インドのチャイは普通の紅茶では作れない。チャイの作り方から飲み方までを一挙紹介!

2018年6月14日     1 Comment     Posted under: インドが大好き!!, 商品について

■インドと同じ味にならない

インドに初めて行ってチャイの美味しさに目覚め、日本に帰ってきてチャイを作ろうとしたところ、どう頑張ってもインドのあの味になりませんでした。

インドのチャイは濃縮された旨味とコクがあって大変美味しいのですが、実際に自分で作ってみると、薄かったり、コクがなかったりと、大変残念な仕上がりになりました。

どうもうまくできないな…と、いろいろ調べたところ。
インドのあの味のチャイを作るには、いくつか重要なポイントがあるのでした。

今回は、ティラキタ買い付け班が実際に現地で飲んだり、作ったり、色々試したりして学習した、実体験に基づくチャイのノウハウを書いてみたいと思います。

■チャイには専用の紅茶の葉があった

まず、そもそもの間違いは、チャイは普通の紅茶葉では作れないという事でした。チャイを作るには、CTCというインドで使われている丸い球形状になっている紅茶の葉が必要なのでした。

20年前のティラキタ店長は、チャイ=ミルクティーだと考えて、リプトンの紅茶葉で、何回も作ったのですが…

リプトンの紅茶葉ではチャイはできませんでした…トホホ…
薄かったり、コクがなかったり、ニセモノチャイしかできませんでした。

チャイ用の紅茶 = CTCなのです。



このCTC紅茶という円形状の茶葉ですが、そもそもの葉っぱは、私達が飲んでいる緑茶と変わらないものです。緑茶を発酵させたのが紅茶ですが、その紅茶をもっとストロングに抽出できないかと考えられたのがCTC紅茶です。

このCTC紅茶はC (Crush = クラッシュ! 押しつぶす)、T (Tear =ティアー!  引き裂く)、C (Curl = カール! 丸める) の頭文字をとったもので、茶葉がくるくるとした丸い形なのが特長です

「紅茶をもっとストロングに抽出するにはどうしたらいいだろう?」とか、「クオリティの悪い紅茶葉をもっと美味しく飲めないだろうか?」と考えたインド人がいて、その解決案として、「紅茶の葉を、あらかじめ傷つけておいたら、もっと強烈な味が出るよね!!」となったのでしょう。

CTCの茶葉は見た目は小さな粒ですが、押しつぶしたり、引き裂かれたりして、あらかじめ茶葉の細胞組織が破壊されているため、湯を注ぐと茶の抽出成分がすばやく溶け出してくるのが特徴です。また、CTC加工されているので、通常の紅茶とは一風違う味がします。

インドのチャイはこのCTC茶葉の独特の風味を生かして作られているのでした。

だから、リプトンティーでは、チャイは作れないのでした。
20年前のボクに遡って教えてあげたい重要なことです。

■スパイスは必ずしも必要ではない

そして、これもまた大いに勘違いされていることですが、インドのチャイは、スパイスティーではありません。

チャイ=スパイスがたくさん入っているものと言う誤解がありますが、これは間違いです。

もちろん、チャイには多少のスパイスが入っているので、完全に間違いではありませんが、私達が思うほどスパイスは入っていません。スパイスが入っていたとしても、実際に飲んでみると、スパイスの味があまりしない場合が多いと思います。

スパイスをたくさん入れたら美味しい場合もありますし、入れなくても美味しい場合があります。それは好みや地域性、そして作る人によるもので、チャイにはスパイスが入っていなければいけないというルールはありません。



■砂糖はこれでもかと入れる

スパイスのかわりに、インドチャイで必須とも言えるのが砂糖です。
チャイに砂糖?と思われるかもしれませんが…実は、これが非常に重要です。

チャイを美味しく飲むには、砂糖を限界まで入れること!!!
溶けきれないくらい入れて、初めて、インドで飲むチャイの味になるとティラキタ買い付け班は信じています。砂糖は、チャイの旨味とコクを格段に高めてくれる魔法の調味料です。

今度、インド料理屋さんでチャイを飲むとき、騙されたと思って、砂糖を限界まで入れてみてくださいね。当然、とっても甘くはなりますが、砂糖が入っていなかったときにはなかった、コクや旨味が格段に増していると思います。

実際、インド人たちは砂糖が大好きで、ありとあらゆるものに砂糖をたっぷりと使っています。ジャイプールで会食をしたときには、ご飯に砂糖をかけるかと聞かれてビビったこともありますし。

食生活の色々なところで砂糖をふんだんに使います。

■できるだけ濃い牛乳を使う

チャイを作るときに重要だな、と思うのが、できるだけ濃い牛乳を使うことです。インドでは牛乳は生産者に近いフレッシュなものが普通に流通していて…って、牛がそのへんを歩いているんだから当たり前ですよね。だから野性味あふれる、獣臭い牛乳も入手可能です。

インドと日本、何が違うかと言うと、牛乳のフレッシュさと、濃厚さ。日本の牛乳は工場で加工されて、飲みやすくなっていますが、その反面、獣臭い感じとか、濃厚な感じはやはり薄れているのではないでしょうか?

日本で美味しい、インドっぽいチャイを作りたいときは、できるだけ濃い牛乳を使いましょう。ティラキタでチャイを作るときは、ロングライフの牛乳を使用します。ロングライフ牛乳は独特のコクがあって、それがチャイを美味しくするのです。

■素焼きのコップを使って飲むと格別な味

インドでは素焼きのコップを使ってチャイを飲む地方もあります。この素焼きのコップで飲むチャイは、土の味がして大変特別なもの。

コルカタがあるウエスト・ベンガル州や、バラナシがあるウッタール・プラデーシュ州などでは、まだまだこの素焼きのコップが使われていますので、旅行に行かれた際には是非体験してみてください。



使った素焼きのコップはこの様にして、地面に叩きつけて割ってしまいます。



焼き物を一回使っただけで割ってしまうなんて!!!と、私達は思いますが、インド人は「人の使った食器を使うのは不浄である」と思っていますので、使い終わった食器は割ってしまうのが普通なのだそうです。

■電車の中のチャイが美味しくなくなった

実際にインドに行ったとしても、やはり、美味しいチャイと美味しくないチャイがあります。

美味しくないチャイの代表は、電車の中で、乗務員が売りにくるチャイでしょう。
その昔は、地元の人が電車の中に勝手に乗り込んできて、自分たちが手作りしたものを売っていたので、美味しかったのですが。

インドの近代化が進むにつれ、電車の中で、乗務員がポットを持って売りに来るようになり、それとともに、電車の中で出てくるチャイの味が落ちてしまいました。



そして、美味しいチャイは、実際に眼の前で作っているチャイだと思います。
そんなチャイ屋さんは、インドに行けばいくらでもありますよね。

チャイだけでなく、どんな料理でもそうですが、目の前で、自分が食べる直前に調理してくれたものは何でも美味しいはずです。



■英国流で飲む人も

チャイはコップだけで飲むものでもないようです。多くの場合にはコップだけで出てきますので、その様な時は当然、コップだけで飲むのですが。

この写真のように、コップからソーサーに一旦移して、暑いチャイを冷ましながら飲むというのも一般的に行われています。



■チャイはインド人のエナジードリンク

チャイはインド人のソウルドリンクとも言えるもので、最低でも、朝に一杯、昼に一杯、夕飯の前に一杯の3杯は飲みます。もちろん、たっぷりとお砂糖を入れて飲みます。

たっぷりとお砂糖が入ったチャイは本当に美味しいんですよね。
しかも、砂糖と茶葉に含まれているカフェインが体に働くので、すぐに元気が出ます。



あれ? カフェインと砂糖の組み合わせって、どこかで聞いたことありませんか?
日本でも最近若い人たちに流行りのドリンク…

そうです。
レッドブルやモンスターなどの、エナジードリンクです。

もちろん、チャイは伝統的な飲料ですので、タウリンやビタミンBなどのサプリ的な成分は入っていません。でも、砂糖とカフェインはたっぷりはいっています。

レッドブルなどがなぜ、すぐに効いたような感覚になるかと言うと、本質はそのサプリ成分ではなく、たっぷり入った砂糖とカフェインによるものです。

実は、インド人が飲む激甘なチャイは、レッドブルなどのエナジードリンクと、同じ様な作用があるのですね。

日中45度を超えるような、過酷な気候の中で生活するインド人達にとって、チャイは、なくてはならないパワードリンクなのだと思います。


■インド人もやらない裏技レシピ

神奈川県・逗子に開業している雑貨屋さんMAHARITAの店主によると、インドチャイにソーンパプディを溶かして飲むと、最高にウマイのだとか。

ソーンパプディとはこちらのインドの激甘お菓子です。グラスファイバーに似た触感のインドの代表的なあま~いお菓子なのですが、カルダモンの清涼感溢れる風味は、インドのミルキーみたいな感じです。

ミルキーを、チャイの中に入れたら、きっと美味しいですよね。ティラキタでも一度試してみたいなと思っています。

■マヤンクが教えてくれた簡単レシピ

さて、最後にティラキタ買い付け班がヒマーチャル・プラデーシュ州在住のマヤンク君から習った、チャイの簡単レシピを紹介します。このレシピだと3分で美味しいチャイができますよ!

コップ1杯分のチャイ
材料:
 CTCティー 小さじ2杯
 砂糖 大さじ2杯
 牛乳 味が濃ければ濃いほどいい
 グリーンカルダモン 1個
 生姜 一かけら
 潰したクローブ2つ
 必要に応じてシナモン

作り方:

1.最初に水を沸かし、潰したグリーンカルダモンを入れ、生姜一欠片、潰したクローブ2つ、必要に応じてシナモンもちょっと入れる。スパイスを潰すのは、スパイスつぶしがあったら便利ですが、なかったら包丁でみじん切りにしてもいいですね。



2.CTCティーを小さじ2杯、砂糖を大さじ2杯入れる。コップ一杯分の分量のチャイを作る時でも、砂糖は大さじ2杯です。

3.全部の材料を入れて、いい香りが出てきたら、ミルクを適量入れる。水とミルクの量のバランスは、水3分の1、ミルク3分の2位が目安です。ミルクの量はチャイ色になるまで。入れすぎても、少なすぎてもダメ!

これだけです。
本当にこれだけ!!!

材料が揃っていて、慣れれば3分で作れます。
チャイを作るのは実は本当に簡単で、インド人たちは毎日、日常的に作っていますよ。


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  • その昔、中曽根元首相 大勲位が、デリーの紅茶店で日本へのお土産用に何百箱と買われた「木箱入りオレンジペコ」現在でも手に入るか調べてください。

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