インドパパもヤバかった! ヴァラナシ、爆弾テロ現地リポート!
2011年7月のムンバイの爆弾テロの話ですっかり思い出したのですが、実は、インドパパも爆弾テロに遭う寸前でした。ちょうどいいタイミングですので、インドパパの爆弾テロレポート、書いてみます!
いつの頃からかインドでセキュリティチェックが厳しくなってきました。空港でチェックがあるのはもちろん、電車に乗るのだって、地下鉄に乗るのだって、バッグの中を全部調べられるようになりました。スーパーの中に入るのだって金属探知機を当てられるようになりました。
ヒンドゥー教の寺院に入る時ももちろん、セキュリティチェックがあります。以前メルマガで紹介したデリーの素敵な寺院アクシャルダームに至ってはカバンはもちろん、ほとんどのものが持ち込み不可でした。アクシャルダームは綺麗でしたが、そのセキュリティの厳しさにびっくりしたものです。下の写真は地下鉄の改札ですが、セキュリティで人間渋滞が起こることもあり、正直、「セキュリティチェック、面倒くさい!」と思っていました。
記憶を思い返してみれば、10年くらい前ももちろん、金属探知機みたいなものはありました。でも、置いてあるだけでまるで動いていず、多くのインドの物と同じように埃にまみれていました。インドにずっと住んでいるわけではないので、いつからかは分かりませんが、セキュリティが厳しくなったのは2008年11月のムンバイ爆弾テロからなのでしょう。
外から見るインドは経済成長や、IT産業の発展で凄く調子の良さそうな国に見えますが、内情はそうでもありません。隣国パキスタンとのカシミールを巡る紛争、頻発する爆弾テロ、そして、インド中部ではマオイストと呼ばれる毛沢東主義者たちの活動が盛んになってきています。
とは言うものの、そんな事、旅行者の僕達にはあまり関係のあることだとは思っていませんでした。テロは新聞紙上で書いてあること。ボクには関係ない。そう思いながら旅行していました。
でも、実際にテロが自分の身に振りかかる日がやってきたのです。
時は昨年の12月、場所はヒンドゥー教の聖地バラナシでのことです。このメルマガでも度々取り上げているアシーシュ君の結婚式の前夜祭に出るために、バラナシのメインの沐浴場ダシャシュワメードガートを超えてバラナシ市街の式場へと向かいました。
式場には夕方の18時に到着。前夜祭は19時から始まるとの事だったので、ちょっと余裕がありました。いつも仲良くしている新郎もいないし、暇になったボクは会場の中をウロウロ。キョロキョロ。PA装置を見たり。子供と話したり。ちょっと手持ち無沙汰です。
予定の7時になっても、いっこうに前夜祭が始まりません。会場の人もさっぱり増えません。会場にいる人達はなぜか、みんな電話したり、ざわざわしていました。でも、ここはインドです。インド時間です。19時に始まると言って、19時ぴったりに始まったら逆におかしい気がします。そう思ってゆっくりすることにしました。
しかし、20時になっても始まりません。変だな…どうしたのかな…と思っていたら、子供がやってきて「ボム! ブラスト! イン ダシャシュワメードガート!」と教えてくれたのです。そっか、だからみんな電話したりしているのかとなんだか納得。人も集まらないはずです。
今日は流石に前夜祭は中止かな…と思っていたのですが、結局、2時間遅れで前夜祭は行われ、数時間で無事に終了。前夜祭の後に車で街に出てみると、いつも混雑している街は誰も歩いていず、牛だけが自由気儘に歩いていました。
そして次の日、爆弾テロの現場に行ってみました。爆弾テロの現場のダシャシュワメードガートはインドパパが定宿にしている久美子ハウスから歩いて10分。本当に目と鼻の先です。
いつものダシャシュワメードガートは僕達観光客や、沐浴をする人、野菜を売る人、野良牛、乞食などでごちゃごちゃしていますが、流石にその日は、警官だらけ。昨日テロがあったばかりなので、警備は大変厳しく、インドでは珍しいTVの衛星中継車がやってきていました。そして、興味津々の多くのインド人がちょっとの隙間からでも現場に入ろうと頑張っていました。
「さすがインド人。生死に関わる事件があっても好奇心で生きてる」とやけに納得。
インドパパもそのインド人にまぎれてテロ現場の近くに行くと…石の壁が壊れていました。一見、そんな大きな壊れ方でないので「なーーんだ。これだけか」と言う感じですが、昨日、この爆弾テロで数人のインド人が亡くなっているのでした。
壊れているところをよく見てみると…そこは僕が昨日通ったところ。
式場に行くためにテロの1時間前に通ったところでした。
爆弾テロがあったのは、ボクが通ったまさにその場所だったのです。たまたま用事があって結婚式場に居たからいいものの、後、一時間ずれていたら、爆弾テロに遭遇したことになります。
いやーー、危なかった!
本当に危なかった!
運が悪ければ死んでいたかもしれません。
インドのセキュリティチェック、今まではちょっと面倒だと思っていたのですが、これからはむしろ、積極的に協力しようという気になりました。正直、そんなモノが必要ない日が来ればいいのでしょうが…
もっと平和なインドになりますように。大好きなインドを安心して歩ける日が来ますように。
心からそう願わずにはいられません。
いつの頃からかインドでセキュリティチェックが厳しくなってきました。空港でチェックがあるのはもちろん、電車に乗るのだって、地下鉄に乗るのだって、バッグの中を全部調べられるようになりました。スーパーの中に入るのだって金属探知機を当てられるようになりました。
ヒンドゥー教の寺院に入る時ももちろん、セキュリティチェックがあります。以前メルマガで紹介したデリーの素敵な寺院アクシャルダームに至ってはカバンはもちろん、ほとんどのものが持ち込み不可でした。アクシャルダームは綺麗でしたが、そのセキュリティの厳しさにびっくりしたものです。下の写真は地下鉄の改札ですが、セキュリティで人間渋滞が起こることもあり、正直、「セキュリティチェック、面倒くさい!」と思っていました。
記憶を思い返してみれば、10年くらい前ももちろん、金属探知機みたいなものはありました。でも、置いてあるだけでまるで動いていず、多くのインドの物と同じように埃にまみれていました。インドにずっと住んでいるわけではないので、いつからかは分かりませんが、セキュリティが厳しくなったのは2008年11月のムンバイ爆弾テロからなのでしょう。
外から見るインドは経済成長や、IT産業の発展で凄く調子の良さそうな国に見えますが、内情はそうでもありません。隣国パキスタンとのカシミールを巡る紛争、頻発する爆弾テロ、そして、インド中部ではマオイストと呼ばれる毛沢東主義者たちの活動が盛んになってきています。
とは言うものの、そんな事、旅行者の僕達にはあまり関係のあることだとは思っていませんでした。テロは新聞紙上で書いてあること。ボクには関係ない。そう思いながら旅行していました。
でも、実際にテロが自分の身に振りかかる日がやってきたのです。
時は昨年の12月、場所はヒンドゥー教の聖地バラナシでのことです。このメルマガでも度々取り上げているアシーシュ君の結婚式の前夜祭に出るために、バラナシのメインの沐浴場ダシャシュワメードガートを超えてバラナシ市街の式場へと向かいました。
式場には夕方の18時に到着。前夜祭は19時から始まるとの事だったので、ちょっと余裕がありました。いつも仲良くしている新郎もいないし、暇になったボクは会場の中をウロウロ。キョロキョロ。PA装置を見たり。子供と話したり。ちょっと手持ち無沙汰です。
予定の7時になっても、いっこうに前夜祭が始まりません。会場の人もさっぱり増えません。会場にいる人達はなぜか、みんな電話したり、ざわざわしていました。でも、ここはインドです。インド時間です。19時に始まると言って、19時ぴったりに始まったら逆におかしい気がします。そう思ってゆっくりすることにしました。
しかし、20時になっても始まりません。変だな…どうしたのかな…と思っていたら、子供がやってきて「ボム! ブラスト! イン ダシャシュワメードガート!」と教えてくれたのです。そっか、だからみんな電話したりしているのかとなんだか納得。人も集まらないはずです。
今日は流石に前夜祭は中止かな…と思っていたのですが、結局、2時間遅れで前夜祭は行われ、数時間で無事に終了。前夜祭の後に車で街に出てみると、いつも混雑している街は誰も歩いていず、牛だけが自由気儘に歩いていました。
そして次の日、爆弾テロの現場に行ってみました。爆弾テロの現場のダシャシュワメードガートはインドパパが定宿にしている久美子ハウスから歩いて10分。本当に目と鼻の先です。
いつものダシャシュワメードガートは僕達観光客や、沐浴をする人、野菜を売る人、野良牛、乞食などでごちゃごちゃしていますが、流石にその日は、警官だらけ。昨日テロがあったばかりなので、警備は大変厳しく、インドでは珍しいTVの衛星中継車がやってきていました。そして、興味津々の多くのインド人がちょっとの隙間からでも現場に入ろうと頑張っていました。
「さすがインド人。生死に関わる事件があっても好奇心で生きてる」とやけに納得。
インドパパもそのインド人にまぎれてテロ現場の近くに行くと…石の壁が壊れていました。一見、そんな大きな壊れ方でないので「なーーんだ。これだけか」と言う感じですが、昨日、この爆弾テロで数人のインド人が亡くなっているのでした。
壊れているところをよく見てみると…そこは僕が昨日通ったところ。
式場に行くためにテロの1時間前に通ったところでした。
爆弾テロがあったのは、ボクが通ったまさにその場所だったのです。たまたま用事があって結婚式場に居たからいいものの、後、一時間ずれていたら、爆弾テロに遭遇したことになります。
いやーー、危なかった!
本当に危なかった!
運が悪ければ死んでいたかもしれません。
インドのセキュリティチェック、今まではちょっと面倒だと思っていたのですが、これからはむしろ、積極的に協力しようという気になりました。正直、そんなモノが必要ない日が来ればいいのでしょうが…
もっと平和なインドになりますように。大好きなインドを安心して歩ける日が来ますように。
心からそう願わずにはいられません。