デリーでも無料でご飯食べさせられ放題! シーク教徒の寺院グルドワラを訪問する

■聖者たちの食卓の舞台に行きたい
2012年に公開された「聖者たちの食卓」と言うドキュメンタリーがあります。これはシーク教徒の総本山アムリトサルのゴールデン・テンプルを舞台にした映像作品です。

このゴールデン・テンプルでは、毎日、無料で巡礼客に10万食ものの食事を無料で提供しています。食事だけではなく、寝る場所も提供していて、ティラキタ買い付け班も20年くらい前に一泊、お世話になったことがあります。



いつもこの「聖者たちの食卓」を見ると実際にゴールデン・テンプルに行ってみたくなるんです。インド人の巡礼客のみんなと一緒に、食事を食べてみたくなるんです。一日に使われる小麦粉2300Kg、豆830Kg、米644Kgってすごい量ですし、実際にその風景を見てみたくなるんです。

でも、そのためだけに行くにしてはアムリトサルは遠すぎるんですよね…

ゴールデン・テンプルに観光しに行くのであればいいとは思いますが、無料の食事のためだけにデリーからアムリトサルに旅行したりはしませんもん。

でも、ドキュメンタリーで見た、無料の食事風景を一度は見てみたい…そんなワガママな私達の願いを叶えるナイススポットがデリーにありましたので、全力レポートしてみます!!

■素敵なお寺はデリーの中心地に
ティラキタ買い付け班が見つけたのは、デリーの銀座とも言えるチャンドニー・チョークにあるシーク教徒の寺院、グルドワラ・シス・ガンジ・サヒブ(Gurudwara Sis Ganj Sahib )です。



インドに旅行に行ったら、多くの人たちはデリーに行くと思いますし、デリーに行ったら、チャンドニー・チョークに行く可能性は大! 要はこの寺院、インドの事をあまり知らない私達でも簡単に行けるナイススポットに建っているんです。

ちなみにお寺の名前に入っているグルドワラとはシーク教徒の寺院のことですので、人に道を聞く際は「チャンドニ・チョウクのグルドワラはどこだ?」と聞くとスムースに意思の疎通が可能です。

グルドワラ・シス・ガンジ・サヒブ(Gurudwara Sis Ganj Sahib )の外見はこんな感じ。
喧騒のデリー中心部にあります。
■まずはグルドワラに参拝してみる
食事の前にまずはグルドワラに参拝してみることにします。

シーク教の寺院に入るには靴を脱いで、頭に布を巻いて髪の毛を隠さなければなりませんが、戒律を知らなくても、この様にわかりやすくいろいろな所に表示がありますので間違える心配はありません。

寺院1階にある受付の前で靴を脱ぎ、靴を預けて交換用の札をもらいます。そしてその横にあるレンタル頭巾コーナーに行って頭巾を借りてきて、髪の毛を隠したら、参拝の準備が完了です。

寺院の中に入ったら、いきなりとても素敵な場所に行き当たりました。白装束のシーク教徒の楽師たちが、シーク教の宗教歌であるグル・グラント・サーヒブを歌っていました。生のハルモニウムと、肉声、そして荘厳な寺院のコンビネーションが素晴らしく、民族音楽好きだったら何時間でも聴いていられそうです。

インドに行ったとしても、お寺で生の演奏風景を見れる事はそこまで多くないので、とても貴重な音楽体験になると思います。

礼拝席からの眺め。座る場所は決まってないので、適当に好きな所に陣取って気が向くままに聴きましょう。シーク教徒たちは1時間位ここで礼拝すると決まっているらしいのですが…

■まずはチャイを貰う
礼拝が終わったので、寺院の中をウロウロしてみたら、チャイを無料でふるまっている所に行き当たりました。

左手奥のドアのところでチャイを無料で配っていて、好きなだけおかわりできるシステムです。

飲み終わったチャイはここにポイします。

■インドカレーが無料だよ!!
「次の部屋に行くとカレーがあるぞ」と言われたので、カレーの部屋に行ってみることにしました。

通路には凄まじい量のお米や、小麦粉、お豆の袋が積んでありました。

食材の横には凄まじい量の食器類が積まれていました。これだけの食器が必要な量の食事が無料で施され、消費されていくんだなぁ…と実際に見てみると改めて圧倒されます。

カレーの部屋に到着すると、ステンレスの食器を渡され、山盛りになっているチャパティを取るようにと言われます。

指示された方に行ってみると、結構な量のチャパティが大きなたらいの中に入っていました。

チャパティは、横にある全自動チャパティマシンがどんどん生産していました。1秒に1枚位の速度でどんどん焼けたチャパティがやってきます。

チャパティを貰ったら、みんなで並んでカレーを食べます。

貰えるカレーはダルカレーと呼ばれる豆のカレーとチャパティと言う質素なものですが、必要にして十分。インドの日常食ですね。日常食だけに、シンプルであっても地味に美味しく、ついついお替りしちゃいます。

■ご飯を出し続けるキッチンに潜入
毎日すごい量のご飯を出し続けるキッチンはどんな感じだろう…と思って、キッチンに潜入してみました。キッチンに入ってみると…眼の前にでてきたのはものすごい大きさの鍋!! 人間が一人、入ってしまうサイズです。

別の部屋ではこれから何かを作リはじめる所らしく、鍋をふきんでキュキュっと拭いていました。

また別の部屋に足を運んでみると、大きな鍋が5個も並んでいて、作られたカレーが保温されていました。

また別の部屋ではみんなで仲良くチャパティを作っていました。部屋はいくつもあり、それぞれの部屋で大量の料理が効率的に作られているのでした。

私達が訪問したのは朝の10時でしたから、多くの部屋はまだ昼食の準備中。お昼になったら、きっとたくさんの参拝客でごった返し、作った料理がこれでもか!と振る舞われるのでしょう。


さて、ご飯を貰ったら、「やっぱりお布施を出さないとなぁ…シーク教徒じゃなくってもなぁ…」と感じちゃいますよね。自分の心に聞いて、これぐらいだったら出してもいいかな?と思う金額をお布施すると、きっと気持ちが良いと思います。

ティラキタ買い付け班が思ったちょうどいい金額は200ルピー。
街のレストランで同じものが買えそうな金額が妥当かと思い、心をこめてお布施してきました。

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