長期滞在者ピンチ! タイへの繰り返し入国ができなくなるヨ!
バックパッカーの聖地タイ、バンコク。物価は安い、人は優しい、居心地がいい、日本人がいっぱい居て楽しいと良い事づくめのタイですが、残念ながら2014年8月14日から長期滞在が難しくなる模様です。
誰しも居心地のいいタイに長く滞在したいのですが、そんな長期間のビザは貰えません。ビザ無しで入国して短期のツーリストビザを貰うとすると、通常は15日、最大でも30日しか滞在許可をくれません。もっとタイに居たい旅人達は30日が経過すると、仕方ないので一度カンボジアやマレーシアに出国し、またタイに入国して滞在期間を伸ばしていました。
「俺、そろそろビザが切れちゃうんだよね」
「どうするの?」
「陸路で行くと大変だから、飛行機で行って帰って来ようかと思っているんだ」
「リッチだねーー」
なんて言うのがタイ長期滞在者のお決まりの話題でしたが、残念ながらその話題もとうとう過去のものになりそうです。
つい先日、タイ外務省から出た通達によると、入出国を繰り返して長期滞在するビザランナーと呼ばれるその手法が使えなくなるとの事。タイ外務省によると、ビザランナー取り締まりの背景は、短期滞在の観光ビザを利用した不法就労を取り締まるためとのタイ外務省の説明ですが、それだけではなく何回も何回も再入国し長期滞在する貧乏旅行者達も締め出そうという意図もあるのだと思います。
そもそもタイへのビザ無し入国は短期旅行者の便宜のために提供されているものなので、現状でもビザランナーを行っている人に対しては、警告ときちんとしたビザの取得を勧めているそうです。しかし8月14日からはよりビザランナーたちへの規制を厳しくし、ビザランナーと思われる行為を行っていた場合、タイへの入国が出来ないようにするのだとか。通達によれば「簡単だからと言って短期観光ビザで入国しないで、ちゃんと目的のビザを取得してくださいね」との事。
このビザの件だけではなく、軍が一時的に政権を取ってからと言うもの、タイが徐々に自由の国ではなくなってきている様な気がします。夜間外出禁止令が出たり、反政府的な行動をしている人たちの取り締まりが行われたり。公務員の賄賂や屋台も取り締まりの対象になっているのだとか。
タイ人たちは自由な人たちですから、お隣の中国みたいに何も言えなくなるなんて事にはならないと信じていますけれども、あの底が抜けたような自由さや、色々な国から来た外国人が入り混じった混沌はこの先、徐々に無くなってしまうのでしょうか。