インド版のお好み焼き屋さんが集結するデリーのパランタ通り
目次
■インド版のお好み焼きパランタ
丸くて、平べったくて、粉もんで。そんな日本のお好み焼きみたいな料理がインドにもあります。
インド版のお好み焼きはパランタと呼ばれ、インド人たちにたいへん愛されています。
ティラキタ買い付け班の独自調査によると、インド人たちの朝食は90%くらいパランタです。デリー周辺、バラナシ近辺の人たちの家にお泊まりに行くと、朝食は必ずパランタが出てきます。
パランタはインド人がほぼ毎日食べるインド人のソウルフード。毎日食べられるだけあって、割とシンプルな味わいで、スパイシーではなく、私達日本人でもイケる料理です。
■デリーのパランタストリートに行ってみよう!
そして、大阪のソウルフード、たこ焼きに熱狂的なファンがいるのと同様、パランタにも熱狂的なファンがいて、デリーにはパランタ通りまであるんだそうです。それを聞いたティラキタ買付班、早速、パランタ通りに行ってきました!
パランタ通りは、パランテ ワリ ガリ(Paranthe Wali Gali)という直球勝負のネーミング。日本で言ったらたこ焼き通り的なイメージでしょうか。
パランテ ワリ ガリは、デリーの銀座チャンドニーチョウクの一角に位置し、インドに不慣れな日本人でも行きやすいロケーションです。
チャンドニーチョウクに行って、パランタ?と聞くと誰もが知っている超有名ストリートなので、道に迷う心配はあまりありません。
以前ティラキタブログで紹介した、デリーでも無料でご飯食べさせられ放題! シーク教徒の寺院グルドワラを訪問するのグルドワラから歩いて5分ほどなので、グルドワラ参拝のついでに訪問するのがオススメです!!
■死ぬほどの人混みをかき分けて
ティラキタ買付班、パランタを食べにチャンドニーチョウクに降り立ちましたが…
そこで我々を待ち受けていたのは想像を絶する人混みでした!!
どこもかしこもぎゅうぎゅうで、歩くことすらできません!!
道にインド人が詰まりまくってました!!
ただでさえ狭い道に、これでもかと自分のところの商品を出して小道ごとデコレーション。その中を沢山の人が歩き、大きな荷物を持った人も遠慮なく通っていきます
そして人混みをかき分けてパランテ ワリ ガリに到着すると…ここもまた、人だらけでした!!
そして立ち並ぶパランタ屋さんには、これまたぎゅぎゅうにインド人が詰まっているという…
インド人たち、多すぎだよ!!!!
■狭い! 低い! 窮屈! 三拍子が揃うパランタ屋
インド人が多すぎて、インド人酔いをしそうな感じではありましたが、せっかくやってきたので、パランタワレ・ストリートの中の一軒を選び実際に、入ってみました。お店の前ではおじさんが一枚一枚、パランタを作っていました。小麦粉で作った記事の中に具材を入れてチャパティ用の麺棒で伸ばすだけであっという間にパランタの生地ができあがります。
おじさんの横の材料入れ。グリンピース、唐辛子、パニール、玉ねぎ、じゃがいもなどが見えますね。お客様の注文に応じて、この中身を入れてパランタを作ります。
出来上がった生地を揚げている人が横にいました。物凄い人混みの中でも平然と揚げ物をしています。
これ、お客さんがぶつかったりしたらとても危ないと思うのですが…油がこぼれて大やけどしちゃいますよね。
それでは、揚げたてほやほやのパランタを味わいに店内に入ります。
店内に入ってみると、狭い! 低い! 窮屈!の 三拍子。
インド人ははこれでもいいのかもしれませんが、私達日本人にとっては不快な事この上ありません。天井高は150cm位しかなく、さながら穴倉のようです。
小さなステンレスの椅子とテーブルが狭い中に詰め込んであり、そこに現地のインド人と一緒にぎゅうぎゅうになって座ります。目の前のインド人の顔と自分の顔が60cmくらいしか離れていず、個々人の距離感であるパーソナルスペースが、彼らと私達では全く違う事を否応なしに思い知らされます。
私達には不快そのものでしかない店内の狭さですが、インド人はそんなものと何も感じてない様子。
■やってきたパランタは若者の味
店内に無事に入れたので、早速パランタを頼んでみました。パランタは色々な種類がありますが、その中から定番ぽいメティ・パランタをチョイス。ついでにラッシーもオーダーしました。
メティパランタとは、カスリメティと呼ばれるフェヌグリークの葉っぱのスパイスです。
一分くらいであっという間に、メティ・パランタがやってきました。早い〜〜〜。びっくり!
早速たべてみると…
めっちゃしょっぱい!!!
何だこりゃ〜。
塩を食べてるみたいだ!!!
同行したインド人のドグラさんと、だいぶしょっぱいねと同意。
ドグラさんいわく、
これは若者向けの味付けだねと。
大人向けではないね。
あ~~。なるほど。
チャンドニーチョウク=銀座。もしくは渋谷と考えて。
パランタワレ・ストリートを竹下通りとすると、味付けの傾向が見えてきます。
このパランテ ワリ ガリのパランタは若者向けのストリートスナックなんですね。激しい味を好むインド人の若年層向けに作られたモノなんですね。
インド人の若者たち、こんな味付けが美味しいと思ってるんだ…と、びっくりすること請け合い。私達日本人が頭で考えるインド人の好みはやっぱり違かったと衝撃を受けます。
日本からインドに進出する予定の食品メーカーの担当者の方、インド人若者の舌を知るためには一度訪問しておいた方がいい場所だと思いますよ!!
インドでの食品事業の成功のために一度は訪問するべき場所とも言えるかもしれません。
■そしてチャンドニーチョウクに戻る
目的のパランタも食べ終わったので、チャンドニーチョウクに戻りました。テクテクあるいていたら…なにか変なビルを発見。
なんと、ビルの外に人がいる!!!
一回のお店の屋根部分に人がいる!!
インドってどれだけぎゅうづめの国なのかなぁ…
あれだけニンゲンが居たら本当に大変そうだなぁ…
と思いながら帰路についたのでした。