ティラキタスタッフ、レナちゃんオススメ♪ 今面白いインド映画5選

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■インド映画大好きレナちゃん

ねえねえ、レナちゃん。こないだのティラキタスタッフがセレクトした NetFlixの面白いインドドラマ5選。みんなに好評だったんだけど、他にもおすすめの映画ってある?

もちろんありますよ!!!
インドは映画大国なので、素敵な作品が沢山あります!!

前回の記事は、インド映画好きだったら知っていそうな、ヒーラマンデイだったよね。今回はもうちょっとディープな作品を教えてよ

はーーい!!!
そしたら、1作目はこちらです!!
■QALA(カラ)

社長はインド音楽好きですよね

好き好き! インドの古典音楽も好きだし、映画音楽も好きだよ。1990年代のインド映画はもう懐かしくていつ聴いてもいいな

インド映画って音楽が映画全体を彩っていますよね。曲と映画が一体になってて、その曲を聞くと見たインド映画だけでなく、その時のことも思い出すじゃないですか

インド映画の曲ってタイムマシンな気がするんだよね。古ければ古いほど良くなって、Old is Goldって感じする。それで、この映画、QALA(カラ)はインド映画と音楽にちなんだ一作なんでしょ?

そうです。1940年代のインドを舞台に、母との関係に苦しむ天才的な女性歌手の心理的な葛藤を描いた作品なんですよ

面白い?

もちろん!!!!! でも、見てて辛いです。今で言う、親子間DVっていうのかな。DVもそうですけど、人間関係って、今に生きる私達日本人だけでなく、人類に普遍的なことだと思うんです

まぁ、人間だからねぇ

1940年代って、まだラジオやレコードが主要な音楽メディアだったんですよ。この時代、女性が歌手として成功するのは極めて困難で、男性支配の業界で認められるには、圧倒的な才能に加え、権力者の支援が必要だったんですって。そんな時代の女性歌手の話なんです

1940年代の音楽の話かぁ。話を聞いているうちに見たくなってきたよ。さっき、実は見る時間がないからネトフリを解約したんだけど。やっぱりやめるかなぁ
■Jaane Jaan (容疑者X)

じゃあ、次はですね。日本人の原作をベースとしたインド映画を紹介させてください

日本人原作? それは珍しいね。インドと日本の映画といえばLOVE IN TOKYOとか思い出すんだけど

社長!! 古すぎですwww
これはですね、東野圭吾の『容疑者Xの献身』のインド版です。

あの名作の?

そうです!! 舞台はインドの静かな丘陵地帯にある町カリンポン。シングルマザーのマヤ・ディスーザは、ある殺人事件に巻き込まれます。長年彼女を苦しめてきた元夫が突然現れたことで、事態は暴力的に展開し、彼の死へとつながるんです

登場人物それぞれの複雑な感情や隠された動機も見どころで、特にナレインの心情がヤバくて。

ただの犯罪ミステリーではなく、愛と犠牲の本質に迫る作品なんですよ!
■Mission Majnu(ミッション・マジュヌ)

じゃあ次はMission Majnu(ミッション・マジュヌ)を紹介させてください!

これは?

本当に残念なんですけど、インドとパキスタンって仲悪いじゃないですか

まぁ、今日もミサイル打ち合ったりしているもんなぁ

なんでそんなに仲悪いんですかねぇ

ホントだよ。隣の家同士は仲悪いってパターンが多いから、国同士もそうなのかな。まぁ色々歴史があるとは思うけどさ

ミッション・マジュヌはそういう話なんです。1970年代に実際にインドがパキスタンの核計画を調査していたという実話に基づいた話なんですよ

今、インドもパキスタンも、お互い1700発も核兵器持ってるっていうしね。そう言う事もあったんだろうね

物語の舞台は、1971年の印パ戦争後に高まる緊張の中、パキスタン国内で、主人公はパキスタンで仕立て屋に扮して潜入し、敵国の地で身分を隠しながら、極秘任務を遂行していくんです。極秘任務の中で、パキスタン人女性のナスリーンと恋に落ち、結婚するんですが、そこがこの話の面白いところなんですよ

インドとパキスタンが小競り合いをやっている、今の状況の中でこれを見るって言うのが面白いかもだね。でも、あまりにも話がリアルすぎるかもだね
■Raees (ライース)

色々話を聞いていて思うんだけど。インド映画って、その映画を通じて、インド社会が描かれてくるよね

そうですよ。インド映画と社会は切り離せないものがありますよ。このRaees (ライース)もそういう話なんです。インドって、割とお酒に厳しい国ですよね

うちの取引先の人達は割とみんな飲むけど。でも、グジャラートの様な禁酒州もあるし、コルカタではドライデーがあるよ。割と厳しいっちゃ厳しいよね

それ!!! このライースはまさしく禁酒州グジャラートの話なんです。1970年代から1980年代のグジャラート州を舞台に、禁酒法が敷かれた時代の中で密輸ビジネスを展開するライース・アラームの生涯を描いた映画なんです

それはとっても面白そうだなぁ

面白いですよーー!!!
インド社会の問題を背景に禁酒法や政治的腐敗、貧困層の現実を描いていますし。主人公ライースの成長と葛藤を通して社会の不正義に立ち向かう姿も描いています。密輸業を通じて成功を収めたライースは、貧しい人々を守るために行動し、政治や警察の腐敗に立ち向かうんですよ!!

それは見たい!! え? これ、シャールク主演作?

そうですよ! シャールクです

あいつ今いくつなんだ…。まだ主演やってるのか。化け物だな
■最後はメンタルヘルスの話Dear Zindagi

そういえばさ。インドってメンタルヘルス問題あるのかな?

もちろんありますよ。でも、日本よりも表に出てきづらいですね

インドってば、家族関係がとても強固で、子どもは親に従い、嫁は姑に従いっていう文化があるから、万が一メンタルを病んだ人が家族の中にいたとしても、かばって外に出さなそうだよね。家族の恥って思ってそう

このDear Zindagiはまさしくそこを描いた映画なんです。主人公はムンバイを拠点に活動する若き映画撮影監督で、仕事では成功を収めつつも、恋愛や家庭の問題に苦しんでいるんです。過去の恋愛の失敗や、家族との確執によるトラウマが影響し、人間関係を築くのが難しくなってきて
ある日、彼女はゴアで著名な心理療法士にカウンセリングを受けることになるんですが、彼は彼女に「人生をもっと自由に、楽しく生きること」を教えるんです

今までのインドの価値観だと、「人生をもっと自由に、楽しく生きること」って言うのはあまりないよね

そうなんですよね。インドでは精神的な悩みを専門家に相談する文化があまり根付いていないのが現状なんです。多くの人が「精神的な問題は家族や友人と話せば解決するもの」「強い人間なら乗り越えられるもの」と考え、カウンセリングを受けることに抵抗を感じます。 また、精神疾患に対する偏見も根強く、「セラピーに行く=弱い人間」「精神疾患=異常者」といった誤解が広まっています。

心を病んだらお寺に行け! お前の悩みは経典に全部書いてあるんだみたいなこともインドでは言われそう

インドでは、親が子どもの人生を強くコントロールしようとする傾向があります。特に中流階級以上の家庭では、教育・キャリア・結婚の選択肢が親の価値観に大きく左右されることが一般的です。カイラも幼少期から「優等生でいること」を期待されて育ちます。しかし、両親は弟をより可愛がり、主人公「自分は望まれない子だったのではないか」という心の傷を抱えるんです

なるほどなぁ。凄い納得できる話だなぁ

インドの家庭では、親が子どもに対して感情をあまり表現しないことが一般的じゃないですか。「親は絶対的な存在」とされてて、子どもが反論するのは難しい文化がありますよね。
主人公の母親も、カイラの悩みに共感するのではなく、「あなたの考えすぎ」「問題なんてない」と片付けようとしますよね。この態度は、インドの親世代がメンタルヘルスの問題を軽視しがちであることを表しているんです。

インドであっても、日本であってもそこに住んでいるのは人間で。時代が変わっても人間だよね。いろいろな問題があるもんなのだなぁ

さて、今回はこれくらいにしましょうか?
あまり一気に紹介しても、みんな見きれないですしね♪
またのレナの映画紹介をお楽しみにーーー♪♪♪