インドの変なエレベーター

インドは歴史のある国なので、歴史的な建築物が色々残っています。1940年以前の英国統治下で作られた石造りの重厚な建物はもちろん、街の中にも築何百年と言う民家がいっぱいあります。デリーの街中を歩いていて「古い家だなぁ…」なんて思うと、1850年築なんて書いてあったりします。

「150年前!」と驚くと、インド人に
「そんなの普通だよ」と逆に言われてしまいます。


古いエレベーターはこんな感じ
そんな状況ですから、建物の中のエレベーターも結構古いものが残っています。安全にうるさい日本では絶対に見かけないような格子シャッター式のエレベーターに出会う事はしばしば。この格子シャッター式のエレベーター、エレベーターが上がってくる時に指を入れたらきっと大怪我!!

でも、扇風機の穴とかと一緒で、なんだか子供がいたずらをしたくなるような感じです。「危なくないのかなぁ…」といつも見ていて冷や冷やします。この古風なエレベーター、今のコンピューター化されたエレベーターに比べると大変頭が悪い、と言うか、気が利きません。

扉を開けるのも、閉めるのも全部人力なので、エレベーターを使おうと思っても、他の階で誰かが開けっ放しにしていると動いてくれません。

「エレベーター、動かないよ?」
「ああ、また扉が閉まっていないんだね…」
「ねえ、ちょっと。3Fまで行って閉めてきてよ

エレベーターを使おうと思ったのに、逆にエレベーターを動かすために階段を上るなんて!!
完全に本末転倒な事になってしまいます。

ですが、流石にインドでも、新しい安全なエレベーターの方が数は多いのです。
ある日の事、今風のエレベーターに乗る事がありました。
乗っていると、ふと、変なボタンを見つけました。
一緒にいたインド人に「これ、何?」って聞くと…

「サー、ディス イズ ファンボタン」

ぽちっとファンボタンを押してみます。エレベーターの中のファンが止まりました。
暑いインドのこと、いきなりむわっとした熱気が立ち込めます。
で…その横のもう一つのボタンを押してみると…
突然、エレベーターの中が真っ暗に!!

それでもエレベーターは動き続けます。
エレベーターが動いているのに、中は真っ暗!!
正直、一寸恐怖です。
自分がやったこととはいえ、あまりの事に言葉も出ません。

ああ、やっぱりインド。変な国!!
きっと、このボタンはインド人にとっては当たり前のことなのでしょう。
でも、こんな身近なところにも違いがあるんですよね。
生活の中のちょっとした違い。
そんなのを見つけに長くインドに滞在してみたいものです。
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