インドカレーはすごく簡単! 5分で作れて美味しいインド料理のひみつ
みなさん!インド料理作ってますか?
暑い季節がやってくるとぴりりと刺激の強いものが食べたくなりますよね?インド人も暑くなってくると唐辛子の量を増やして更にスパイシーなカレーを楽しみます。
そんなカレーなのですが、「数十種類のスパイスをブレンドし…」「何時間もかけて煮込み…」「一晩寝かせて…」といったいろいろな謳い文句を見てみるとなんだかとても難しいものに思えて怯んでしまいますよね。
でもインド料理って実はとっても簡単で短時間に作れるのです!
本場インドの人たちはみんな毎日スパイス料理作って食べているのですから、当然ですよね。もちろんレストランなどで作られる高級なインド料理は手間もスパイスもふんだんに使った複雑な方法で料理されています。しかし日常的に食べる家庭料理や屋台料理はササッと作れるシンプルなものが好まれるのです。
今回はそんな「本当はかんたんなインドカレー」についてご紹介したいと思います。
■これさえあればカレーは作れる!
世の中にはいろいろなスパイスがありますが、実は最低限必要なスパイスはたったの4種類!
- チリ…いわずと知れた赤唐辛子
- クミン…いかにもインドカレーな香りがするスパイス
- ターメリック…食欲をそそる色付けスパイス。土っぽい香りもインド料理には欠かせません
- コリアンダー…パクチーの種を乾燥させて粉にしたもの。爽やかな香りととろみが特徴です
たったこれだけのスパイスがあれば基本のインド料理は作れてしまうのです。
「何十種類のスパイスを調合?」という世界からすると拍子抜けするくらいシンプルですね。「カレー」というとカレーソースを思い浮かべることが多いと思いますが、インド料理には「アルゴビ(じゃがいもとカリフラワー)」「マタル・パニール(グリンピースとチーズ)」など素材名がそのまま料理が多く、インド料理の主役はソースではなく素材なのです。スパイスは主役なのではなく素材を引き立たせるための存在なのですね。
■煮込みの時間も少なくても大丈夫!
私たち日本人に深く刻まれている「煮込めば煮込むほど美味しい」「一晩寝かせた熟成の味」というカレーのイメージですがインドでは必ずしもそうではありません。特にベジタリアンの多いインドでは野菜に火が通ればOKなので、料理上手のお母さんはササッと炒め煮してあっという間に何種類ものカレーを作ってくれます。
こちらはデリーのドグラさんのご自宅でいただいたカリフラワーのカレー。炒め始めてから10分もかからないうちに出来上がっていました!旬の野菜のパワフルな旨みがスパイスで増強されて激ウマです。
また、インドでは日本と異なり作り置き文化があまりありません。気温の高い国なので寝かせるという考えと馴染まないのでしょうね。
■これさえあれば何でも作れる!3ステップで作れる万能マサラ
「そうは言っても何から手をつけたらいいかわからない」という人も多いと思います。そんな方におすすめなのが、「万能マサラ」。たったの3ステップで本格的インド料理のベースが作れてしまうスグレモノです!
- みじん切りにした玉ねぎ、ニンニクとショウガを炒める(このとき最初に粒のクミンを入れると尚良いです)
- トマトを加える。
- コリアンダー2、クミン1、ターメリック1、チリパウダー(好みで)を加えて軽く煮詰める。塩で味をつける。
慣れてしまえば5分程度でできてしまいますね。これはインドカレーの基本となるマサラなので、ここからいろいろな料理に展開することができます。超便利でオススメ!
- このマサラで鶏肉を煮込んで水分を調整すれば「チキンカレー」に。
- 茹でたひよこ豆を加えれば「チャナマサラ」に。
- オクラを炒め煮すれば「ビンディ・マサラ」に。
- ほうれん草のペーストをたっぷり加えれば「サーグカレー」に。
- ココナッツミルクとタマリンドを加えて南インド風のスープカレーに。
更に一歩進んだ香りを求める人は、ホールやパウダーのカルダモン・クローブ・シナモンといったガラムマサラ系のスパイスを加えると良いでしょう。華やかさが加わってごちそう感が出ます。
とても難しそうに感じるインド料理・スパイス料理なのですが、このように構造化してみると非常にわかり易く組み立てられることがわかります。
■2つの顔をもつ料理、カレー
このように実はシンプルな料理であるカレーなのですが、なぜ「数十種類のスパイスを…」「数時間もかけて煮込み…」「一晩寝かせ…」といった複雑なイメージを持つようになったのでしょうか。
まったくの推測に過ぎませんが、これはカレーが日本に伝播してきた歴史が関係しているのではないかと思います。当初日本にカレー料理・インド料理はイギリス等を端緒とする「洋食」(西洋料理)として伝来しました。インドを植民地としたイギリスが手軽なスパイスミックスを持ち込み、シチューとして煮込むソース主体の料理としてのカレーの姿がそこにはあったのではないかと想像されます。
他方にエスニック料理ブームとともに日本やってきた、「アジア料理」としてのカレー。気温の高い地域の日常に根ざした、スパイシーでさっと調理して寝かせず楽しむ食文化。
「カレー」という単一の名前で呼ばれる料理ですが、そこには複雑な歴史的ダイナミズムが息づいているのではないかと思うのでした。
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