ヴィシュヌが宿る石と女性のポスター

インドやタイを旅行していると「これは珍しいね!」とか、「こんなの嫌だーー」とか、「この発想はなかったね!!」とびっくりさせられる事にしばしば出会います。

前回のインド買い付けでも、そんな不思議なものに出会いましたので紹介してみます。

1、ヴィシュヌが宿る石

ネパールの空港近くにあるカトマンズで一番聖なる寺院、パシュパティナート。この寺院は大変神聖な場所なので、ヒンドゥー教徒でない外国人はお寺の中心部には入ることができません。

ですが、お寺の外ではインド・ネパール式の火葬が行われ白い煙がもくもくと上がっていたり、ハヌマンの化身である猿がウロウロしていたり、修行者であるサドゥーたちが紫煙をくゆらしていたりと見所満点なので、多くの観光客が訪れます。

寺院の入口には日本と同じように門前町があり、色々なモノを売っていました。「なにか仕入れられる物ないかな…」と思って探していると、不思議な小さな石を売っています。

「これは何?」と聞くと、
「これはヴィシュヌだよ」との答え。ヴィシュヌといえばヒンドゥー教の神様です。シヴァ程ではありませんが、もちろんとても有名な神様の一人です。

「え? 石がヴィシュヌ? どういうこと?」と思ってよく見てみると、石の中にはアンモナイトの化石が入っていた穴が開いています。

「わ! 凄い! これ、アンモナイトの抜け殻だ!!」
「これはね、ヒマラヤのカリ・ガンダキ川の近くで取れるんだよ」との事。
「とってもレアなもので、なかなか手に入らないんだ。」とも言います。

「これ、日本で売れるんじゃない?」と思ってよくよく見てみると…なぜか、石に指紋の跡が付いています。と言うことは…あ、これ! プラスチックで作ったコピー!!

本物だったら、絶対仕入れて帰ったのに………!
幾らモノとして珍しくても、プラスチックじゃなぁ…残念過ぎます!!

2、こんなポスターは嫌だ!

なんか面白いモノないかなぁ…とカトマンズの市内をウロウロしていた時のことです。一件のポスター屋さんがありました。ネパール風の小さな民家の軒先にちょこんとお店を開いているかわいいポスター屋さんでした。

ポスター屋さんの店頭にはとてもティラキタで売れそうにないブルース・リーのポスターや、中国風のポスター、かわいい赤ちゃんのポスターが釣られています。「いくら何でもここには面白いものないよね…」と思いますが、とりあえず見てみます。

その中で一枚のポスターが目につきました。ポスターには若い女性が段々と年を取っていく図柄が印刷されています。そして「Change and thus Impermanent」のコピー。翻訳すると…変化する、だから永遠ではないの意味が書かれています。

買い付けスタッフ曰く…

「これ、全然欲しくないよね!!」
「これを部屋に飾って毎日、ボクは年取るのか…って思い続けるってなんの罰?」
「彼氏がはじめに泊まりに来た時にこのポスター貼っとくのはどう?」
結婚式の背景にいいかも!」

いやーー、何とも最低なポスターです。ポスターを貼るのなら、もうちょっと楽しいのがいいですよね!!

そう言えば、コレ、誰か欲しい人いますでしょうか?
居るのであれば次回入荷してこようと思います…

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2 Comments + Add Comment

  • こんばんは。

    その石、石笛? 良い穴加減ですね。

    音を出しやすいかも知れません。

    本物だと良かったのに。。。。

  • 高橋様、書き込み、ありがとうございました!
    これは石笛ではないのですね。
    アンモナイトの偽物でした…残念!

もし宜しければコメントをどうぞ

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