白いものがむにゅーっと出てきて、チョンと切られて流れていく、この不思議な動画。
今回のブログはこちらを紹介します。
■チャパティを作るのは意外と手間
今回のブログ記事は、前回の
デリーでも無料でご飯食べさせられ放題! シーク教徒の寺院グルドワラを訪問するの話の続きです。前回レポートした様に、シーク教徒寺院では毎日、膨大な量の料理が無料で提供されています。シーク教徒寺院で提供される料理は、レストランの料理ではない、簡素で質素なものではありますが、十分に美味しい、いわゆる普通のインドの食事です。メニューはダルカレーと呼ばれる豆のカレーと、白い円盤型をしたピタパンみたいなチャパティ。豆のカレーは大鍋で作れば話は簡単です。こんな大鍋で一発です。
でも、チャパティはそうはいきません。
チャパティは簡単なようでいて、大量に作るには手間と時間のかかる料理なのです。チャパティの作り方を説明してみましょう。
- 1.小麦粉に水を加えて練る
- 2.生地ができたら、適当な大きなにちぎって丸めます。
- 3.丸い4cm大位のボールができたら、台の上で伸ばします
- 4.平べったくなった生地をまずは鉄板の上で焼き、焼けたら、ぷっくり膨らませるために直火で炙って出来上がり!!
この様に、チャパティはシンプルなようでいて、実はめんどくさい食べ物なのですね。1からちゃんと作ろうと思ったら30分位はかかります。グルドワラの中の一部屋では、この写真のように手でこねてはボールを作っている場所もありましたが…押し寄せる食事を求める人の数から考えると、これだけの人数でチャパティを作っていても到底間に合いません。
■インド人の大発明自動チャパティマシン
そこでインド人たちが考え出したのが、今回紹介する、
自動チャパティ焼きマシンです。この自動チャパティ焼きマシン、インドに20年以上、訪問し続けているティラキタ買い付け班も初めて見る機械でした。チャパティマシンの横で働いているインド人に聞いたら「この機械は一時間に4000枚のチャパティが作れるよ!!」というのですが、1時間に4000食もの食事が出る場所はいくらインドの人口が多いからと言ってもなかなかある訳ではありませんものね。それではチャパティ焼きマシンをじっくりと見ていきましょう。チャパティ焼きマシンは、大きな部屋の一角にドシンと置いてありました。この写真に写っている大きな機械がチャパティ焼きマシンです。シーク教徒のおじさんと比較してみると、その大きさがわかります。
おじさんが出来上がったチャパティをより大きな入れ物に移しているところです。
この入れ物だけで、きっと1000枚位のチャパティが入っています。
チャパティ焼きマシンは膨大な火力を必要とするらしく、プロパンガスボンベが3連で繋げてありました。しかも、ガスの使いすぎですぐにガスが出なくなってしまうのでしょう。大きな鍋の中にプロパンガスボンベを入れて、水道水をひいてきています。要は…
プロパンガスのボンベを水風呂に入れているという事です。
■チャパティ焼きマシンの中はどうなっているのか?
チャパティ焼きマシンに近づいてみると…チャパティがどんどん生産されていました。2秒に1枚位づつの間隔で、チャパティがどんどん焼き上がってきます。たらいに入り切らず、床に落ちちゃうのは、何事にもおおらかな、インドならでは。
機械の上の方を覗き込むと、チャパティがどんどん、流れながら焼けている所でした。
次から次へとチャパティがやってきます。
チャパティがやって来る方に移動してみると、平べったく伸ばされた、まだ焼かれていないチャパティが流れてきていました。
その先に行ってみると半分押しつぶされた、まだ完全に平べったくなっていないチャパティが流れてくる場所があり…
これが、この機械で一番よく出来ているなあ…と思った部分。「プク?」とチャパティの生地がでてきたら、「チョン!」と切られてどんどん流れています。
よりアップにしてみました。これが冒頭の動画なのですが、これは、チャパティの生地を同じ大きさの丸いボールにしている所なのでした。見れば見るほど、よく出来てんなぁ…と思います。
その先には、生地を練り合わせる部分がありました。インド人たち、よくこんな機械を作ろうと思ったものです。
もちろん必要だからいろいろ考えて作ったのでしょうが…
インド人、なかなかやるじゃん!!
時々、チャパティがこぼれたり、焼き過ぎになったりもするけど、まずまず上手に美味しいチャパティが出来るもんね!!
■質素だけど、美味しいご飯いただきま?す
という事で、機械がどんどん作ってくれたチャパティ。
熱々の所を貰ってきて、カレーと一緒にいただきました!!
機械、なかなかやるじゃん!! 美味しいよ!インド人とも並んで一緒に食事。
みんなが一緒の食卓に並ぶのは、なかなかいいものですよ。シーク教のお寺グルドワラの多くで、無料の食事を出していますので、機会があったら、ぜひ一度食べに行ってみてくださいね。
インド料理にはまってます。
バスマティライスの炊き方を探していたら、このサイトにぶちあたりました。
めちゃくちゃ楽しいです。
昔インドへ行ったことがあってすごく懐かしく読ませたもらいました。
ありがとうございました。ほかの記事もじっくり読ませていただきます。
特に南インド料理が好きです。
最初は定番ネパールカレーで満足していましたが、
あれ、ちょっと違うぞ
と気づき、それから本場のインドカレーを求めて奔走しています。