インド人に喜ばれるお土産を考える 文房具編
■インド人へのお土産には毎度悩まされる
ティラキタ買付班、インドだけでなくネパール、インドネシア、タイ、ベトナムなど色々な所に買い付けに行きます。各土地ごとに大切な取引先がいるので、いつも頭を悩ましてしまうのはお土産です。一口にお土産と言っても、それぞれ一人一人の宗教があり、習慣も違うので、単純に持って行っても喜んでもらえません。
特に難しいのがインドの人々です。お土産一つであっても、先方の気候と文化の理解が欠かせないのです。
日本人だったら消えモノが無難ということで、お菓子を持って行きますよね。
お菓子の中でも特に無難そうなチョコレートですが、HOT HOTTER HOTTESTなインドでは、チョコレートが溶けてしまって、とっても残念な結果になります。インドや暑い国向けのお土産としては、チョコレートは向いていません。
クッキーの中には卵が入っているので、動物由来のものを食べないジャイナ教の方々にはNG。カステラは大丈夫かと思いきや、やっぱり卵が入ってるからNG。
プチプラのお菓子ということでグミを持ってくとします。グミの中には豚のゼラチンが入っているのでイスラム教徒の方にはNG。
日本のカレーとインドのカレーを比較してもらおうと考えて、日本のカレールーを持って行ったとすると牛の油が入っているのでヒンドゥー教徒的にNG。
そんな訳で食品はほぼ大部分がNGだったりするのです。
■喜ばれる食品もあるらしい
インド人は多種多様な物を食べているわけではないので基本的に舌の感覚は保守的です。いつも慣れ親しんだ味が好きな人々だと考えてほぼ間違いありません。実際問題、日本の食品をいくら考えて持って行ってもあまり喜ばれないんですよね。美味しかったよとは言ってくれるものの、なんかどこか本気でない感じだったり。
そんな中でもカリカリ梅が喜ばれるという話を聞いたことがあります。何でカリカリ梅?と不思議に思いましたが。カリカリ梅と彼らの親しんでるマンゴーアチャールの風味が似てるからなのだと気が付きました。
そんな連想、日本人は誰も想像つかないよ!!
まあそんな風に食品を持って行っても予想もつかない受け取られ方をするので、食品は基本持ってかないほうがいいと長年の経験から学びました。
■文房具が便利
そんな中、次善の策として出現するのが文房具です。文房具は安く買えるし、小さくて持ち運びしやすく、毎日使えて、そして日本ならではのものがあると、海外に持ってくお土産としては結構な好条件を揃えています。せっかくなら日本にしかない気の利いたものを、そして毎日使うものをプレゼントしたいですよね。
日本にしかないものねぇ…と考えて出てきたのが、こちらの6種類です。
フリクションボールペン
これを始めて見たときはびっくりしましたっけ。ボールペンの文字が消せないという固定概念を変えるアイテムですものね。プレゼントする時に、書いて消しての実演をしながら渡すと、きっと盛り上がるに違いありません。
針のいらないステープラー
針のいらないステープラーは、金属製の針がエコでないという細かな所に着目するあたり、日本独特の気遣いアイテムだよなぁと思います。ヨーロッパや米国には輸出されていると思うのですが、さすがにまだインドにはないだろうと。
ステープラーやボールペンは毎日使うものですからね。使うたびに思い出してもらえるのが、いいのかなと思うのです。
和風の文具
和風な感じの文房具とかもいいですよね。お寿司の消しゴムや、素敵な和紙の文具など、探せば色々とありますものね。
ちなみにこちらの富士山は…私達日本人には象徴的な山ですが、海外の人にとっては形のいいただの山です。だから富士山グッズを持っていっても期待したほどは喜ばれません。富士山がデザインされた商品は、私達日本人にとってはキャッチーな商品なんですけどね。
シャチハタ付のボールペン
はんこ付きのボールペンは割と喜ばれるのではないでしょうか。自分の名前のシャチハタ付きボールペンを買っていって、みんなに配って。もらった人が全員が自分の名前のハンコを押しまくる!!という面白い現象が起きるかもしれません。
100均にあるハンコ付きのボールペンを手当たり次第に買ってくというのもいいのかもしれません
色とりどりのカラーマーカーセット
色とりどりのカラーマーカーセット。諸外国ではありそうでなかなか見つからないものです。特にノック式のカラーマーカーはあまりないので珍しがられたりします。
修正用のホワイトテープ
これもありそうでない小道具です。これが欲しいと思っていざ探してみると、見つからないんですよね。