する」という側面があったため、地下鉄駅はすべて軍事施設という扱いになっており、その撮影は政府によって固く禁止されていました。このため、その全貌はごく一部の情報しか外部に公開されていなかったわけです。しかし、現在のウズベキスタン政府は国内に存在する豊富な観光資源を活用した観光客の誘致に力を入れており、今年2月には日本を含む7か国に対して入国日から30日間までのビザ無し滞在を許可!さらに6月にはタシュケント地下鉄の写真撮影が解禁されました!!※地下鉄の入口では現在も警察による荷物検査が行わています。また、駅構内にも警察官が常駐しており、動画&警察官の撮影は現在も禁止されています。
■ウズベキスタン線 全11駅の撮影に成功!
タシュケントの北西から南東を結ぶのがウズベキスタン線です。この路線にはタシュケントの表玄関タシュケント駅を含む11駅が存在します。コスモナウトラル駅/KOSMONAVTLAR
アリシェール・ナヴォイ駅/ALISHER NAVOIY
ウズベキスタン駅/O'ZBEKISTON
ゴフル・グロム駅/G'AFUR G'ULOM
チョルスー駅/CHORSU
ティンチリク駅/TINCHLIK
ベルニー駅/BERUNIY
ドストリク駅/DO'STLIK
マシーナソズラル駅/MASHINASOZLAR
タシケント駅/TOSHKENT
アイベック駅/OYBEK
■ユヌサバード線 全6駅中5駅
タシュケントを南北に走るユヌサバート線。全6駅を回りましたが、北端のシャフリストン駅のみキツい顔の金髪美女警官に「No Photo!!」と言われてしまい、撮影に失敗しました。アブドゥラ・コディリ駅/ABDULLA QODIRY
ポドムゾル駅/BODOMZOR
ミング・オリク駅/MING O'RIK
ミナール駅/MONOR
ユーヌス・ラジャビィ駅/YUNUS RAJABIY
■チランザール線 全12駅中5駅
タシュケントの北西と南東を結ぶチランザール線。時間の関係で全ての駅を回ることができず、さらに撮影中に警官に注意され、写真を1枚削除させされるという事件があったので、この辺で退却したほうが賢明と判断し5駅のみ撮影しました。ムスタキリク・マイダニ駅/MUSTAKILIK MAYDONI
パフタコール駅/PAXTAKOR
アミール・ティムール・ヒヨボニ駅/AMIR TEMUIR XIYOBONI
ブニョードコル駅/BUNYODKOR
ミリー・ボギ駅/MILLY BOG'
■最後に
タシュケント地下鉄の運賃は一律1200スム(約17円)と格安で、各路線とも10分間隔で運行されています。朝から地下鉄駅巡りを始め、途中一度も改札を出なければ約17円で全29駅を制覇することも可能です。ウズベキスタンの人たちは驚くほど日本人に対して友好的。
駅の警察官もこちらが日本人(ヤポーニャ)だと分かると「ヤポーニャか!ウズベキスタンへようこそ!ココの写真撮っていきな!」とオススメの撮影スポットを教えてくれるくらいです。
サマルカンド、ブハラ、ヒヴァといった世界遺産に登録されている有名都市に比べると首都タシュケントの知名度はイマイチですが、ウズベキスタンを訪れる機会があればぜひ魅惑の地下鉄巡りを旅のルートに追加してみてください!
■他にも美しい場所がいっぱいありました!!
書いたひと:Kaz Veck
サイケデリックな音楽と建築物を追い求めてユーラシア大陸を右往左往しながら旅行中。
現在地はアルメニア。
https://www.instagram.com/kazveck/
サイケデリックな音楽と建築物を追い求めてユーラシア大陸を右往左往しながら旅行中。
現在地はアルメニア。
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写真を見る限り地下構造物の基本コンセプトはロンドンやシンガポールの「チューブ」に近いようで、方式は架線式ではなく第3レール式、従って交流ではなく直流、ただし線路の幅(ゲージ)だけはロシア標準軌、ですか。もちろんそういう事に興味を持って見学しなければ記憶に残らないでしょうが。