【MDH】インド人がこよなく愛する簡単スパイスミックスについて

■インド人は全員スパイスからカレーを作るのか?
インドの家庭には10種類ぐらいのスパイスが常備してあって、インドの奥様が、慣れた手付きで様々なスパイスをひょいひょいとつまんで、フライパンに入れて炒め、美味しいダルスープや、チキンマサラなどを魔法のように作り上げる。

僕たちが持つ、魔法のスパイスの国インドのキッチンのイメージはこのようなものでしょうか。

ティラキタ買い付け班が行った家庭の多くでは、ホールスパイスが常備されていて、インドの主婦たちはそれを上手に使っていました。

鍋に油を入れ、クミンをひょいとつかみ、油の中に入れて、香りを出す。テンパリングというスパイスの香りを引き立たせ、油に香りを移す方法ですが、毎日の手慣れた動作なのでしょう。インドの主婦たちは、何も意識せずにこれを行います。テンパリングは彼女たちにとっては、味噌汁に味噌を入れるのと同じぐらい基本の動作。

そして20年ぐらい前のインドの家庭では、毎食、毎食、石のスパイスグラインダーでスパイスを挽いて料理をしていました。バラナシのシタールの先生のちょっと暗めの中庭で、お手伝いさんと先生の奥様が、ともにスパイスを挽く姿はとても印象的でした。

インド人はスパイス使いの上手い人たち。
それは間違いないと思います。
スパイス料理の達人達がってる国=インドと言っていいと思います。

でも、ここでちょっと考えてみましょう。
日本でも料理が上手な家庭、下手な家庭。料理の好きな家庭、料理に対して興味がない家庭と様々ですよね。

インドにだって、料理を苦手とする家庭がそれなりにあるはずです。全員が全員、料理が上手な理由はありません。
日本で味噌汁すら作れない人がいるのに。
あれだけ複雑なスパイス使いをするインドカレーを全員が作れると思うのは、やはり間違いではないかと思います。


また、インドはヨーロッパと同じくらい広く、文化の豊かな国です。
みんなだいたい、自分の地域のご飯を食べていますが、たまには違う地域のご飯も食べたくなりますよね。

そんな時にインドで使われるのが、既にスパイスが混ぜられている、スパイスミックスです。スパイスミックスの会社はインドに数多くありますが、その一つが、今回紹介するMDHのスパイスミックスなのです。

これさえあれば、美味しいカレーができる!!! 
いろいろなスパイスを集める必要全くなし!!
自分が知らないインド各地方の料理が簡単に作れる!!

料理がちょっと苦手なインドの主婦たちは、こっそりとMDHのスパイスを使っているのでした。

■インド人がこよなく愛するスパイスミックスMDH
ティラキタでも定番のスパイスとして長年売っているMDHは、ティラキタだけでなく、インドに行ってもよく見かける定番ブランドです。

MDHのパッケージには可愛らしいヒゲのおじさんが描かれていて、こちらに向かって笑っていて。

町の雑貨屋さんには埃をかぶったMDHの箱があり。
食品を取り扱うスーパーの棚には必ず置いてあります。


インド人のキッチンを観察してみると、1箱か2箱くらいのMDHスパイスミックスを発見できます。
MDH のスパイスミックスは、日本のキッコーマンの醤油と同じぐらい、インドの生活に溶け込んでいます。

MDHスパイスの歴史は古く、1919年にイギリス領インドのシラコットに遡ります。ヒゲのおじさんとして有名な、創設者の息子であるマハシャイ・ダランパル・グラティはインドの分割後、デリーに引っ越しし、スパイスの販売をはじめました。グラティ氏は事業を徐々に拡大していき、インドを代表するスパイスメーカーの一つになったのです。

彼はスパイスのクオリティを上げる事だけに注力し、余分な儲けは全てチャリティーへ寄付したことでも知られています。
ビジネスの世界では自分の稼ぎの10%を寄付に回すと運が回ってくると言われますが、彼の人生は本当にその通りの人生でした。

■インドに広がるMDH
100年間の間に広がったスパイスミックスの数は62種類。インドでは各地域ごとに言語が異なるので、62種類のスパイスを150種類のパッケージで販売しています。

定番のチキンカレースパイスMIXから、ストリートフードで有名なパニプリ、ムンバイ名物のパヴバジ、南インドのサンバルまで。
MDHのスパイスさえあればインドの料理が何でも作れてしまいそうなラインナップです。


■MDHのスパイスで実際に作ってみました!
ということで。
MHDのスパイスを使うと、どれだけ簡単にカレーが作れるのかを試してみました!!

用意するものは
1. MDHチキンマサラカレーマサラ 7-8g
2.鶏肉 500 G
3.ギーまたはサラダ油40 G
4.トマト中玉 1個
5.玉ねぎ大 1.5個
6.ヨーグルト 50g

鶏肉と油と玉ねぎの他は、MDHのスパイスミックスだけと言う簡単さ!!
インドカレーと言うと何種類ものスパイスを使い分けなきゃいけない…と思ってる僕らにとって、目からウロコの簡単さです!

それでは作ってみましょう〜〜

1.玉ねぎをみじん切りにし、ギーまたはサラダ油できつね色になるまで炒めます。使う油はサラダ油でもいいですが、できたらギーがおすすめですね。独特のコクが出ますよ。

2.玉ねぎの色が変わったら、さいの目切りにしたトマトを入れ、5分煮ます。

3.MDHチキンマサラカレーマサラを7-8g入れ、 適当な量の塩を入れます。ここでの塩加減がとても大切なので、よく味見しながら塩を入れてくださいね。

4. 2-3分炒め、その後先ほど用意しておいた鶏肉を入れて10分ほど炒めます。ここでは手羽元を使いました。

5. 50gのヨーグルト、30mlの水を入れ、混ぜ合わせます。 20分ほど弱火で煮込んだら出来上がりです。

早速食べてみると…ウマイ!!!!!!
インドのあの味が、しかもだいぶ上質なあの味が口の中に染み渡ります!!!
あまりにもウマすぎて、完成写真を撮るのを忘れたのはヒミツです…www

作ってみて思ったのは…インドのレシピを日本で作るときは、野菜の大きさや味の強さの違いを考えなければいけないなと言うことでしょうか。

インドの玉ねぎと日本の玉ねぎの大きさが違うからそこは考慮が必要でした。インドの玉ねぎの方が小さくて、力が強いんですよね。日本の玉ねぎをインドのレシピ通り入れると、水気の強い感じになりがちです。

また、インドのトマトと日本のトマトの大きさと味も違います。インドのトマトはちょっと皮が固く、味が濃い印象です。これは中玉トマトのよく熟したものを買ってくれば解決できると思います。

サラダ油ではなくギーを入れると、コクが出て美味しくなります。
レシピ通りに ギーを入れると、いわゆる北インドの、こってりした油ギトギトカレーになりますね。

ちなみに上のレシピは、日本の野菜を使うようにアレンジしてありますので、そのままお使いいただけますよ。

そして、MDHスパイスはインド人向けの味付けだから、日本人用としてはちょっと辛めです。インド人向けのレシピでは唐辛子を追加しろと書いてありましたが、日本人向けとしては唐辛子は追加しない方がいいと思います。

という感じでしょうか。

基本的には本当に簡単に美味しくできて。
スパイスを挽いたり、分量を計って混ぜる必要もなく、ただパパッと、スパイスミックスをかけるだけでした。

MDHのミックススパイスはインド料理のお便利アイテム!!
インド料理を作り慣れていない人に特にオススメです。
一回使うと便利で手放せなくなりますよ。

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